横浜で中国の食材を買うなら中華街。ここまでは誰でも知っている。
ただ、中華街の食材店は観光客向けの肉まん屋と同じ通りに並んでいて、外から見ただけではどこが本気の食材店なのか分かりにくい。しかも、中国出身の人が普段の買い物に使っているのは中華街ではなく、南へ20分ほど歩いた横浜橋の商店街だったりする。
点心と紹興酒を買いたいのか、火鍋用の花椒と八角を袋ごと買いたいのか。目的によって行くべき場所がはっきり分かれるので、エリアごとに整理しておく。
なお、台湾の食品に絞った店選びは横浜で台湾食品・食材が買えるスーパー・中国物産店5選にまとめてある。この記事は中国本土の食材を中心に見ていく。
横浜の中国食品店は3つのエリアに分かれている
横浜中華街は、老舗の食材店が集まる場所だ。冷凍点心、中国酒、瓶詰めの調味料が強い。店員に日本語が通じやすく、初めてでも入りやすい。そのかわり夕方には閉まる店が多い。
横浜橋通商店街は、地下鉄の阪東橋駅から伸びるアーケードの商店街で、近所に住む中国出身の人が日常の買い物に使っている。量り売りに近い大袋のスパイス、生鮮の魚、中国の果物といった、中華街ではあまり見かけないものが並ぶ。
伊勢佐木モールは関内駅から続く商店街。中国料理の店が増えているエリアで、食材店もその流れの中にある。
どこか1か所だけ行くなら、瓶詰めと冷凍は中華街、スパイスと生鮮は横浜橋。この分け方で考えておけば大きく外さない。
横浜中華街で中国食品が買える店
中華街の中は細い路地が多い。店の場所を通りの名前で覚えておくと迷わない。
中国貿易公司 中華街店(中国超級市場)
横浜市中区山下町216、西門通り沿い。JR石川町駅から歩いて5分ほどで、元町・中華街駅からも10分はかからない。営業時間は11:00〜19:00で定休日なし。電話は045-662-2899。
看板に「中国超級市場」とあるので、そちらの名前で覚えている人も多い。貿易会社の直営店で、中華街の食材店の中では売り場が広く、通路も広い。麺、点心、香辛料、冷凍食品、中国酒、菓子、中国茶と、ジャンルごとに棚が分かれていて見やすい。
東南アジアや韓国、インドの調味料まで置いているので、中華以外の食材も一緒に買いたい日に向いている。楽天市場にも出店していて、店頭の品揃えの一部は通販で買える。

耀盛號売店
横浜市中区山下町143、長安道沿い。元町・中華街駅から徒歩6分ほど。営業時間は10:00〜18:00、毎月第3火曜が定休(祝日なら営業)。電話は045-681-2242。
1946年創業の老舗。店頭では「ハリネズミまん」や豚まんといった食べ歩き向けの商品が目立つが、奥に入るとピータン、ザーサイ、香辛料、中国茶、中国酒と、中華料理の材料がひととおり揃っている。観光のついでに寄って、本格的な食材まで買って帰れるのがこの店の立ち位置だ。
PayPayが使える。全国発送と楽天市場での通販にも対応している。
源豊江(旧・源豊行)
横浜市中区山下町95-2、開港道沿い。営業時間は10:30〜18:00、定休日は水曜と第2木曜。電話は045-681-5172。
1949年創業の中華食材専門店で、長く「源豊行」の名前で知られてきた。2021年3月に中華街大通りから開港道へ移転しているので、古い地図を見て行くと見つからない。
中華料理店のシェフが仕入れに使う店で、自家製のXO醤や、ピー県豆板醤のような四川の調味料に強い。手作りの焼売をはじめ、中華ちまき、小籠包、大肉まんといった冷凍点心も揃っている。家で麻婆豆腐を作るたびに豆板醤で迷っているなら、一度ここの棚を見ておくと基準ができる。

