タイのコンビニに入ると、お菓子の棚の半分くらいが見慣れたパッケージに見える。プリッツ、ポッキー、レイズ。ところが手に取ると、味の欄に「ラープ」や「トムヤムクン」と書いてある。
タイのお菓子土産は、この「知っているお菓子の知らない味」と、ドライマンゴーやのりスナックのような「タイで生まれた定番」の2本立てで考えると選びやすい。
ここでは10品を選んだ。順番は、職場で配りやすいか、タイらしさが伝わるか、帰国してから数が足りないときに日本で買い足せるか、の3つを合わせた編集部のおすすめ順になっている。売上のランキングではない。
先に決めておくのは「配る人数」と「甘いかしょっぱいか」
ばらまき用で失敗しやすいのは、大袋のドライマンゴーを買ってしまい、職場で袋を開けて小皿に分けるはめになるパターン。配る人数が10人を超えるなら、1人に1袋・1箱で渡せる小分けのお菓子から選ぶ。
もう1つは味。甘いものばかりだと、甘党でない人の手が止まる。しょっぱいものを1種類混ぜておくと、机に置いたお菓子の減り方が変わる。
右上に入るのりスナックやプリッツは、職場のばらまきにそのまま使える。左下のドライマンゴーやフリーズドライのドリアンは、家族や親しい人へ袋ごと渡すほうが向いている。
持ち帰る前に確認したいこと
タイの市場には、マンゴーやマンゴスチンが山のように積まれている。1個くらいなら、と思うかもしれない。けれど植物防疫所のタイ向けの一覧では、生のマンゴー、マンゴスチン、ランブータン、ライチ、パパイヤは「持ち込めません」になっている。生のドリアンとパインアップル、ココヤシは、タイ政府機関の検査証明書と入国時の検査の両方が要る(植物防疫所「タイ」)。
見落としやすいのは肉だ。豚肉でんぶのムーヨン、甘辛い干し豚のムーデートディアオ、発酵ソーセージのネームは、どれもタイではお土産売り場に並んでいる。ただ肉製品は、輸出国の検査証明書がなければ日本に持ち込めない。お菓子のように見えても同じ扱いで、違反すると300万円以下の罰金または3年以下の拘禁刑になる(動物検疫所)。
紅茶は同じ一覧で「検査なしで持ち込めます」とされている。ドライマンゴーやスナック菓子のような加工品で困る場面はまずない。判断に迷うものは、税関の手前にある植物検疫カウンターで見せればいい。
缶入りのタイティーやスイートチリソースは液体物になる。機内持ち込みの手荷物には入れず、スーツケースへ。お酒も一緒に持ち帰るなら、免税の本数と液体のルールを海外のお酒をお土産で持ち帰るときのルールにまとめてある。
タイのお土産お菓子おすすめ10選
1. タオケーノイ のりスナック
タイで「のりのお菓子」といえばこれ。揚げたり焼いたりした海苔に味を付けたスナックで、オリジナル味のほか、トムヤムクン味やスパイシー味もある。創業者が10代で始めた商売を大きな会社に育てた話は、タイで映画にもなった。
1袋が手のひらに乗るくらいの小袋で、軽くてかさばらない。甘いもの以外を1つ入れたいときに、まず候補になる。
日本の楽天市場でも小袋のセットが売られているので、配る数が足りなかったときに買い足しやすい。
タイの海苔スナック。小袋で軽く、しょっぱい枠のばらまきに向く。
2. グリコ プリッツ(ラープ味・トムヤムクン味)
日本のグリコのタイ法人が作っているプリッツ。見た目は日本のものとほぼ同じで、味だけがタイになっている。
ラープはひき肉をハーブとライムで和えたイサーン地方の料理で、プリッツでは酸味と香草の香りが先に来る。トムヤムクン味は辛さと酸っぱさがはっきりしている。どちらも「食べたことのあるお菓子なのに味が違う」という反応をもらいやすい。
コンビニで1箱10バーツ台から買え、小箱なのでそのまま1人1箱で配れる。日本の通販ではほとんど見かけないので、現地で買っておく。
