ナンプラーを通販で探すと、700mlで500円前後の商品が並ぶ。安い。そう思ってカートに入れ、決済画面まで進むと、送料750円の表示が出てくる。
ナンプラー1本に1,200円。ここで手が止まる。
タイ食材の通販は、値札だけ見ても安いかどうかが分からない。瓶も缶も重いし、冷凍品には別料金がつく。送料無料になる金額も店ごとにばらばらだ。何を何本買うかで、安い店が入れ替わってしまう。
タイ食材を扱うネット通販8店を、送料を足した支払額と品揃えで並べた。価格と送料は、2026年9月に各サイトで確認したものを使っている。
タイ食材の通販は「送料の決まり方」で安さが変わる
送料の決まり方は、大きく3通りに分かれる。
ひとつめは金額に関係なく送料無料の店。KOKYO MARKET がこの形で、冷凍食品も対象に入る。1本だけ頼んでも、払うのは商品代だけだ。
ふたつめは一定額を超えると無料になる店。TIRAKITA は税抜4,800円、クルアは税込15,000円が境目になっている。届くまとめ買いなら送料は消える。届かなければ毎回かかる。
みっつめが重さと地域で送料が決まる店。パクナムストアもアジアスーパーストアーも、関東あてなら2kgまで750円前後から始まり、送料無料の条件は見当たらなかった。ナンプラーの瓶を何本も入れると、重量の区分がひとつずつ上がっていく。
冷凍品はさらに別勘定になる。アジアスーパーストアーは基本の送料に980円、パクナムストアは2kgの箱で275円が上乗せされる。
| 通販サイト | 強いもの | 送料の条件(関東あて・2026年9月時点) |
|---|---|---|
| KOKYO MARKET | 調味料・ドリンクのセット買い、冷凍ハーブ | 金額条件なしで全品送料無料(冷凍も) |
| パクナムストア | 調味料・乾物・冷凍食品 | 2kgまで750円。冷蔵・冷凍は275円から加算 |
| TIRAKITA | 調味料・カレーペースト・インスタント麺 | 税抜4,800円以上で無料。未満は590円以下 |
| アジアスーパーストアー | 直輸入のタイ食品全般 | 2kgまで762円。冷凍は980円を加算 |
| クルア | 生のタイ野菜・業務用ケース | 税込15,000円以上で無料。冷凍便は1,430円から |
| タイフード・マーケット | タイ野菜・マンゴーなどの果物 | 通常便760円、クール便980円 |
| 楽天市場 | 銘柄指定・大容量 | 出店店舗ごとに異なる |
| Amazon.co.jp | 定番の調味料を急ぎで | 商品と会員種別で異なる |
送料は改定が入る。注文の直前に、各サイトの送料ページをもう一度見ておくと確実だ。
ナンプラー1本の値段は、買う本数で逆転する
同じ700mlのナンプラーを、3つの店で比べてみた。値札はパクナムストアのティパロスが470円、TIRAKITAのプラムクが520円。KOKYO MARKETのティパロスは1本1,000円で、値札だけならこれが一番高い。
送料を足すと、順番がひっくり返る。
1本だけ買う場合、パクナムストアは470円に送料750円で1,220円。TIRAKITAは520円に590円を足して1,110円になる。KOKYO MARKETは送料がかからないので、1,000円のまま変わらない。
12本になると、今度はセット価格が効いてくる。KOKYO MARKETの12本セットは4,800円で、1本400円。TIRAKITAは6,240円で送料無料の線を越えるため、1本520円。パクナムストアは瓶の重さで送料の区分が上がり、1本あたり600円ほどに落ち着く。
パクナムストアの数字は、1本を約1.1kgとして重量区分に当てはめた目安だ。梱包によって区分は変わる。
ナンプラーだけを買う人は少ないはずで、実際にはココナッツミルクやカレーペーストが同じ箱に入る。そのときも考え方は同じだ。少額の注文なら送料の固定費がない店、まとめ買いなら単価の低い店が有利になる。
東京で店に直接行ける人は、東京でタイ食材が買えるスーパー・専門店10選も合わせて見てほしい。送料がゼロになるのは、結局のところ店で買う場合だけだ。
タイ食材が買えるネット通販8選
1. KOKYO MARKET|送料無料でセット買い
アジア各国の食品と酒を直輸入で扱う通販サイト。注文金額の条件なしで全品送料無料で、冷凍食品もその対象に入っている。
タイ食材はセット売りが中心だ。ナンプラーは1本から12本セットまで選べて、本数を増やすほど1本あたりが下がる。ココナッツミルクは6本か24本、タイミルクティーは24本入り。家で少しずつ使う量よりは多い。ただ、使い切れるものに限れば単価はかなり下がる。

