サルサとトルティーヤなら、今はたいていのスーパーで見つかる。困るのはその先だ。チポトレの缶詰、トルティーヤを自分で焼くためのマサハリナ、モーレに使う乾燥唐辛子。レシピにこうした名前が出てきた瞬間、近所の店では手に負えなくなる。
メキシコ食材は、買える場所がはっきり二段に分かれている。タコスの材料までならスーパーで足りる。それより先は、ほぼ通販の世界になる。
ここでは、まず実店舗と通販それぞれで何が買えるかを並べ、そのあと食材ごとに「どこを探すと早いか」をまとめた。各店の取り扱いや送料は、2026年10月時点で各サイトに出ていた情報をもとにしている。
メキシコ食材は「どこまで作りたいか」で買う場所が変わる
表の上半分、トルティーヤ・サルサ・ハラペーニョは、カルディやコストコで手に入る。タコスやナチョスを作るならこれで十分だ。
下半分に進むと、実店舗の列がほとんど×になる。チポトレ・イン・アドボ、マサハリナ、乾燥唐辛子はスーパーの棚でまず見かけない。生のトマティーヨに至っては、専門の通販でも季節によって売り切れている。
タコスの材料だけを揃えたいなら、タコスの材料はどこで買える?トルティーヤ・シーズニングの入手先のほうが詳しい。ここではタコス以外の食材まで含めて店を選ぶ。
スーパー・実店舗で買えるメキシコ食材
カルディ|ソース類とトルティーヤの品数が多い
実店舗でメキシコ食材を探すなら、最初に行くべき店。メキシチョイスやサンタマリアのサルサ、タコシーズニング、瓶詰めのハラペーニョ、冷凍と常温のトルティーヤが一通り並ぶ。
ただし置いてあるのは、日本の家庭で作りやすいタコス向けの商品が中心だ。チポトレや乾燥唐辛子を期待して行くと空振りしやすい。
業務スーパー|冷凍トルティーヤと豆の缶詰
冷凍のトルティーヤ、トルティーヤチップス、メキシカンビーンズのトマト煮込み缶が定番。チリコンカンやナチョスを大量に作るときに頼りになる。
量のわりに値段が安いので、ホームパーティーの前に寄る店として覚えておくと便利だ。
コストコ|大容量のトルティーヤとハラペーニョ
フラワートルティーヤのまとめ売りと、大きな瓶のハラペーニョが置かれていることが多い。サルサやワカモレのディップも並ぶ。
どれも量が多い。週に何度もメキシコ料理を作る家でなければ、使い切る前に飽きる。
輸入食品に強いスーパー
成城石井や、輸入食品の比率が高い大型スーパーでも、サルサやトルティーヤチップスは見つかる。ただし品揃えは店舗によって大きく違う。
近所でどの店が輸入食品に強いかは、日本で人気の輸入食品・食材が買えるおすすめスーパー・専門店10選に店ごとの特徴をまとめている。
通販で買えるメキシコ食材
右上の常温品は、通販でまとめて頼むのがいちばん効率がいい。缶詰も粉も乾物も日持ちするので、送料無料になる金額まで一度に買っておける。
右下の生鮮・冷凍品は別だ。冷凍便の送料が上乗せされるので、1点だけ頼むと割高になる。
KOKYO MARKET|メキシコのビールとテキーラ
KOKYO MARKET は、アジアの食品と世界のビール・お酒を扱う輸入食品の通販サイト。メキシコのものでは、コロナ・テカテ・ソルのビールと、クエルボのテキーラを扱っている。
トルティーヤや唐辛子は置いていない。料理の材料は専門店や楽天で揃えて、合わせる1本をここで選ぶ、という使い分けになる。全品送料無料なので、ビールを1本だけ試したいときも送料を気にしなくていい。

メキシコのビールといえばまずこれ。軽くて苦味が少なく、辛いサルサの横に置きやすい。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「コロナ・エキストラ」を探す

メキシコ北部の町の名を持つラガー。現地ではライムと塩を添えて飲むことが多い。
KOKYO MARKET で見る(1,900円) / 楽天市場で「テカテ」を探す

1899年から続くメキシコの銘柄。すっきりした飲み口で、タコスやセビーチェと合わせやすい。
KOKYO MARKET で見る(3,200円) / 楽天市場で「ソルビール」を探す

