「人気なオーストラリア出身の旅行系Youtuberが知りたい」
「インバウンド市場で注目されているのって本当?なぜ?」
この記事はこんな疑問に答えます。
インバウンド市場で大注目されている集客手法がまさに「インフルエンサーマーティング」です。
個人旅行者(インターネットを使い、自分で旅行を手配する人)が主流となった中、SNSで旅行情報を収集するようになりました。
そんなインバウンド戦略に欠かせない「Youtuber」にフォーカスしていきたいと思います。
オーストラリア旅行者を誘致したい自治体、インバンド事業者の方は必見です。
この記事を読めば、今後のオーストリア人旅行者の集客方法のヒントが得られます。
それではいきましょう。
インバウンド業界で大注目!人気オーストラリア人旅行系Youtuber5選
親日が多いことで知られるオーストラリア。コロナ禍前の2019年には約62万人のオーストラリア人が訪日していました。
そんなインバウンド市場では重要なターゲットであるオーストラリア人に影響力のある旅行系Youtuberをご紹介していきます。
Chonnyday
オーストラリア在住のベトナム系中国人Chonnyとその彼女で運営されるYoutubeチャンネル。
コメディアンとしても有名なChonnyが世界中を旅して旅行情報を発信しています。
日本好きで知られ、日本旅行の動画を多く発信し、多くのオーストラリア人が彼らの旅の仕方を参考にしています。
彼らのチャンネルの特徴は「平均再生回数が多い」という点です。
アップする動画のほとんどが15万回再生されており、フォロー以外の旅行に興味のあるユーザーから支持を得ています。
Currently Hannah
続いては、オーストラリア出身で大阪在住の旅行YoutuberのCurrently Hannahです。
日本に住み出して数年(詳しくは不明だが5-6年ぐらい)経つ、国内有数の訪日旅行系Youtuberです。
発信する動画は、主に日本の旅を記録した自然な旅行動画がメイン。あとは「日本に住む外国人」というテーマで日本の生活をフューチャーした動画が人気。
地方自治体やインバウンド事業者と複数のタイアップ動画(動画広告)をしており、旅行系事業者との相性もかなり良いです。
kimdao
Kimdaoは韓国系オーストラリア人で、オーストラリア在住ですが日本が大好きで数々の訪日旅行の動画を発信しています。
kimdaoの特徴は、旅行系Youtuerであると同時に、コスメ、ファッション関連も多く発信していることです。
例えば、上の動画のように日本の美容関連グッズのレビュー動画なども多く投稿しています。
英語圏視聴者に対して、物販したいメーカーや越境EC事業者とも相性が良いです。
Tokidoki Traveller
Tokidoki Travellerも日本在住のオーストラリア人旅行系Youtuberです。
日本語学学校に通いながら、Youtuberとして日本で活動しています。
チャンネルは主に日本の観光地・体験・日本でのライフスタイルをユニークに発信しています。
彼女のチャンネルの特徴は、チャンネル登録者の分布です。オーストラリア人視聴者に依存しているのではなく、欧米諸国や在日外国人のオーディエンスも多く獲得しています。
Flying The Nest
最後は、オーストリア在住のカップルYoutuberのFlying the Nestです。
Good lookingのカップルが世界中を旅しながらトラベル動画を発信しています。
その中でも日本が大好きで、良く訪れて日本のグルメや文化体験の動画を投稿しています。
オーストリアは日本とも距離・時差が近いこともあり、多くのトラベルYoutuberが頻繁に訪日して魅力的な動画を発信しています。
そして、オーストラリア人Youtuberの特徴が、自国のユーザーのみではなく、英語圏を中心とした世界中の視聴者を囲っていることです。
欧米豪市場に強い人気Youtuberも知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください↓
インバウンド事業でオーストラリア人Youtuberが注目されている訳
ではなぜ昨今、インバウンド事業者の間でYoutuberが注目されているのでしょうか?