3. ドイカム ドライマンゴー
ドイカムは、タイ王室のプロジェクトから生まれた食品ブランド。果物のジュースやジャム、ドライフルーツを作っていて、ドライマンゴーが一番よく知られている。
砂糖漬けのドライマンゴーに比べると甘さが控えめで、マンゴーの酸味が残る。職場で配るより、家族や親しい人に袋ごと渡すほうが喜ばれる。
スーパーや空港のほか、ドイカムの直営店でも買える。日本の楽天市場でも複数袋のセットがある。
タイ王室のプロジェクト発のブランド。甘さ控えめで、マンゴーの酸味が残る。
4. コーケー(Koh-Kae)のピーナッツ
タイのコンビニやスーパーでよく見かける、衣付きのピーナッツ。ココナッツ味が定番で、ほかにも味の種類が多い。
小袋は20バーツ台から。ビールのつまみにもなるので、お酒が好きな同僚への1品にいい。日本の通販では見つけにくかった。
5. ベントー(イカのスナック)
薄く伸ばしたイカに甘辛いタレをからめた、タイの定番おつまみ。辛さの強い味もある。
小袋で安く、話のネタにもなる。ただ辛さが強いので、全員に配るより「辛いのが好きな人向け」と一言添えて置いておくのがいい。日本の通販では見つけにくい。
6. KUNNA マンゴーグミ
KUNNA はドライフルーツやグミを作っているタイのブランド。マンゴーグミは果汁感が強く、グミにしてはしっかりマンゴーの味がする。
子どもがいる家庭へのお土産にも向く。日本の楽天市場で100g袋やまとめ買いのセットが扱われている。
タイのブランドのマンゴーグミ。果汁感が強く、子どもにも渡しやすい。
7. タイ限定のポッキー・コアラのマーチ
ポッキーやコアラのマーチも、タイでは日本にない味が出ている。マンゴー味やチョコバナナ味など、時期や店によって並ぶ種類が入れ替わる。
箱の大きさは日本とほぼ同じで、1人1箱で配れる。パッケージにタイ語が書いてあるので、タイに行ってきたことがひと目で伝わるのもいい。限定味は時期で変わるので、見つけたときに買っておく。
8. レイズ(トムヤムクン味)
タイのレイズには、トムヤムクン味やラープ味、海苔味といった現地の味がある。ポテトチップスなのでタイ料理が苦手な人でも手を出しやすい。
大袋が中心で、職場なら袋を開けて置いておく使い方になる。スーツケースの中でつぶれやすいので、服の間に挟んで持ち帰りたい。
9. フリーズドライのドリアン
生のドリアンは、先に書いたとおり検査証明書なしでは持ち込めない。その代わりになるのがフリーズドライ。サクッと軽い食感で、口の中で溶けるとドリアンの濃い甘さが出てくる。
においは残るので、職場で開けるなら一声かけてからにしたい。日本の楽天市場でもフリーズドライのドリアンは見つかる。
10. ココナッツロール(トンムアン)
ココナッツミルクを使った生地を薄く焼いて、筒状に巻いたお菓子。軽くてサクサクしていて、ココナッツの香りがする。
缶や箱に入って売られていることが多く、手土産向き。割れやすいので、スーツケースでは中央に入れる。
お菓子と一緒に買いたいタイの飲み物
お菓子の横に、タイの飲み物を1本添えると一気に「タイ土産」らしくなる。
オレンジ色のタイティーは、茶葉で持ち帰ると軽くて液体の心配もない。老舗の ChaTraMue(チャトラムー)の、手のマークが付いた袋が定番で、煮出して練乳と砂糖を入れれば屋台の味に近づく。
作る手間をかけたくないなら、すでに練乳まで入ったペットボトルがある。ICHITAN(イチタン)はタイの飲料メーカーで、タイミルクティーとタイミルクコーヒーは日本の KOKYO MARKET で買える。帰国してからタイの甘いお茶が恋しくなったときにも使える。

練乳の入った甘いタイティー。冷やしてそのまま飲める。
