マレーシアの食べ物を日本で探すと、検索結果に出てくるのはほとんどが「現地で買うお土産」の話だ。帰国してから同じものをもう一度食べたい人、まだ行ったことはないけれど味を知りたい人には、あまり役に立たない。
ここでは逆に、日本にいながら手に入るものだけを15品選んだ。即席麺、コーヒーと紅茶、料理の材料、お菓子の4つに分けている。
先に言っておくと、マレーシア産の食品だけを並べた店は日本にはほとんどない。近所のスーパーで手に入るのは一部で、残りは通販になる。どれがどちらなのかを、商品ごとに書いた。価格や取り扱いは2026年10月時点で各サイトに出ていた内容をもとにしている。
日本で買えるマレーシア食品の選び方
図の右下、近所で買えるうえにそのまま食べられるものから試すのが早い。インスタントのラクサはカルディに置かれていることが多く、失敗が少ない。
左下にあるのは、現地では当たり前に売られているのに日本の店頭ではまず見ないものだ。ホワイトコーヒーも、マギーのカリー麺もここに入る。送料を考えると、1つずつ頼むより何品かまとめて同じ店で買ったほうがいい。
左上の料理の材料は、マレーシア産にこだわらないと選択肢が増える。ココナッツミルクやパンダンの葉はタイやインドネシアと共通で、ルンダンの素はインドネシアのもので十分に代わりになる。
即席麺・インスタント食品
マレーシアは即席麺をよく食べる国で、スーパーの麺の棚が日本より長い。カレー味が強いのが特徴だ。
MyKuali ペナン ホワイトカレー麺
ペナンの屋台で食べられる「カレーミー」を袋麺にしたもの。スープにココナッツミルクの粉が入っていて、白く濁る。辛味は別添えの赤いペーストで足す仕組みなので、量を調整できる。
海外の即席麺レビューで何度も取り上げられてきた商品で、マレーシア土産として名前を知っている人も多い。日本では楽天の輸入食品店で扱いがある。
ココナッツの甘さとカレーの辛さが重なるペナン式のスープ。辛味ペーストは別添えで、入れる量で辛さを変えられる。
楽天市場で「MyKuali ペナン ホワイトカレー麺」を探す
マギー カリー麺
ネスレのマギーは、マレーシアでは即席麺の代名詞のような存在。中でもカリー味は定番中の定番だ。
麺は細めで柔らかい。スープは日本のカレーうどんより粉っぽさがなく、さらっとしている。現地では卵を落として食べる人が多い。

マレーシアで定番のカレー味の袋麺。スープはさらっとして、卵を落とすとまろやかになる。
KOKYO MARKET で見る(599円) / 楽天市場で「マギー カリー 麺 マレーシア」を探す
マミー モンスター
メラカの食品会社マミーが作る、袋のまま砕いて食べるスナック麺。日本でいうベビースターに近い。
付属の粉をかけて袋を振って食べる。子どものおやつとして育った世代が多く、マレーシアの人に見せると懐かしがられることがある。
袋の中で麺を砕き、粉をかけて振って食べるスナック。チキン味が定番。
インスタントラクサ
ラクサはココナッツミルクと海老のだしの麺料理。インスタントはシンガポールのプリマテイストが定番で、カルディでも見つかる。
マレーシアのラクサは地域で味が違い、ペナンのアッサムラクサは酸っぱい魚のスープになる。どちらを選ぶかで別の料理と思ったほうがいい。種類ごとの違いはインスタントラクサおすすめ7選で比べている。
ココナッツと海老の香りのラクサ。麺がしっかり太く、袋麺とは思えない食べごたえがある。
コーヒー・紅茶・飲み物
OLDTOWN ホワイトコーヒー
マレーシア北部の町イポーで生まれたホワイトコーヒー。豆を砂糖と一緒に深く煎る普通のマレーシアのコーヒーと違い、砂糖を使わずに焙煎する。苦みが穏やかで、練乳の甘さと合わせる飲み方が現地の定番だ。
OLDTOWNはイポー発のコーヒーチェーンで、インスタントのスティックが日本の通販でも買える。砂糖とクリーマーが入った3in1なら、お湯を注ぐだけで済む。