横浜橋通商店街の中国食材店
中華街から南西へ、歩いて20分前後。地下鉄ブルーラインの阪東橋駅からならすぐだ。
アーケードの中に中国系の食材店と、中国語の表記を出している鮮魚店や精肉店が混ざっている。値札に「1公斤」(1kg)と書かれていたりして、中華街とは空気がかなり違う。
源葉超市
横浜市南区白妙町、商店街の南区役所寄り。阪東橋駅の1A出口から徒歩4分ほど。
表は八百屋の顔をしているが、奥に中国の調味料とスパイスがまとまっている。唐辛子、八角、桂皮、孜然(クミン)、中国式バーベキューの味付け粉まで、家庭のガチ中華に使う香辛料がほとんど揃う。カップ麺、袋麺、お酒、菓子も置いていて、冷凍のザリガニや、太刀魚、タニシといった中国料理向けの鮮魚まで並ぶ。
店内の会話は中国語が中心になる。値段も中国語で言われることがあるが、レジの表示を見れば困ることはない。
興源商店
同じく横浜橋通商店街の中。果物の種類が多いのがこの店の特徴で、青果の棚から見ていく人が多い。
中国の菓子、カップ麺、袋麺も扱っていて、価格は抑えめ。中秋節の時期には月餅が並ぶ。
鮮魚と精肉は商店街の入口近くで
商店街の入口に近い吉津商店は、中国料理向けの鮮魚を揃えている。その近くの精肉店セルシオでは、豚耳、豚足、スペアリブといった、中華の煮込みに使う部位が普通に買える。
香辛料は源葉超市、肉と魚は入口側。紅焼肉や酸菜魚を家で作りたい人にとって、横浜橋は材料が一度に揃う数少ない場所だ。
伊勢佐木町まで足を延ばすなら
太陽物産
横浜市中区伊勢佐木町2-11-8、イセザキモールの中。伊勢佐木長者町駅から徒歩5分、JR関内駅からは7分ほど。
1階と2階の2フロアに、お茶、お酒、ソフトドリンク、肉、野菜、冷凍食品と中国の食材が並ぶ。麺類とお菓子の棚が厚く、中国出身の人がよく使っている店だ。横浜橋からも歩ける距離なので、2つをセットで回ると効率がいい。
営業時間は公式の案内が見当たらない。夜は遅くまで開いている時期があったが、行く前に地図アプリなどで確認しておいてほしい。
買いたいもので店を選ぶ
同じ「中国食品」でも、欲しいものによって向く店は変わる。
| 買いたいもの | 向いている店 | エリア |
|---|---|---|
| 冷凍点心(焼売・小籠包・ちまき) | 源豊江、中国貿易公司 | 中華街 |
| 紹興酒・白酒などの中国酒 | 中国貿易公司、耀盛號売店 | 中華街 |
| 豆板醤・XO醤など四川と広東の調味料 | 源豊江 | 中華街 |
| 観光ついでのお土産と食材 | 耀盛號売店 | 中華街 |
| 八角・花椒・孜然などのスパイス | 源葉超市 | 横浜橋 |
| 中国の果物・月餅 | 興源商店 | 横浜橋 |
| 豚耳・豚足・中国料理向けの鮮魚 | 精肉店セルシオ、吉津商店 | 横浜橋 |
| 麺類・中国のお菓子 | 太陽物産 | 伊勢佐木町 |
横浜以外で探すなら、東京で中国食品・食材が買えるスーパー・中国物産店のほうが店の数は多い。
行く前に知っておくと困らないこと
中華街の食材店は夕方に閉まる。 飲食店は夜まで開いているが、食材店は18時から19時で閉めるところが多い。仕事帰りに寄るつもりだと間に合わないことがある。
定休日が店ごとにばらばら。 源豊江は水曜と第2木曜、耀盛號売店は第3火曜が休み。水曜に中華街へ行くなら中国貿易公司を軸にする。
冷凍品は保冷バッグを持っていく。 点心や冷凍の魚は、夏場だと駅までの徒歩でも溶け始める。中華街から横浜橋へはしごする日は、冷凍品を最後に買う順番にしたい。
鮮魚と果物は早めの時間に。 生ものは売れたぶんだけ棚が空いていく。スパイスや乾物は時間を気にしなくていい。
営業時間は横浜中華街の公式サイトに2026年6月時点で掲載されている情報をもとにしている。変わることがあるので、遠方から行くなら出発前に確認しておくと安心だ。
横浜まで行けないときの買い方
中華街の棚に並んでいる定番の多くは、通販でも手に入る。重い瓶や大袋を持ち帰らなくていいぶん、調味料はむしろ通販のほうが楽かもしれない。
→ 中国・台湾・韓国の食品とお酒を直輸入で扱っている。老干媽のラー油、鎮江香酢、海底撈の麻辣湯、青島ビール、白酒まで、中華街の棚でよく見る顔ぶれがそろう。まとめ買いの送料が安い
- 楽天市場
→ 中国超級市場や耀盛號といった中華街の店も出店していて、冷凍点心は選択肢が広い。楽天ポイントが貯まる
横浜の中国食材店でよく見かける定番を、ジャンルごとに挙げておく。
調味料

