大阪でタイ食材の専門店を探すと、すぐに行き止まる。
東京には新大久保、錦糸町、上野とタイ食材の店が散らばっていて、どこか1軒には寄れる。大阪で「タイ食材の専門店」と呼べる店は、数えるとほぼ2軒しかない。天満のアジアスーパーストアー大阪店と、黒門市場のそばにあるタイマーケットだ。
ただ、この2軒は地下鉄堺筋線の1本の線でつながっている。乗り換えなしで6駅。場所さえ知っていれば、実はそれほど不便ではない。
専門店2軒の住所と営業時間、何が強いのかを先に整理する。そのうえで、ベトナム食材店やカルディ・業務スーパーのような近所の店で何が代わりに揃うのか、どうしても行けない日の通販までをまとめた。
大阪のタイ食材専門店は堺筋線の両端にある
北の端が天神橋筋商店街の中、南の端が日本橋・黒門市場の近く。どちらも堺筋線の駅から歩ける。
2軒は性格が違う。アジアスーパーストアーは品数と営業時間の長さで選ぶ店。タイマーケットは、タイ料理のレストランが運営しているぶん、料理に使う食材の選び方が具体的な店だ。
生のタイハーブが欲しいのか、ナンプラーと米だけでいいのか。それによって、どちらに行くかが決まる。
天満「アジアスーパーストアー 大阪店」
大阪市北区天神橋5-6-6。天神橋筋商店街の中にあり、JR天満駅から徒歩約3分。地下鉄の扇町駅、天神橋筋六丁目駅、中崎町駅からも歩ける。
営業時間は9:30〜22:00で、年中無休。電話は06-6755-4836。
東京・新大久保で知られるタイ食材店の大阪店として、2023年7月に開店した。野菜と果物、スパイス、調味料、米と麺類と、タイの台所で使うものが一通り並ぶ。冷蔵ケースにはトムヤムクンの具材をまとめたセットが置かれていて、訪問した人のブログではカエルや鴨血(アヒルの血を固めた食材)まで見つかったと書かれている。
この店の強みは22時まで開いていることだ。 大阪のタイ・アジア食材店は、夕方から夜の早い時間に閉まる小さな店が多い。仕事帰りの21時に寄れるタイ食材の専門店は、大阪ではまず見つからない。
天神橋筋は南北に長く続くアーケードの商店街で、店の周りには八百屋や精肉店もある。タイの調味料をここで買い、肉と野菜は商店街の店で揃える。そういう買い方ができるのも便利なところだ。