タイの定番ブランドの700ml。1本1,000円、6本セット3,600円、12本セット4,800円と、本数で1本あたりの値段が変わる。
KOKYO MARKET で見る(1,000円) / 楽天市場で「TIPAROS ナンプラー」を探す

タイ産の400ml。6本で1,300円、24本で4,050円。グリーンカレーを週1回作る家なら、24本は半年ほどで使い切る量になる。
KOKYO MARKET で見る(1,300円) / 楽天市場で「Natural Bloom ココナッツミルク」を探す

屋台のチャーイェンに近い甘さの紅茶。300mlの24本入りで3,900円、1本あたり160円ほど。
KOKYO MARKET で見る(3,900円) / 楽天市場で「ICHITAN タイミルクティー」を探す
冷凍のハーブは業務用の単位で売っている。コブミカンの葉は100gが50袋で12,350円。1袋あたり250円を切るものの、飲食店か、冷凍庫に余裕のある家向けだ。

トムヤムクンやグリーンカレーの香りを決める葉。100g×50袋の業務用単位で届く。
KOKYO MARKET で見る(12,350円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉」を探す
弱点は発送までの時間。通常は注文から7日以内の発送で、商品によっては届くまで1〜2週間かかる。週末に作る料理のために木曜に頼む、という使い方には向かない。グリーンカレーペーストとジャスミンライスは、確認した時点では扱いがなかった。
2. パクナムストア|値札の安い調味料を少しずつ
タイ食材に絞った通販サイトで、野菜・加工食品、調味料、冷凍食品、飲み物とスナック、乾物の5つの棚に分かれている。ティパロスのナンプラー700mlが470円、グリーンカレーペースト400gが500円。値札はタイ食材の専門店らしい安さだ。
送料はヤマト運輸で、重さと地域で決まる。関東なら2kgまで750円、5kgまで1,010円。冷蔵・冷凍便にすると、2kgの箱で275円が上乗せされる。
調味料を数本と、冷凍食品を少し。2〜5kgの箱に収まる買い方をすると、値札の安さが崩れにくい。
タイの家庭料理でも使われる定番のペースト。400gの大容量は、開封したら小分けにして冷凍しておくと使い切りやすい。
3. TIRAKITA(ティラキタ)|4,800円に届くなら
インドとアジアの雑貨・食品を扱う通販店。タイの食品は148種類あり、ナンプラー、ココナッツミルク、カレーペースト、インスタント麺、スナックまで揃う。
ここも値札が安い。プラムクのナンプラー700mlが520円、CHAOKOH(チャオコー)のココナッツミルク400mlが360円、メープロイのグリーンカレーペースト50gが160円。
送料は税抜4,800円以上で無料、それ未満は590円以下。1回の注文を4,800円に届かせれば、この値札のまま家に届く。インドのスパイスも同じ店で揃うので、カレーをよく作る人は金額を合わせやすい。楽天市場にも店を出している。
4. アジアスーパーストアー|直輸入の棚を通販で
タイ食材店アジアスーパーストアーのオンラインショップ。運営はMB THAi COMMERCE 株式会社で、タイから直輸入した食品を扱う。専門店の棚にあるような調味料や乾物、冷凍食品を、店まで行かずに頼める。
送料は重さと地域で決まる。関東あては2kgで762円、30kgでも2,082円。重くなっても上がり方がゆるいので、米や缶詰をまとめて買うときに差が出る。冷凍商品を入れると980円が加わる。入金が確認できてから、約2日で発送される。
重い米をまとめ買いするなら、楽天市場の5kg袋と送料込みで比べてから決めるといい。
5. クルア|生のタイ野菜を業務用の量で
タイ食材とタイ野菜の専門店。毎週タイから空輸するタイ野菜に、冷凍野菜、業務用ケースの棚まである。Yahoo!ショッピングにも出店していて、PayPayポイントを貯めたい人はそちらからも買える。
送料無料になるのは税込15,000円以上。それに届かないと、冷蔵便は80サイズで1,330円から、冷凍便は1,430円からかかる。
少量の注文には向かない。タイ料理店の仕入れや、何家族かでの共同購入のように、量がまとまるほど送料の割合が下がっていく。
6. タイフード・マーケット|タイ野菜と果物を少量で
タイ野菜を毎週入荷し、在庫があれば当日発送にも対応する通販サイト。運営はP.K. Siam Co., Ltd.。マンゴーやポメロといった果物に、予約制のドリアンまで扱っている。Amazonにも店がある。
送料は関東あての通常便が760円、クール便が980円。送料無料の条件は見つからなかった。とはいえ1箱の送料はクルアの冷蔵便より低いので、ハーブを1〜2種類だけ欲しい日はこちらのほうが軽く済む。
タイの紫米ライスベリーは1kgで2,400円。白米に少し混ぜて炊くと、色と香りが変わる。
7. 楽天市場|銘柄が決まっているとき
タイ食材の専門店がいくつも出店していて、同じ商品を価格と送料の組み合わせで比べられる。ポイントが貯まるので、ふだんから楽天で買い物をしている人は実質の支払いが下がる。
弱点は検索のしにくさ。「タイ食材」と入れると件数が多すぎて絞り込めない。商品名とブランド名で直接探したほうが早い。重いものは、送料込みの表示で並べ替えると比べやすい。
8. Amazon.co.jp|今週中に届けたいとき
定番の調味料なら、配送の速さでここが効く。ナンプラー、スイートチリソース、カレーペーストは複数のブランドが並び、レビューで味の傾向も読める。タイフード・マーケットのように、専門店が出店している例もある。
生のハーブや業務用の量を探す場所ではない。「足りない1本を急いで補う」くらいの使い方がちょうどいい。
買いたいものから通販サイトを選ぶ
生のタイ野菜や果物が要るなら、候補は専門店の2つに絞られる。1〜2種類ならタイフード・マーケット、15,000円を超えるまとめ買いならクルア。
冷凍品を混ぜるなら、冷凍の加算がないKOKYO MARKETが軽い。米や缶詰のような重いものを一緒に大量に頼むなら、重さで送料が伸びにくいアジアスーパーストアーが合う。
常温の調味料や麺だけなら、注文額で分かれる。4,800円に届くならTIRAKITA。1〜2本だけならKOKYO MARKETの送料無料が効き、その間の量ならパクナムストアの値札の安さが生きる。
最初に揃えるなら、ナンプラーとココナッツミルク、それに甘みを出すパームシュガーの3つで足りる。何から買えば作れる料理が増えるかは、日本で買えるタイ食品・食材おすすめランキングTOP20に順番をつけてまとめてある。