中国の食卓でおなじみのピーナッツ入りラー油。辛さより香ばしさが先に来るので、白いご飯や冷奴にそのまま乗せても成り立つ。
KOKYO MARKET で見る(900円) / 楽天市場で「老干媽 油辣椒(ユラージャオ)275g」を探す

江蘇省鎮江の黒酢。まろやかな酸味で、小籠包や餃子のつけだれに使うと中華街の店の味に近づく。
KOKYO MARKET で見る(1,300円) / 楽天市場で「恒順金山 鎮江香酢」を探す

四川省ピー県の豆板醤。そら豆をじっくり発酵させたもので、麻婆豆腐や回鍋肉の味の土台になる。1kgの業務用サイズ。
KOKYO MARKET で見る(1,200円) / 楽天市場で「中国丹丹 脾県豆板醤」を探す

豆腐を発酵させた紅い腐乳。お粥に添えたり、空心菜の炒め物の味付けに溶かして使う。
KOKYO MARKET で見る(420円) / 楽天市場で「王致和 大塊紅腐乳」を探す
調味料の選び方をもっと知りたいなら中国で人気の調味料14選、老干媽の種類ごとの違いは老干媽ラー油シリーズの食べ比べにまとめてある。
鍋と麺

内モンゴル発の火鍋チェーン小肥羊の白湯スープ。辛くないので、麻辣の鍋と2色にしたいときの片側に使える。
KOKYO MARKET で見る(1,400円) / 楽天市場で「小肥羊鍋の素 清湯火鍋底料」を探す

火鍋チェーン海底撈のスープ春雨。花椒のしびれがはっきりしていて、横浜橋で売っているスパイスの方向性に近い。
KOKYO MARKET で見る(510円) / 楽天市場で「海底撈 鬼から麻辣湯」を探す
火鍋の素をほかにも比べたいときは中国産の火鍋の素10選が参考になる。
お酒と飲み物

5年熟成の紹興酒。クセが少なく、中華料理に合わせる最初の1本に向いている。
KOKYO MARKET で見る(1,200円) / 楽天市場で「女児紅 5年 紹興酒 16度 500ml」を探す

北京の庶民的な白酒。56度と強いので、少量をショットで飲むのが基本になる。
KOKYO MARKET で見る(1,100円) / 楽天市場で「牛欄山 二鍋頭白酒」を探す

中国本土の定番ビール。軽めのラガーで、油の多い中華料理と合わせやすい。
KOKYO MARKET で見る(1,300円) / 楽天市場で「チンタオ 青島ビール 瓶 330ml」を探す

中国の屋台や火鍋店で必ず見かける涼茶。ハーブの風味で、甘さは控えめ。
KOKYO MARKET で見る(1,800円) / 楽天市場で「王老吉(涼茶)」を探す

中国で定番のひまわりの種のおやつ。殻を歯で割って食べる。ビールのつまみにちょうどいい。
KOKYO MARKET で見る(2,030円) / 楽天市場で「洽洽 原味香瓜子」を探す
中国のお酒を種類から選びたいなら白酒の飲み方とおすすめと紹興酒とは?台湾・中国紹興酒の違いが詳しい。
生鮮の魚や中国の果物は自社では扱っていないので、横浜橋まで行けない場合は楽天の専門店で探すことになる。
目的を決めてから横浜へ
中華街に行けば中国食品はなんでも揃う、と思って出かけると、点心と調味料は買えても、生の花椒や豚耳は手に入らずに帰ってくることになる。
瓶詰めと冷凍の点心、中国酒なら中華街で済む。スパイスを大袋で、肉と魚まで一緒に揃えたいなら横浜橋まで歩く。両方回るなら、先に横浜橋で重いものを買って、最後に中華街で冷凍品を買うと持ち帰りが楽だ。
買いたいものを2つか3つ決めてから行く。それだけで、あの路地の多さに振り回されずに済む。