イポー発のチェーンが作るインスタント。3in1のほか、砂糖控えめや2in1もある。
KOKYO MARKET で見る(11,100円) / 楽天市場で「OLDTOWN ホワイトコーヒー」を探す
ホワイトコーヒーの選び方は、マレーシアのホワイトコーヒーとは?で詳しく書いた。
BOH 紅茶
1929年に始まった、キャメロンハイランドの茶園の紅茶。渋みが少なく、マレーシアの甘いミルクティー「テ・タレ」もこの茶葉で作れる。
ティーバッグの種類が多い。フレーバーティーの箱は見た目がいいので、自分用に買ったつもりが人に渡してしまうこともある。

キャメロンハイランドで育った茶葉の紅茶。濃いめに淹れて練乳を混ぜると、テ・タレに近くなる。
KOKYO MARKET で見る(12,500円) / 楽天市場で「BOH TEA」を探す
ミロ
意外に思われるかもしれないが、マレーシアはミロをよく飲む国だ。屋台では、冷たいミロの上に粉を山盛りにした「ミロ・ダイナソー」が注文できる。
粉のミロなら日本のスーパーにも並んでいる。冷たく作って上から多めに盛れば、気分は出る。紙パックのミロはKOKYO MARKETにベトナム製のものがある。

ベトナム製の紙パック入りミロ。冷やしてそのまま飲める。粉のミロを上から足すと屋台風になる。
KOKYO MARKET で見る(8,000円) / 楽天市場で「ネスレ ミロ 180ml」を探す
料理の材料・調味料
マレーシアの家庭料理を作るなら、ここから揃える。全部をマレーシア産で揃える必要はない。
ココナッツミルク
ナシレマ(ココナッツミルクで炊いたご飯)、ラクサ、カレー、カヤジャム。マレーシア料理のかなりの部分がこれ1缶から始まる。
タイ産のもので問題ない。ナシレマのご飯は、水とココナッツミルクを7対3くらいで合わせて炊く。

タイ産のココナッツミルク400ml。ナシレマの炊飯、ラクサのスープ、カレーの仕上げに使える。
KOKYO MARKET で見る(2,100円) / 楽天市場で「Natural Bloom ココナッツミルク」を探す
パンダンの葉
東南アジアで「バニラのような」と言われる香りの葉。ナシレマのご飯に結んで入れたり、カヤジャムやお菓子の色と香り付けに使ったりする。
生の葉は日本ではほとんど売っていない。冷凍なら通販で手に入る。

冷凍のパンダンの葉50g。結んでご飯と一緒に炊くと、ナシレマ特有の甘い香りが出る。
KOKYO MARKET で見る(5,500円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍パンダンの葉」を探す
サンバル
唐辛子をすりつぶして炒めた辛味ペースト。ナシレマに必ず添えられる。
マレーシアのものはブラチャン(発酵させた小エビのペースト)が入って香りが強く、甘みもある。楽天で探すとインドネシアのサンバルと混ざって出てくるので、原産国の欄を見て選ぶ。

ナシレマに添える甘辛い辛味ペースト。小エビの発酵ペーストが入ったものは香りが強い。
KOKYO MARKET で見る(1,300円) / 楽天市場で「サンバル マレーシア」を探す
ルンダンの素
ルンダンは、牛肉をココナッツミルクとスパイスで汁気がなくなるまで煮詰めた料理。マレーシアでは断食明けの祝日の食卓に並ぶ。
もとはインドネシアの西スマトラの料理なので、インドネシアの素で作り方はほぼ同じになる。仕上げにココナッツミルクを足すと、マレーシア風の濃さに寄る。

