マレーシアのお菓子は、どこの国のお菓子と言い切れないものが多い。マレー系、中華系、インド系の人が一緒に暮らす国なので、ココナッツとヤシ砂糖を煮詰めた練り菓子の横に、中華風の餡のパイが並ぶ。
職場で配る個包装のお菓子は、マレーシアのお土産お菓子|ばらまき・個包装のおすすめ10選に分けてまとめた。こちらは家族や自分用に持ち帰りたい、マレーシアらしい味のお菓子が中心だ。帰国してから「あれをもう一度食べたい」となったときに、日本で手に入るかどうかも1品ずつ書いておく。
順番は「マレーシアでしか出会いにくい味か」「持ち帰りやすいか」「日本で買い足せるか」を合わせた編集部のおすすめ順。売上の順位ではない。
マレーシアのお菓子は3つの食文化から来ている
選ぶ前に、ざっくりとした地図を頭に入れておくと売り場で迷わない。
マレー系のお菓子は、もち米粉とココナッツミルク、それにグラ・マラッカと呼ばれるヤシ砂糖が土台になる。色鮮やかな蒸し菓子のクイ(kuih)は朝の市場や屋台で売られていて、たいていその日のうちに食べるものだ。お土産にはならない。
中華系は、餡を生地で包んで焼くお菓子が得意。ペナンのタウ・サー・ピアがその代表になる。
ニョニャ(プラナカン)は、中華系の移民とマレーの文化が混ざって生まれた家庭料理の流れで、お菓子にも両方の要素が入る。パイナップルタルトやカヤジャムがここに入る。
どの流れでも、ココナッツ、ヤシ砂糖、パンダンの葉の3つはよく出てくる。パンダンは「東洋のバニラ」とも呼ばれる葉で、緑色のお菓子はだいたいこの香りだ。
マレーシアのお菓子・お土産おすすめ10選
1. タウ・サー・ピア(ペナン)
ペナンに行ったら、まずこれ。緑豆の餡を薄いパイ生地で包んで焼いた、手のひらに収まるくらいの焼き菓子だ。漢字では「豆沙餅」と書く。
生地はほろほろと崩れ、餡はしっとりして甘さは控えめ。甘いものと、塩気を効かせたものの2種類がある店が多い。ジョージタウンには老舗の専門店がいくつもあり、店ごとに箱を並べて食べ比べる人もいる。
弱点は日持ち。添加物の少ない手作りのお菓子なので、賞味期限は長くない。帰国の直前に買い、箱の期限を見てから配る相手を決めたい。
日本ではほとんど見かけない。楽天市場で探すと、輸入品がたまに出てくる程度だ。
2. パイナップルタルト
旧正月やハリラヤ(断食明けのお祝い)の時期になると、どの家にも瓶に詰められて置かれるお菓子。バターの効いたクッキー生地に、煮詰めたパイナップルのジャムをのせたり、包んだりして焼く。
台湾のパイナップルケーキ(鳳梨酥)と似ていると思うかもしれない。けれど食べてみると別物で、マレーシアのほうが生地がさくっと軽く、ジャムの酸味が強い。一口サイズなので、何個も手が伸びる。
スーパーや土産物店ではプラスチックの容器に入って売られている。割れやすいので、手荷物で持ち帰るか、スーツケースの真ん中に。
マレーシアのパイナップルタルトは日本の通販では見つけにくい。似た系統で食べ比べたいなら、台湾のパイナップルケーキが手に入りやすい。KOKYO MARKET では台湾の九福の袋タイプを扱っている。