それは、「訪日旅行者のサービス認知・集客に貢献しているから」です。
現在、今までにないぐらい、旅行業界では急速にIT化が進んでいます。そしてそのIT化はユーザー側(旅行者)で特に活発化しているのです。
10年程前までは、旅行者が旅行を手配するのは地元の旅行代理店経由がほとんどでした。旅行代理店のみが目的地の情報を持っており、”安心で素敵な旅”を提案してくれました。
時代は変わり、今ではインターネットで自分であらゆる旅の情報、体験の予約、宿泊地の手配を自由にすることができるようになりました。
そして、この旅の選び方が進み、今では「SNS上で旅の情報を取得する」ようになりました。
ここで重要な役割となるのがまさにSNS上で発信力のある「インフルエンサー」の存在です。
個人が何十万人、何百万人もの旅行者に一瞬で発信できるようになりました。
世界中の旅行者は雑誌の情報やバナー広告より、インフルエンサーが発信する情報に興味を持ち、共感を得るのです。
そしてSNSの中でも極めてパワフルなプラットフォームがYoutubeです。旅行者の目的は「旅を通して得られる非日常的な体験」です。
その体験を探し求めた先にあるのが、複雑な情報を明確に処理できる「動画」なのです。
それに気づき始めた訪日外国人を呼び込みたいインバウンド事業者や地方自治体は、Youtuberと協業して「タイアップ動画」を制作して情報発信するようになりました。
それが目に見えて効果が出ると知り、このYoutuberタイアップ動画に広告予算をシフトし始めているのです。
タイアップ動画とは、Youtuberに広告費を支払い、共同で動画を制作し、そのYoutuberのチャンネルで発信するというマーケティング手法です。
インバウンド事業者が旅行系Youtuberを起用した成功事例
カナダの有名旅行Youtuber Simon & Martina が、日本にいるときにある日突然、CoCo壱番屋で食べている動画を投稿して次の日から全国のCoCo壱で外国人の行列ができたという実話はインバウンド業界では有名な話です。
Youtuberが発信すると「一瞬で」認知度が上がります。いわばTV CMに近い効果です。
では、実際にYoutuberを起用して成功した事例をご紹介します。
空港でのスーツケース配送サービスが突然訪日旅行者のトレンドに?!
在日トップYoutuberのPaolo from Tokyo が発信した山梨県のワイナリーの動画も話題を呼びました。
タイアップ動画ではあるものの、自然な旅の様子を撮影しながら山梨県のワイナリーの魅力を伝えています。
いずれもただ待っているだけでは、突然認知をあげることも集客につなげることもできず、Youtuberと共に仕掛けたものです。
オーストラリア人に相性の良い観光コンテンツは?
では、どのような観光コンテンツを発信すればオーストリア人に刺さるのでしょうか?
こちら観光庁のデータです。
訪日オーストラリア人が実際日本でやったことを並べてみると、以下のコンテンツが相性が良いといえます。
・食体験系
・自然観光スポット系
・街歩き系(特にナイトライフ系)
・日本の伝統文化・歴史系
食はその諸国にも共通して言える鉄板コンテンツです。
オーストリア市場で特徴的なのが、スキー・スノーボードなどのスノーアクティビティが極めて人気が高い点です。
日本と季節が逆転していることもあり、冬は多くのオーストラリア人旅行者がパウダースノーを求めて日本の雪山に訪れます。
まとめ:オーストラリア人旅行者を呼ぶにはYoutuberを起用して情報発信が効果的!
今回は、インバウンドに大活躍するオーストリア人旅行系Youtuberの紹介と、旅行系Youtuberがいかにインバウンド市場において効果的、重要かを解説してきました。
インバウンド事業者として、プロモーション方法は多岐に渡ります。
プロダクトによってうまくいく媒体とそうでない媒体は異なることも事実です。
インバウンド市場のマーケティングを5年以上続けてきましたが、Youtuberとのタイアップ広告ほど、他の媒体と比べ、投資対効果が出る施策はないと個人的には思います。
突発的な情報発信と長期的な拡散を併せ持った媒体はありません。
みなさんの地域・事業でも一度検討してみては?