インドネシアのルンダンの素57g。牛肉500gほどに1袋が目安で、じっくり煮詰めるほど味が締まる。
KOKYO MARKET で見る(1,300円) / 楽天市場で「INDOFOOD ルンダン」を探す
カヤジャム
ココナッツミルク、卵、砂糖、パンダンの葉を煮詰めた甘いジャム。コピティアム(喫茶店)の朝食では、カリカリのトーストにカヤとバターを挟んだ「カヤトースト」に半熟卵が付く。
日本の店頭ではまず見ない。瓶入りを通販で買うか、パンダンの葉とココナッツミルクを揃えて自分で煮る。開封後は冷蔵して早めに使い切る。
ココナッツとパンダンの香りのジャム。トーストに塗り、冷たいバターを薄く挟むと現地の食べ方になる。
お菓子
お菓子はマレーシアのお菓子・お土産おすすめ10選でも詳しく扱っている。ここでは日本の通販で見つけやすい3つに絞った。
ジュリーズ ピーナッツバターサンド
マレーシアのビスケットといえばまず名前が挙がるブランド。クラッカーにピーナッツバターのクリームを挟んだものが定番だ。
甘さと塩気が半々くらいで、コーヒーにも紅茶にも合う。個包装なので配りやすい。
塩気のあるクラッカーにピーナッツバタークリームを挟んだビスケット。個包装で日持ちもする。
ベリーズ チョコレート
マレーシアのチョコレートメーカー。ティラミス味のアーモンドチョコが有名で、空港の売店にもずらりと並ぶ。
暑い国のチョコなので、夏場の通販はクール便に対応しているかを確かめたい。

ティラミス味のアーモンドチョコが定番。夏は溶けやすいので配送方法を確認する。
KOKYO MARKET で見る(8,000円) / 楽天市場で「ベリーズ チョコレート」を探す
Khong Guan ビスケット
1947年にシンガポールで生まれたビスケットメーカー。マレーシアのスーパーでも棚の一角を占める定番だ。塩味のチーズクラッカーは、甘いものが続いたあとにちょうどいい。

塩気の効いたチーズ味のクラッカー200g。ビールのつまみにもなる。
KOKYO MARKET で見る(10,100円) / 楽天市場で「Khong Guan ソルトチーズ」を探す
マレーシア食品はどこで買えるか
店ごとの向き不向きはこうなる。
→ アジアの食品と世界のお酒を扱う輸入食品の通販。ココナッツミルク、冷凍パンダンの葉、ルンダンの素、Khong Guanのビスケットなど、マレー料理と重なる東南アジアの食材をまとめて頼める。北海道・九州を除いて送料無料で、冷凍品も対象
- カルディ
→ インスタントラクサとココナッツミルクを近所で買うならここ。マレーシアのブランドを指名して行くと空振りしやすい
- 楽天市場
→ MyKualiの麺、マギーのカリー、ホワイトコーヒー、カヤジャム、サンバルなど、マレーシア産の銘柄はここが一番見つかる。輸入代行の店が多く、届くまで1〜2週間かかることもある
- ハラル食材店・ハラル通販
→ BOH紅茶やマレーシアのビスケットを扱う店がある。在庫は入れ替わりが早い
実店舗ごとの品揃えは、マレーシア食材が買えるスーパー・通販まとめで詳しく比べている。
買う前に見ておきたいこと
原産国の表示。 「マレーシア風」と書かれた商品は、日本やタイで作られていることが多い。現地の味を探しているなら、裏のラベルを見る。
ハラル認証。 マレーシア政府機関JAKIMの認証マークは、輸入品でもパッケージに残っていることが多い。必要な人は発行元まで確認したい。
賞味期限と送料。 楽天の輸入代行店は、賞味期限の残りが短い商品を安く出していることがある。まとめ買いするなら、期限の表記がある店を選ぶ。
冷凍品の扱い。 パンダンの葉は届いたらすぐ小分けにして冷凍庫へ。一度解けると香りが飛びやすい。
最初の1回なら、ホワイトカレー麺とホワイトコーヒーを2つ頼むだけでも、マレーシアの朝と昼の味はだいたい分かる。料理まで作りたくなったら、ココナッツミルクとパンダンの葉を足せばいい。