台湾のパイナップルケーキ。マレーシアのタルトよりしっとりした生地で、食べ比べると違いがよくわかる。
KOKYO MARKET で見る(19,300円) / 楽天市場で「台湾 九福鳳梨酥(パイナップルケーキ)袋タイプ 227g」を探す
3. カヤジャム
ココナッツミルク、卵、砂糖をじっくり煮詰め、パンダンで香りを付けたジャム。トーストにバターと一緒に挟んだ「カヤトースト」は、マレーシアのコピティアム(喫茶店)で朝の定番になっている。
色は2種類ある。パンダンの緑が濃いものと、カラメルで茶色くしたもの。茶色いほうがコクが深く、緑のほうは香りが立つ。
瓶入りなので、機内に持ち込む手荷物には入れられない。ジャムは液体物の扱いになる。スーツケースに入れ、瓶はタオルで巻いておく。
日本でもカヤジャムは楽天市場で見つかる。シンガポールやマレーシアから輸入された瓶が中心だ。
ココナッツミルクと卵のジャム。バタートーストに塗ればマレーシアの朝ごはんになる。
4. ドドール(マラッカ)
ココナッツミルクとヤシ砂糖、もち米粉を大鍋で何時間も練り上げたお菓子。ういろうと羊羹の間くらいの、むっちりした食感だ。マラッカの土産物店でよく見かけ、ドリアン味やパンダン味もある。
1つずつ紙やフィルムで包まれていることが多く、家族で分けやすい。甘さはしっかりしているので、濃いコーヒーか、砂糖を入れない紅茶と合わせたい。
隣のインドネシアにも同じ名前の練り菓子があり、日本の通販ではそちらのほうが見つかりやすい。
5. クイ・カピット
ココナッツミルク入りの生地を鉄の型で薄く焼き、熱いうちに折りたたんだ(あるいは巻いた)お菓子。英語では「ラブレター」と呼ばれる。旧正月の前になると、缶にぎっしり詰めたものがスーパーに積まれる。
とにかく軽い。口に入れるとぱりっと割れて、ココナッツの香りが残る。缶入りなら割れにくく、重さもないので持ち帰りには向いている。
日本で見かけることはまずない。見つけたら現地で買っておくお菓子の筆頭だ。
6. Khong Guan(コングアン)のビスケット
赤い缶とロゴで知られるビスケットのブランド。シンガポールで生まれ、マレーシアのスーパーでも昔から棚に並んでいる。マレーシアの家庭では、来客のときにこの缶が出てくることが多い。
クラッカー、ウエハース、クリームサンドと種類が多く、甘いものとしょっぱいものが両方そろう。ソルトチーズ味のクラッカーは、お茶にもビールにも合う。

現地で缶を買うと重くなるが、Khong Guan は日本の KOKYO MARKET で買える。荷物を軽くしたいなら、帰国してから買えばいい。

チーズの塩気が強いクラッカー。おやつにもおつまみにも。
KOKYO MARKET で見る(8,300円) / 楽天市場で「Khong Guan ソルトチーズ 濃厚チーズ」を探す

軽いウエハースにチョコクリーム。大きめの袋なので家族向け。
KOKYO MARKET で見る(14,400円) / 楽天市場で「Khong Guan クラシック チョコウェハース 350g」を探す
7. Mister Potato(ミスターポテト)
マレーシアのポテトチップスのブランドで、筒型の容器に入った成形ポテトチップスが看板商品。味はオリジナルのほか、ホットアンドスパイシーなど辛い系もある。
筒に入っているので、スーツケースの中でも割れにくい。しょっぱいお菓子を1つ入れておきたいときに便利だ。ハラール認証のマークも付いている。
日本の通販では、取り扱いが出たり消えたりする。ハラール食材店に置かれていることもある。
8. グラ・マラッカ(ヤシ砂糖)
お菓子そのものではないが、マレーシアのお菓子を家で作りたい人には一番のお土産になる。ヤシの樹液を煮詰めて固めた砂糖で、黒糖に似た深い甘さに、少し燻したような香りがある。
マラッカの名物デザート「サゴ・グラ・マラッカ」は、タピオカに似たサゴのつぶにココナッツミルクとこの砂糖のシロップをかけたもの。作り方は単純で、材料さえあれば家で再現できる。
筒状に固めたものが多く、乾物なので持ち帰りは楽だ。日本でも楽天市場で買える。
パンダンの葉やもち米粉も、日本で手に入る。KOKYO MARKET では冷凍のパンダンの葉と、もち米粉を扱っている。この3つがあれば、緑色のクイやドドールにも挑戦できる。