KOKYO MARKET で見る(3,900円) / 楽天市場で「ICHITAN タイミルクティー」を探す

コーヒー版。タイの屋台のアイスコーヒーに近い甘さ。
KOKYO MARKET で見る(3,900円) / 楽天市場で「イチタン タイミルクコーヒー」を探す
ココナッツジュースもタイらしい。TASCO は果肉が入った缶で、冷やして飲むとタイの屋台で飲んだ味を思い出す。

若いココナッツの果汁に果肉を入れた缶。冷やして飲む。
KOKYO MARKET で見る(4,100円) / 楽天市場で「TASCO ヤングココナッツジュース 310ml」を探す
お酒が好きな人にはビールを。タイで一番よく見かけるシンハーも、日本で買える。タイのビールの種類はタイビールの種類とおすすめ8選で比べている。

タイを代表するピルスナー。のりスナックやベントーと合わせたい。
KOKYO MARKET で見る(870円) / 楽天市場で「シンハー」を探す
タイで買うなら、どこで買うか
同じお菓子でも、どこで買うかで値段と品揃えが変わる。
- コンビニ(セブン-イレブンなど):プリッツやのりスナック、コーケーの小袋が揃う。数を少しずつ買い足すならここ
- スーパー(Big C、Tops、ロータス など):同じお菓子の大袋やまとめ売りがある。ばらまき用を一度に揃えるならここ
- ドイカムの直営店:ドライマンゴーや果物のジュースを選ぶならここ
- スワンナプーム空港:出国後の売り場でも買えるが、町のスーパーより値段は高め。買い忘れたときの保険にとっておく
限定味のプリッツやポッキーは、店によって置いている味が違う。見つけたら、その場で買っておいたほうがいい。
日本でタイのお菓子が買える場所
配る人数を数え間違えた、タイに行った人から聞いて自分も食べたくなった。そういうときに日本でどこまで手に入るのか、10品の商品名を楽天市場で探してみた。
ドライマンゴー、のりスナック、マンゴーグミ、フリーズドライのドリアンは日本の通販でも見つかる。一方で、タイ限定味のプリッツやポッキー、ベントー、トムヤムクン味のレイズはほとんど出てこなかった。こちらは現地で買うお菓子と考えておいたほうがいい。
日本で買うときの窓口は、主に次の2つ。
→ ICHITAN のタイミルクティーやシンハーなど、タイの飲み物とビールを直輸入で扱う。アジアのお菓子や調味料と一緒にまとめ買いできる
- 楽天市場
→ ドイカムのドライマンゴーやタオケーノイなど、タイのお菓子そのものを探すならこちら
お菓子以外のタイ食品も揃えたくなったら、日本で買えるタイ食品・食材おすすめランキングTOP20と、通販サイトを送料で比べたタイ食材が買えるネット通販8選を見てほしい。台湾や韓国、ヨーロッパのお菓子も含めて選ぶなら海外土産のばらまきお菓子おすすめ21選に国別でまとめた。
よくある質問
職場の10人以上に配るなら、どれがいい?
のりスナック、プリッツ、コーケーのピーナッツの3つから選ぶと外しにくい。どれも小袋か小箱で、1人1つずつ渡せる。しょっぱいものが続くなら、甘い枠としてタイ限定のポッキーを混ぜる。
空港でもタイのお菓子は買える?
買える。ただ町のスーパーより値段は高めで、コンビニに並ぶ限定味まで揃っているとは限らない。ばらまき用は町のコンビニかスーパーで揃えて、空港は足りない分を補う場所と考えておく。
ドライマンゴーは日本に持ち込める?
生のマンゴーは持ち込めないが、ドライマンゴーのような加工品で止められることはまずない。心配なら、到着後に植物検疫カウンターで見せて確認すればいい。
ドリアンのお菓子を配っても大丈夫?
フリーズドライのドリアンやドリアン味のウエハースは、においが残る。好き嫌いが分かれるので、全員に配るより、欲しい人が取れるように置いておくほうが無難。