日本橋・黒門市場「タイマーケット」
大阪市中央区日本橋1-22-14。近鉄日本橋駅から200mほどで、黒門市場のすぐ近く。営業時間は10:00〜20:00、年中無休。電話は06-6648-0002。
道頓堀にあるタイ料理店「クンテープ」がプロデュースしている、タイ料理とタイ食材の店だ。
レストランの仕入れと同じ目線で選んでいるので、棚の顔ぶれが細かい。トムカーガイやガパオのペースト、タイの豚ガラスープ、ナンプラー、チリソース。ジャスミンライスに加えて、カオニャオ(タイのもち米)と、それを蒸すための竹籠まである。インスタント麺のママー、発酵ソーセージのネーム、東北タイのソーセージであるサイクローク・イサーンも並ぶ。
タイ野菜は週2回入荷している。 仕入れ先はタイ本国と、契約している国内の農家。ホムデーン(タイの赤小玉ねぎ)や青パパイヤのように、普通のスーパーでは見かけない野菜が店頭に出る。公式の通販サイトにも、生野菜と生ハーブの一部は店頭でしか売っていないと書かれている。
ソムタムを作りたい、カオニャオで東北タイの料理をやりたい。そういう目的があるなら、先にこちらを見るのが近道になる。入荷日に当たるかどうかで生鮮の品揃えが変わるので、ハーブ目当てなら電話で確かめてから行くほうがいい。
ミナミで買い物をするなら、大阪でベトナム食品が買えるスーパー・専門店で紹介している日本橋のLong Dinh Marketも歩いて回れる距離にある。
専門店以外でタイ食材が揃う店
専門店2軒は大阪市の中心部にある。府の北部や南部、東大阪に住んでいると、毎回行くのは難しい。
そこで使えるのが、タイ専門ではないがタイ料理の材料と重なる商品を置いている店だ。
ベトナム食材店
大阪府内にはベトナム食材の店が多い。難波・西成、鶴橋・今里、梅田・十三、門真や東大阪、堺や富田林と、生活圏のどこかにたいてい1軒ある。
タイとベトナムの料理は、使う材料がかなり重なる。魚醤(ベトナムではヌクマム)、チリソース、ライスペーパー、米麺、ココナッツミルク、パクチー。これらはベトナム食材店の定番だ。守口のĐại Việt Quánのように、チリソースやナンプラーがよく売れているという店もある。
逆に、グリーンカレーペーストやカオニャオのようなタイ料理ならではのものは、置いていれば運がいい、くらいに考えておく。店ごとの住所と強いものは大阪のベトナム食材店をエリア別にまとめた記事に載せている。
カルディコーヒーファーム
大阪市内なら天王寺やなんばなど、主要駅につながった商業施設に入っている。
グリーンカレーやガパオのペースト、ナンプラー、ココナッツミルク、スイートチリソース。タイ料理を「一品作ってみる」のに必要なものは、たいていここで揃う。タイ食材のフェアを組むこともある。
生鮮のハーブは置いていない。代わりに乾燥や瓶詰めのものが見つかることがある。
業務スーパー
大阪府内に店舗が多く、近所で探すならいちばん見つけやすい。ココナッツミルクの缶や冷凍のエビ、春雨、ライスペーパーなど、タイ料理の脇を固める食材を安く揃えるのに向く。
エスニック食品の品揃えは店舗ごとの差が大きい。タイの調味料が充実している店もあれば、ナンプラー1本だけのこともある。
成城石井・ジュピター
成城石井は梅田、難波、天王寺といった主要駅の商業施設にある。大きめの店舗なら、カレーペーストやココナッツミルクといった主要なものはカルディと同じくらい揃う。
ジュピターは長堀橋のクリスタ長堀や中之島に店があり、タイのココナッツジュースのような飲み物も扱っている。
大阪の輸入食品店をタイ以外も含めて見たいなら、大阪で輸入食品が買えるおすすめスーパー10選にまとめてある。
作りたいものから店を選ぶ
| 作りたいもの・状況 | 向いている店 |
|---|---|
| ソムタム、カオニャオを使う料理 | タイマーケット(日本橋) |
| トムヤムクンを生のハーブで | タイマーケットかアジアスーパーストアー |
| 20時以降に買いに行く | アジアスーパーストアー(22時まで) |
| グリーンカレーを一度作ってみる | 近くのカルディ |
| ココナッツミルクを箱で安く | 業務スーパー、通販 |
| 生春巻き、フォーも一緒に作る | ベトナム食材店 |
ナンプラーやカレーペーストから揃えるなら、どれを先に買うべきか迷うかもしれない。タイ料理に必須の調味料10選に優先順位を書いたので、買う前に目を通しておくと無駄が出ない。
行く前に知っておきたいこと
営業時間は変わる。 この記事の住所と営業時間は、各店の公式サイトや地域の情報サイトに掲載されていたものだ。小さな食材店は時間の変更や移転がよくある。遠くから行くときは、出発前にGoogleマップや店のSNSで直近の情報を見ておく。
生のハーブは入荷日次第。 バイマックルー(コブミカンの葉)やホーラパー(タイバジル)の生は、いつ行っても必ずあるものではない。無かったときのために、冷凍のコブミカンの葉やガランガルを家に置いておくと、料理が止まらずに済む。
冷凍と冷蔵は最後に買う。 天満から日本橋へはしごするなら、先に乾物と調味料を買い、冷凍品は帰る直前にする。夏場は保冷バッグがあると安心だ。
米と缶詰は重い。 ジャスミンライスの5kg袋とココナッツミルクの缶を何本か買うと、商店街を歩いて帰るのがきつくなる。重いものだけ通販に回すのも手だ。
大阪の店まで行けないときの買い方
府外に住んでいる、あるいは重いものは家まで届けてほしい。そういうときは通販のほうが早い。
→ タイのナンプラーやココナッツミルク、冷凍のコブミカンの葉・ガランガル・レモングラス、シンハーやチャーンのビールまで直輸入で扱っている。中国・台湾・韓国の食品と一緒にまとめ買いすると送料が抑えられる
- 楽天市場
→ タイ食材の専門店が多数出店している。カレーペーストやジャスミンライスの銘柄を選びたいときに向く。楽天ポイントも貯まる
大阪の専門店でも棚に並んでいる定番のうち、通販で手に入るものを挙げておく。

