ジャカルタやバリから帰る前の晩、スーパーの菓子売り場で手が止まる。袋はどれも大きい。パッケージの文字はインドネシア語。職場の20人に配れるものがどれなのか、見ただけでは分からない。
ばらまき土産で失敗する理由は、たいてい味ではない。袋を開けたら取り分けられなかった。スーツケースの中でチョコが溶けていた。この2つだ。
そこで、インドネシアのスーパーやコンビニで普通に買えるお菓子から、配りやすさと暑さへの強さで10品を選んだ。帰国してから足りなくなったときに、日本でどこまで買い足せるかも書いておく。
ばらまき用は「個包装」と「暑さ」で選ぶ
インドネシアのお菓子は、家族で分けて食べる前提の大袋が多い。レバラン(断食明けの大祭)で親戚が集まる国なので、缶入りや瓶入りのお菓子もよく売れる。
職場で配るなら、見るところは2つしかない。
1人に1つ渡せるか。 中身が1個ずつ包まれていれば、袋ごと回覧するだけで済む。大袋のチップスは紙皿が要る。
30度を超える場所を通っても形が残るか。 ジャカルタの日中は年中30度前後ある。ホテルから空港までの車内や、預け荷物の中はもっと暑い。チョコレートでコーティングしたお菓子は、ここで駄目になることがある。
この2軸で並べると、10品は4つに分かれる。
右上に入る2つは、どこに配っても困らない。右下は配りやすいが、買うタイミングを選ぶ。左側は人数の少ない相手や、料理好きの友人向けになる。
日本に持ち帰る前に確認したいこと
袋入りの焼き菓子やキャンディ、チョコレートは、そのまま持ち帰って問題ない。
気をつけたいのは肉と果物だ。牛肉や鶏肉をほぐして甘辛く炒った「アボン」、干し肉の「デンデン」は、スーパーのお土産棚に並んでいても日本には持ち込めない。加熱済みでも動物検疫の対象になる。マンゴスチンやランブータンなどの生の果物も植物検疫で止められる。
サンバルのような瓶入りのペーストは、液体物として機内に持ち込めない。預け荷物に入れる。
ムスリムの同僚がいる職場なら、ハラール表示も見ておくと安心だ。インドネシアの包装食品には、紫色の「Halal Indonesia」のマークか、以前のMUIの緑のマークが付いているものが多い。
インドネシアのお土産お菓子おすすめ10選
1. コピコ(Kopiko)のコーヒーキャンディ
インドネシアの製菓大手マヨラのコーヒーキャンディ。1粒ずつ包まれていて、溶けにくい。
ばらまき土産で迷ったら、まずこれだ。
インドネシアのコーヒーを固めたような、苦みのはっきりしたキャンディで、1粒ずつ個包装になっている。飴なので暑さで形が崩れにくい。袋ごとデスクに置いておけば、勝手に減っていく。
甘さが控えめなので、甘いものが苦手な人にも渡しやすい。ミルク入りの「カプチーノ」味もある。
日本の通販でも見つかるので、配り終えたあとに自分用を買い足せる。
2. Deka(デカ)のロールウエハース

細いロールウエハースにチョコクリームを詰めたもの。1本ずつ包まれている。
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細長く巻いたウエハースの中に、クリームがぎっしり詰まっている。インドネシアの菓子メーカー、ドゥア・クリンチ(Dua Kelinci)のブランドだ。
1本ずつ包まれていて、20本入りの袋なら1袋で1部署に回る。味はチョコのほか、抹茶、ドリアン、チョコバナナと幅がある。
ドリアン味は話のネタになる。ただし匂いはしっかりドリアンなので、全員に配るならチョコ味を主力にして、ドリアンは数本混ぜる程度にしておく。

同じDekaのドリアン味。好き嫌いが分かれるので、チョコ味と混ぜて配る。
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クリームはチョコ系なので、真夏の車内に置きっぱなしにはしない。
3. ベンベン(Beng-Beng)