ヤシの樹液を煮詰めた砂糖。上白糖より甘みが丸く、ガパオやソムタムの味がまとまる。300gの4個入りで1,450円。
KOKYO MARKET で見る(1,450円) / 楽天市場で「Sariraya パームシュガー」を探す
注文する前に確認したいこと
表示価格が税込かどうか。 TIRAKITAとパクナムストアの商品一覧には、税込・税抜の表記が見当たらなかった。送料無料の線が「税抜4,800円」と税抜で書かれている店もある。カートで合計を出してから判断したほうが、あとで計算が合わなくならない。
冷凍と常温が別の箱になるか。 冷凍品と常温品を一緒に頼むと、店によっては箱が分かれて送料が2回かかる。冷凍を1点だけ足すくらいなら、別の日にまとめたほうが安いこともある。
届くまでの日数。 KOKYO MARKETは通常7日以内の発送、アジアスーパーストアーは入金確認から約2日、タイフード・マーケットは在庫があれば当日発送。作る日が決まっているなら、そこから逆算して頼む。
使い切れる量か。 12本セットのナンプラーは、家庭によっては1年以上かかる量になる。ココナッツミルクは開けたら早めに使うものだ。安いからと箱で買う前に、戸棚と冷蔵庫の空きを見ておきたい。
結局どこから始めるか
1回の注文が数千円までなら、送料の計算がいらないKOKYO MARKETから始めるのが楽だ。ナンプラーとココナッツミルクをセットで確保し、足りないカレーペーストや麺をTIRAKITAか楽天市場で補う。
生のハーブが要る料理を作る日だけ、タイフード・マーケットかクルアに頼めばいい。
料理に合わせるタイのビールも、KOKYO MARKETなら調味料と同じ箱で届く。

タイの国民的ビール。軽めの飲み口で、辛い料理の間ずっと飲める。2本735円、6本2,210円。
KOKYO MARKET で見る(735円) / 楽天市場で「チャーンビール クラシック」を探す
輸入食品の通販サイトを国を問わず比べたいときは、輸入食品通販・オンラインサイト9選が近い。ベトナム食材も一緒に揃えるなら、全国にあるベトナム食品が買える食品店・スーパーで店が重なる。