タイの定番ブランドの魚醤。700mlの大瓶なので、炒め物、スープ、ソムタムの味付けまで気兼ねなく使える。タイ料理を週に1回以上作る家庭向き。
KOKYO MARKET で見る(1,400円) / 楽天市場で「TIPAROS ティパロス ナンプラー フィッシュソース 700ml」を探す

タイ産のココナッツミルク。グリーンカレー、トムカーガイ、タピオカのデザートまで使い道が広い。缶で重いので、通販でまとめて買うと楽になる。
KOKYO MARKET で見る(2,100円) / 楽天市場で「Natural Bloom ナチュラルブルーム ココナッツミルク 400ml タイ産」を探す

トムヤムクンとグリーンカレーの香りを決める葉。生が手に入らない日の保険になる。冷凍なので使う枚数だけ取り出せる。
KOKYO MARKET で見る(12,400円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉 100g」を探す

生姜に似た形の根茎で、香りはもっと鋭い。薄切りにしてスープで煮出す。トムヤムクンとトムカーガイには欠かせない。
KOKYO MARKET で見る(11,000円) / 楽天市場で「SARIRAYA ガランガル 200g」を探す

柑橘に近い香りのハーブ。根元を叩いてから鍋に入れると香りが立つ。冷凍でもスープの香りづけには十分使える。
KOKYO MARKET で見る(9,600円) / 楽天市場で「SARIRAYA レモングラス 200g」を探す

ヤシの樹液を煮詰めて固めた砂糖。上白糖よりコクがあり、ソムタムやパッタイの甘みがタイの味に寄る。削るか少量のお湯で溶かして使う。
KOKYO MARKET で見る(2,200円) / 楽天市場で「Sariraya パームシュガー 300g」を探す

タイを代表するピルスナー。麦の味がしっかりしていて、辛い料理に押し負けない。
KOKYO MARKET で見る(1,800円) / 楽天市場で「シンハー瓶ビール 330ml」を探す

シンハーより軽い口当たりのタイのビール。食事の間ずっと飲んでいられる。
KOKYO MARKET で見る(1,600円) / 楽天市場で「チャーンビール クラシック瓶 320ml」を探す

屋台のチャーイェン(タイのミルクティー)に近い、甘くて濃い味。辛い料理のあとに合う。
KOKYO MARKET で見る(4,500円) / 楽天市場で「ICHITAN タイミルクティー 300ml」を探す
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉 100g – タイ料理に欠かせない爽やかな香り 12,400円
イチタン タイミルクコーヒー 300ml – 本場の味!ICHITAN Thai Milk Coffee / ICHITAN タイミルクコーヒー 300ml 4,500円
ICHITAN タイミルクティー 300ml – タイで大人気の濃厚な味わい / ICHITAN タイミルクティー 300ml 4,500円
SARIRAYA ガランガル 200g – 爽やかな香りと辛味!本格タイ料理に欠かせない南姜 / SARIRAYA ガランガル 200g 11,000円
カレーペーストとジャスミンライスは自社では扱っていないので、楽天で探すほうが選択肢は多い。
通販サイトごとの品揃えと送料はタイ食材が買えるネット通販で比べている。ビールを選ぶならタイビールの種類とおすすめも参考になる。
東京と大阪、タイ食材の買い方の違い
東京でタイ食材を探す人は、どの店に行くかで迷う。専門店が何軒もあり、錦糸町のようにタイ料理店と食材店が固まった一角まである。店ごとの違いは東京でタイ食材が買えるスーパー・専門店10選に書いた。
大阪は事情が違う。迷うほどの選択肢はない。代わりに、ナンプラーやライスペーパーならベトナム食材店、ペーストならカルディと、近所の店を組み合わせる買い方が育っている。
普段の調味料は近所で、生のハーブやカオニャオが要るときだけ天満か日本橋へ。重い米と缶詰は通販で。大阪でタイ料理を続けるなら、この分け方がいちばん無理がない。




