アドボを作ろうとしてレシピを開くと、「ダトゥプティの酢」と書いてある。米酢で代わりになるのか。そもそも、どこに売っているのか。
フィリピン食材は、タイや韓国の食材に比べて近所のスーパーで見かける機会が少ない。ドライマンゴーならあちこちにある。ところがバナナケチャップやシニガンの素になると、とたんに探す場所が分からなくなる。
買える場所はちゃんとある。在日フィリピン人が通う食材店が東京・埼玉・大阪などにあり、主な調味料は通販でも手に入る。実店舗から通販まで、それぞれ何が買えるのかと合わせて並べた。
フィリピン食材を買える場所は4種類ある
品揃えがいちばん深いのはフィリピン食材店だ。フィリピンの街角にある小さな商店「サリサリストア」を名乗る店が多い。調味料、缶詰、冷凍食品、菓子、ビールまで一通り置いてある。
弱みは数の少なさ。住んでいる県に1軒も無い、ということも珍しくない。
2つめが多国籍のアジア食材店。錦糸町のアジアヤオショーのように20か国以上の食材を扱う店には、フィリピンの棚もある。専門店ほど深くはないが、タイやベトナムの食材と一度に買える。
3つめはカルディや業務スーパー。フィリピン産のドライマンゴーは置いてあっても、アドボやシニガンに使う調味料はまず並ばない。
残る通販が、専門店の近くに住んでいない人にとっての本命になる。
フィリピン食材店(サリサリストア)
サラップ・ブッサン(東京・赤羽)
北区赤羽西1-39-10 アカバネブッサン フィリピンスクエアビル1F。JR赤羽駅から徒歩2分。営業は毎日12:00〜20:00で、休みは年末年始だけだ。
運営しているのは、フィリピン食品を輸入している専門商社の赤羽物産。輸入元が直営している食材店という点が、ほかの店と違う。
店内にはイートインがあって、店で作った軽食を食べられる。PayPayとクレジットカードが使えるほか、UberEatsと出前館での配達にも対応している。
WOWサリサリストア(東京・清瀬)
清瀬市松山1-19-3 グランツ4-101。西武池袋線の清瀬駅から歩いて4分ほど。営業は火曜〜日曜が11:00〜20:00で、月曜だけ18:00に閉まる。
食べ物と飲み物が中心で、店の奥はフィリピン料理を出すレストランになっている。公式の通販ではフィリピンで売られている化粧品まで扱っていて、食材店というより小さな物産館に近い。
23区の西側や所沢方面から向かうなら、赤羽よりこちらが近い。
Ana’s Sari-Sari Philippine Store(埼玉・戸田)
戸田市美女木2丁目。地元メディアの紹介によると、調味料と並んで手作りのパンも売っている。
目を引くのはビールだ。サンミゲルのペールピルゼン、軽めのサンミグライト、アルコール度数8%のレッドホース。フィリピンでよく飲まれている銘柄が、酒屋を回らなくても1軒で揃う。
さいたま市中央区下落合には2号店もある。
SARISARI MAMA(大阪・島之内)
大阪市中央区島之内。店の告知では、営業は12:00〜22:00で定休日なし。夜10時まで開いているので、仕事帰りでも間に合う。
通販サイトの分類を見ると、品揃えの幅がよく分かる。調味料とスパイス。肉や魚やフルーツの缶詰。醤油、酢、バゴオンの瓶もの。干し魚と乾麺、菓子、飲料、冷凍食品。サリサリストアの棚が、そのまま画面に並んでいる。
全国に発送しているので、大阪まで行けない人も使える。
大阪ではほかに、天神橋筋六丁目駅の近くにPINOY STOP、平野区加美東にSUWERTE sari-sari storeがある。どちらも公式サイトが見つからないため、営業日は出かける前に確かめておきたい。
ほかの地域のフィリピン食材店
関東では、板橋区のShuwie’ Store、浦安市のフィルマート、川崎市のパミリア2アジアンフードストアなど。愛知には名古屋・栄のパパスマートやサンレモン、清須市のDai Dai Philippine Storeがある。
アジア食材店とチェーンで買えるもの
アジアヤオショー(東京・錦糸町)
錦糸町駅の北口から北斎通りを両国方面へ歩いた先にある。2021年に、それまで倉庫に使っていた近くの建物へ移転した。2025年1月にはNHKの「ドキュメント72時間」で取り上げられている。
アジアを中心に20か国以上の食材を扱う店で、フィリピンやベトナム、バングラデシュの人が故郷の食材を買いに来る。
営業時間は、紹介記事によって19:30閉店とも21:00閉店とも書かれていて、はっきりしない。遅い時間に行くなら事前に確認したほうがいい。
フィリピン専門ではないので、珍しい調味料まで揃う保証はない。そのかわり、東南アジアの料理をあれこれ作る人には都合がいい。同じ東京で探すなら、東京でタイ食材が買えるスーパー・専門店10選とも店が重なる。
カルディ・業務スーパー
カルディのオンラインストアには「フィリピン セブ島 ドライマンゴー」の80gと160gがある。近所で手に入るフィリピン食品としては、これがいちばん確実だ。業務スーパーにも、大袋のドライマンゴーを置いている店舗がある。
セブ島で作られているドライマンゴーの有名な銘柄。フィリピン土産の定番として知られる。
逆に、アドボやシニガンに使う調味料はチェーンではまず見つからない。バナナケチャップもカルディの定番の棚には無い。
近くに店が無いなら通販
KOKYO MARKET
アジア各国の食品とお酒を扱うオンラインストアで、フィリピン食品の売り場を独立して設けている。
ダトゥプティの酢、シルバースワンの醤油、マギーのサボール、バリオフィエスタのバゴオン、ピュアフーズのコンビーフ、リゴのイワシ缶。サリサリストアで最初に手に取る顔ぶれが、そのまま揃っている。
注文金額の条件なしで全品送料無料。冷凍食品も送料がかからない。酢を1本だけ買いたい日でも頼みやすい。

KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

Datu Puti フィリピンビネガー 1L 500円
ホベ パンシット カントン 227g HOBE フィリピン産 1,660円
マギー サボール クラシック スモール 130ml Maggi Savor フィリピン産調味料 2,180円
マギー マジックサラップ 55g Maggi フィリピン料理 料理の素 810円
楽天市場
UFCのバナナケチャップ、シニガンの素、7Dのドライマンゴー。KOKYO MARKETで扱っていない銘柄はここで探すことになる。
フィリピン食材を扱う店が複数出店しているので、同じ商品の価格と送料を横に並べて比べられる。サンミゲルのビールも見つかる。
フィリピンフーズ(赤羽物産)
赤羽のサラップ・ブッサンを運営する赤羽物産の通販サイト。輸入している会社が自分で売っている通販なので、実店舗の棚に近い品揃えを家から注文できる。
輸入食品の通販サイトを国をまたいで比べるなら、おすすめ輸入食品通販9選にまとめてある。
アドボとシニガンを作るなら揃えたい食材
ドライマンゴーとココナッツミルクは、近所のスーパーでも手に入る。それ以外の6品は、専門店か通販に行かないとまず見つからない。
調味料
アドボは、肉を酢と醤油とにんにくで煮込む料理だ。フィリピンのレシピでは、その酢と醤油にこの2つの銘柄がよく指定される。

フィリピンの家庭で広く使われているサトウキビ酢。1Lあるので、アドボを何度も作れる。
KOKYO MARKET で見る(500円) / 楽天市場で「Datu Puti ビネガー」を探す

フィリピンの定番の醤油。アドボやパンシットの味付けに使う。
KOKYO MARKET で見る(800円) / 楽天市場で「シルバースワン ソイソース」を探す
炒め物やスープの味を決めるのが、次の2つ。