メキシコのテキーラ。ライムを搾ってソーダで割ると、食事と一緒に飲みやすい。
KOKYO MARKET で見る(3,600円) / 楽天市場で「クエルボ エスペシャル ゴールド」を探す
テキーラの種類ごとの違いは、テキーラの種類と違い|ブランコ・レポサド・アネホを飲み比べで比べている。
メキシコ料理ドットコム|サルサからマサまで揃う専門店
福岡の事業者が運営する、メキシコ料理専門の通販。自家製のサルサ、タコスやブリトーの冷凍品に加えて、マサ(トウモロコシ粉)、乾燥唐辛子、チポトレの缶詰といった材料も扱っている。トルティーヤは50枚・100枚のまとめ売りがある。
送料は990円または1,265円で、12,000円以上の注文で無料になる。料理を作る材料と、温めるだけの冷凍品を一緒に頼む使い方が向いている。
Peppers.jp|生のハラペーニョ・セラーノ・トマティーヨ
唐辛子を専門に扱う通販サイト。生のハラペーニョやセラーノ、トマティーヨのほか、燻製したチレ・アンチョなどの乾燥品もある。
生のトマティーヨで作るサルサ・ベルデは、缶詰より青い香りが立つ。ただ、生ものは収穫の時期しか出回らない。10月に見たときは、トマティーヨは在庫切れだった。欲しい人は夏のうちに商品ページを確認しておきたい。
キョウダイマーケット|ブラジル・ペルー食材店のメキシコ棚
ブラジルやペルーの食品を中心に扱う通販で、メキシコ食材のカテゴリもある。トウモロコシ粉(白・黄・青)、トマティーヨやチポトレの缶詰、リフライドビーンズ、タマレス用のトウモロコシの皮、ノパル(食用サボテン)などが並ぶ。
ここで注意したいのが粉選びだ。同じカテゴリに並ぶ「Harina P.A.N.」は、ベネズエラやコロンビアでアレパを焼くための粉で、トルティーヤ用のマサハリナとは作り方が違う。トルティーヤを焼くなら、袋に「Masa Harina」や「Nixtamalizada」と書かれたものを選ぶ。
MEAT EXPRESS|冷凍のタマレスやビリア
関西を拠点に、メキシコや中南米の料理を冷凍で届けている通販。タマレス、ビリア、ケサディーヤ、チョリソーなどを真空パックで販売している。
材料から作るのではなく、現地の味を一度食べてみたいときの選択肢になる。
楽天市場・Amazon|銘柄が決まっているなら
チポトレ、マサハリナ、乾燥唐辛子、メキシコのホットソースまで、ほとんどの食材がどこかの店から出品されている。銘柄名がわかっているなら、まずここで検索するのが早い。
同じ商品でも出品店ごとに送料が違う。常温品は、なるべく同じ店でまとめて頼むと送料を抑えやすい。
海外の調味料を扱う通販を広く比べたいときは、海外調味料を買うならこの通販サイト!おすすめ輸入食品通販5選も参考になる。
食材別|どこを探すと早いか
チポトレ・イン・アドボ
燻製したハラペーニョを、トマトと酢のソースで煮込んだ缶詰。刻んでマヨネーズに混ぜるだけで、チポトレマヨができる。スーパーではまず見かけないので、専門通販か楽天で探す。

燻製唐辛子をアドボソースで煮た缶詰。1缶で何回分も使えるので、残りは小分けにして冷凍しておく。
KOKYO MARKET で見る(3,100円) / 楽天市場で「チポトレ アドボ 缶」を探す
マサハリナ(トルティーヤ用のトウモロコシ粉)
石灰水で処理したトウモロコシを粉にしたもので、水を混ぜてこねるだけでトルティーヤの生地になる。普通のコーンミールやコーンフラワーでは代わりにならない。生地がまとまらず、焼くと割れてしまう。
トルティーヤやタマレスの生地になるトウモロコシ粉。Maseca(マセカ)が定番の銘柄。
乾燥唐辛子(アンチョ・グアヒージョ・アルボル)
モーレやエンチラーダのソースは、乾燥唐辛子を戻してミキサーにかけるところから始まる。アンチョは甘みのある香り、グアヒージョは色と酸味、アルボルは辛さ担当。辛さの方向がそれぞれ違うので、レシピの指定どおりに揃えたい。
ポブラノ唐辛子を乾燥させたもの。辛さは控えめで、レーズンのような甘い香りがある。
赤いソースの色を出す乾燥唐辛子。辛さは中くらい。
トマティーヨ
緑色のトマトのような実で、サルサ・ベルデの主役。生は季節が限られるので、普段使いは缶詰のほうが現実的だ。

皮をむいたトマティーヨの水煮。ミキサーにかければサルサ・ベルデの土台になる。
KOKYO MARKET で見る(3,100円) / 楽天市場で「トマティーヨ 缶詰」を探す
メキシコのホットソースとタヒン
タバスコ以外のホットソースは、楽天やAmazonで探すことになる。バレンティーナは酸味が穏やかで、メキシコの屋台でよく見かける。タヒンはチリ・ライム・塩を合わせた粉末で、フルーツにかけて食べる。
メキシコの家庭や屋台で定番のホットソース。辛さより酸味と旨みが先に来る。
チリとライムと塩の粉末調味料。マンゴーやスイカにかけるのがメキシコ流。
木のキャップが目印のホットソース。辛さは中程度で、卵料理によく合う。
辛さや使い方からサルサを選びたいときは、サルサソースおすすめ10選|辛さ・使い方で選ぶ市販品にまとめてある。
注文する前に気をつけること
冷凍品と常温品は、別々の便で届くことが多い。同じ店で頼んでも送料が2回かかる場合があるので、カートに入れた段階で送料の表示を確かめる。
缶詰のチポトレや乾燥唐辛子は、一度に使う量が少ない。開けたチポトレは製氷皿で小分けにして冷凍、乾燥唐辛子は密閉袋に入れて冷暗所に置く。こうしておけば、1回の注文で数か月は持つ。
メキシコのビールを合わせるなら、銘柄ごとの飲み方はコロナビールのライムはなぜ入れる?メキシコビールの飲み方とおすすめ銘柄で紹介している。