ウエハースとキャラメル、ライスパフをチョコで包んだ、インドネシアの定番のチョコバー。
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インドネシアのコンビニで、レジ横に必ずと言っていいほど置いてある小さなチョコバー。ウエハースにキャラメルとライスパフを重ね、チョコで包んでいる。
食べごたえがあるので、配ったときの満足度は高い。
弱点は暑さだ。表面がチョコなので、常温で何日も持ち歩くと溶けてべたつく。帰国の前日か、空港の売店で買うといい。
4. タンゴ(Tango)のウエハース

インドネシアの定番ウエハース。チョコ、バニラ、ストロベリーなど味が多い。
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何層にも重ねたウエハースの間に、厚めのクリームが挟まっている。インドネシアで育った人なら子どものころに食べた、という定番だ。
チョコ、バニラ、ストロベリーと味が多く、売り場で並べて選べる。大袋が中心なので、配るなら小袋のものを探すか、人数の少ない相手に袋ごと渡す。
5. GOOD DAY(グッデイ)の3in1コーヒー

砂糖とクリーム入りのインスタントコーヒー。スティック1本で1杯分。
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お菓子ではないが、ばらまき土産としての使い勝手はかなりいい。
砂糖とクリームが最初から入ったインスタントコーヒーで、スティック1本で1杯になる。軽くて薄いので、スーツケースの隙間に入る。暑さの心配もない。
インドネシアのコーヒーは甘い。日本の微糖に慣れた人には驚かれるが、それも含めて話題になる。バニラ味やモカ味もある。

同じGOOD DAYのバニララテ。甘い香りが強い。
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6. テンペチップス

薄く切ったテンペを揚げた大豆のチップス。玉ねぎの香りがつき、ビールにも合う。
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インドネシアの発酵大豆「テンペ」を薄く切って揚げたチップス。甘いものが続いたあとの、しょっぱい枠として入れておきたい。
大豆の香ばしさがあって、日本人の口にも合いやすい。常温で日持ちするので、持ち帰りでも困らない。
袋入りなので職場で配るには取り分けが要る。飲み会の差し入れや、少人数のチーム向けだ。甘辛い「バラード」味もある。

甘辛く味付けしたテンペチップス。小さめの袋で渡しやすい。
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7. クルプック(揚げる前のえびせん)

乾燥した生地を油で揚げて膨らませる、インドネシアの揚げせんべい。
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インドネシアの食卓に毎日のように出る揚げせんべい。お土産として売られているのは、揚げる前の乾いた生地が多い。
軽くて割れにくく、日持ちもする。家で油に落とすと数倍に膨らむので、料理好きの友人や家族向けには面白い。
ただ、揚げないと食べられない。職場のばらまきには向かないので、そこは割り切って選ぶ。エビの風味が強いものもある。