顆粒のうま味調味料。炒め物やスープにひと振りするだけで使える。
KOKYO MARKET で見る(810円) / 楽天市場で「マギー マジックサラップ」を探す

フィリピンの柑橘カラマンシーの風味をつけた調味液。肉の下味やつけだれに使う。
KOKYO MARKET で見る(2,300円) / 楽天市場で「サボール カラマンシー」を探す
ここから下の3つは、日本の調味料では代わりが利かない。
バナナを原料にした甘いケチャップ。フィリピン風の甘いスパゲッティやフライドチキンに合わせる。
タマリンドの酸味で作るスープ「シニガン」の素。豚肉や海老を野菜と煮て、溶かし入れる。

小エビの塩辛。青いマンゴーに添えたり、牛テールのピーナッツ煮込み「カレカレ」に合わせたりする。
KOKYO MARKET で見る(1,400円) / 楽天市場で「バリオフィエスタ バゴオン」を探す
麺・缶詰・レトルト・飲み物
パンシットは、フィリピンの誕生日に長寿を願って食べる焼きそばだ。

パンシット・カントン用の乾麺。野菜と肉を炒めて、醤油で味をつける。
KOKYO MARKET で見る(1,660円) / 楽天市場で「ホベ パンシット カントン」を探す
缶詰はご飯のおかずになるものが多い。

玉ねぎと炒めて、ご飯と目玉焼きを添えればフィリピンの朝ごはんになる。
KOKYO MARKET で見る(2,980円) / 楽天市場で「ピュアフーズ コンビーフ」を探す

イワシのトマトソース煮。にんにくと玉ねぎで炒め直して、ご飯のおかずにする。
KOKYO MARKET で見る(1,500円) / 楽天市場で「Ligo イワシ トマトソース」を探す

フィリピンで広く売られているツナ缶。カラマンシー味など、味付きの種類がある。
KOKYO MARKET で見る(2,200円) / 楽天市場で「センチュリー ツナフレーク」を探す
作る時間がない日はレトルトに頼る。

タロイモの葉をココナッツミルクで煮たビコール地方の料理「ラーイン」。温めるだけで食べられる。
KOKYO MARKET で見る(2,100円) / 楽天市場で「ゴルディロックス ラーイン」を探す

フィリピンの子どもにおなじみの紙パックのチョコレートミルク。
KOKYO MARKET で見る(1,450円) / 楽天市場で「ネスレ チャッキー」を探す
買いに行く前に確かめておきたいこと
営業時間は変わりやすい。 ここに書いた時間は、各店の告知や紹介記事に基づいている。個人で営む店が多いので、遠くから行く日は直前に確かめたほうがいい。
冷凍食品を買うなら保冷バッグを持っていく。 専門店にはバンガス(ミルクフィッシュ)などの冷凍品を置く店もある。帰りが1時間を超えるなら保冷剤も欲しい。
支払い方法は店ごとに違う。 サラップ・ブッサンはPayPayとカードに対応しているが、小さな店では現金のみのこともある。少し現金を持っていくと困らない。
住んでいる場所で、どこから始めるか
東京の北側か埼玉なら、まず赤羽のサラップ・ブッサン。清瀬のWOWサリサリストアや戸田のAna’sも行ける距離にある。東側に住んでいるなら、錦糸町のアジアヤオショーが近い。
大阪なら島之内のSARISARI MAMA。夜10時まで開いている。
どこも遠い。そういう人は、通販で調味料から揃えるのが早い。KOKYO MARKETならダトゥプティの酢もシルバースワンの醤油も送料無料で届くので、届いた日にアドボが作れる。
フィリピンの食べ物が気になってきたら、サババナナとは?通常のバナナとの違いも読める。フィリピン以外の国の食材店も探すなら、日本で輸入食品が買えるスーパー・専門店10選が近い。