エビの発酵ペーストで味をつけたクルプック。エビの香りがはっきりしている。
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8. パイスス(Pie Susu)
バリ島に行くなら、外せない名物。小さなタルト生地に、甘いミルクのカスタードを流して焼いたお菓子だ。
1個ずつ包まれた箱入りで売られていて、配りやすさでは文句がない。
注意点は日持ちだ。焼き菓子としては短めなので、帰国の直前に買う。箱に書かれた期限も確認しておく。バリの土産物店チェーン「クリスナ(Krisna)」や空港で手に入る。
9. ナスタール(Nastar)
パイナップルのジャムをバター生地で包んで焼いた、一口サイズのクッキー。レバランの時期になると、どの家にも瓶入りのナスタールが並ぶ。
味はよく、日持ちもする。弱点は入れ物で、プラスチックの瓶に何十個も詰まっている。職場で配るなら瓶ごと置いて、各自で取ってもらう形になる。
瓶はかさばるので、スーツケースの空きと相談して買う。
10. シルバークイーン(SilverQueen)とモンゴ(Monggo)のチョコレート
インドネシアはカカオの産地でもある。チョコをお土産にするなら、この2つが候補になる。
シルバークイーンは、カシューナッツ入りの板チョコが定番の国民的ブランド。スーパーでもコンビニでも買える。モンゴはジョグジャカルタの工房で作られるチョコレートで、パッケージに伝統柄があしらわれ、贈り物向けの見た目をしている。
どちらも暑さには弱い。板チョコは個包装でもないので、ばらまきより、お世話になった人に1枚渡す使い方が合う。買うなら空港か、帰国の前日に。
インドネシアで買うなら、どこで買うか
同じお菓子でも、店によって品ぞろえが違う。
- コンビニ(Indomaret、Alfamart):コピコ、ベンベン、タンゴ、GOOD DAYはまず置いてある。数を少しずつ足すのに向く
- スーパー(Superindo、Transmart、ショッピングモール内のスーパーなど):大袋や箱入りがそろう。ばらまき用を一度に買うならここ
- 土産物店(バリのクリスナ、ジョグジャカルタのバッピア専門店など):パイススや、緑豆あんの小さな饅頭「バッピア」といった地方の名物を買う場所
- 空港(スカルノ・ハッタ、ングラ・ライ):チョコを溶かさずに持ち帰るなら、ここで買うのが確実。値段は町の店より高め
地元の人が使うコンビニやスーパーは、観光地の土産物店より安いことが多い。ホテルの近くのIndomaretに寄るだけでも、10品のうち半分は手に入る。
日本でインドネシアのお菓子が買える場所
配る数を数え間違えた。インドネシア帰りの同僚からもらって、自分でも買いたくなった。そんなときに日本でどこまで手に入るのか。
結論から言うと、コンビニで買える「袋菓子」側は日本の通販でもかなり見つかる。一方で、パイスス、ナスタール、バッピア、モンゴといった地方の名物や工房のチョコは、楽天で商品名を入れてもほとんど出てこなかった(2026年10月時点)。現地で多めに買っておくならこちらだ。
通販ごとの違いはこうなる。
→ 東南アジア・中国・台湾・韓国の食品とお酒を直輸入で扱う自社の通販。Dekaのウエハース、テンペチップス、クルプック、GOOD DAYなど、インドネシアのお菓子と飲み物をまとめて頼める
- 楽天市場
→ コピコなど、KOKYO MARKETで扱いのない銘柄を商品名で探すとき
KOKYO MARKETには、このランキングの2位・5位・6位・7位がそろっている。ばらまきの主力にしやすいのはDekaのロールウエハースで、1本ずつ包まれているので、日本で買い足しても配り方は変わらない。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

DEKA 抹茶ウエハース 270g – 本格抹茶とサクサク食感 Deka Matcha Roll / Deka Wafer Roll Can Matcha Greentea 270g(12×2cs) 11,800円
DEKA チョコバナナ ウエハース 300g – サクサク食感で子供にも大人気! / Deka Wafer Roll Can Choco Banana 300g(12×2cs) 11,800円
Deka ドリアン味ウエハース 14g×20 – Deka Wafer Roll Durian / Deka Wafer Roll Jumbo Cheesy Durian 14gx20(12×2cs) 11,100円
Deka ダークチョコ ウェハース 14g×20 – Deka Wafer Roll / Deka Wafer Roll Jumbo Dark Chocolate 14g×20(12×2cs) 11,100円
しょっぱい枠と飲み物も一緒に頼んでおくと、インドネシアの味をひととおり再現できる。甘いジャスミンティーの「テボトル」は、インドネシアの屋台で食事と一緒に飲まれている定番だ。

甘いジャスミンティー。インドネシアでは屋台の食事と一緒に飲まれている。
KOKYO MARKET で見る(3,000円) / 楽天市場で「Sosro Teh Botol 350ml」を探す
インドネシア食材を実店舗で探したい人はインドネシア食材が買えるスーパー・専門店まとめを、通販ごとの送料や品ぞろえを比べたい人はインドネシア食品が買えるネット通販を見てほしい。
隣のマレーシアにも寄るならマレーシアのお土産お菓子おすすめ10選が、ほかの国の土産とまとめて比べるなら海外土産のばらまきお菓子おすすめ21選が同じ作りになっている。
まとめ
- 職場に配るなら、コピコのコーヒーキャンディがいちばん無難。個包装で溶けず、日本でも買い足せる
- 数を稼ぐならDekaのロールウエハース。20本入りで1部署に足りる
- チョコ系(ベンベン、シルバークイーン、モンゴ)は暑さで溶ける。空港か帰国前日に買う
- しょっぱい枠にはテンペチップスを。袋入りなので少人数向け
- アボンやデンデンなどの肉製品、生の果物は日本に持ち込めない
- パイスス、ナスタール、バッピアは日本ではまず手に入らない。現地で多めに