東南アジアのお菓子の香り付けに使う葉。ココナッツミルクと合わせるとマレーシアの味になる。
KOKYO MARKET で見る(5,500円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍パンダンの葉 50g」を探す

クイやドドールの土台になるもち米粉。
KOKYO MARKET で見る(9,700円) / 楽天市場で「Sariraya もち米粉 500g」を探す
9. ドリアンのお菓子
マレーシアはドリアンの産地で、ムサンキング(猫山王)という品種は特に人気が高い。生のドリアンは日本へ持ち帰るのに検査証明書が要るので、お土産にするならお菓子になったものを選ぶ。
ドリアン味のドドール、クッキー、ウエハースなど、売り場で探すと意外に種類がある。においは残るので、袋は二重にしておきたい。
日本では、インドネシアの Deka のドリアン味ウエハースが KOKYO MARKET で買える。マレーシア産ではないが、東南アジアのドリアン菓子の味はつかめる。

クリームにドリアンの風味を練り込んだウエハース。袋入りで家族で分けやすい。
KOKYO MARKET で見る(7,700円) / 楽天市場で「Deka ミニウエハース ドリアン 180g」を探す
本物の果肉を食べたいなら、冷凍という手もある。KOKYO MARKET の冷凍ドリアンはベトナム産のモントーン種だ。

半解凍でシャーベットのように食べられる冷凍ドリアン。
KOKYO MARKET で見る(2,500円) / 楽天市場で「ベトナム産 モントーン種 冷凍ドリアン果肉 400g」を探す
10. ペナン ホワイトカレー麺
最後はお菓子ではなくインスタント麺。ペナンの屋台の味を再現した袋麺で、マレーシア土産の定番になっている。ココナッツミルクの入った白っぽいスープに、別添えの辛いペーストを溶かして食べる。
軽くて割れず、何袋あっても困らない。日本でも輸入品が楽天市場で買える。ほかのインスタント麺と比べたい人はインスタントラクサおすすめ7選も見てほしい。
町ごとの名物を知っておくと買い逃さない
マレーシアのお菓子は、どこでも同じものが買えるわけではない。タウ・サー・ピアはペナン、ドドールはマラッカというように、町に結び付いた名物がある。
クアラルンプールだけを回る旅なら、スーパーとクアラルンプール国際空港で探すことになる。大きめのスーパーなら、パイナップルタルト、カヤジャム、Khong Guan、Mister Potato はたいてい見つかる。タウ・サー・ピアとクイ・カピットは置いていないこともあるので、ペナンや旧正月前の時期でないなら見つけたときに買う。
持ち帰りで気をつけること
日持ちの短いお菓子が多いのが、マレーシアの伝統菓子の難しいところ。タウ・サー・ピアやドドールは、箱や袋の期限を必ず見る。
液体物の扱いになるのは、カヤジャム、瓶入りのソース、缶のジュース。手荷物に入れると保安検査で没収されるので、スーツケースへ。
果物と肉製品は、ルールがはっきり決まっている。生のマンゴスチンやランブータンは持ち込めず、ビーフジャーキーなどの肉製品も検査証明書がなければ持ち込めない。詳しくはばらまきお菓子の記事の「持ち帰る前に確認したいこと」にまとめた。
日本でマレーシアのお菓子が買える場所
10品を、日本での手に入りやすさで分けるとこうなる。
| 商品 | 日本で買える場所 |
|---|---|
| タウ・サー・ピア | ほぼ見かけない |
| パイナップルタルト | 見つけにくい(台湾のパイナップルケーキで代用) |
| カヤジャム | 楽天市場 |
| ドドール | 楽天市場(インドネシア産が中心) |
| クイ・カピット | 見かけない |
| Khong Guan | KOKYO MARKET |
| Mister Potato | 楽天市場・ハラール食材店(時期による) |
| グラ・マラッカ | 楽天市場 |
| ドリアン菓子 | KOKYO MARKET(インドネシア・ベトナム産) |
| ホワイトカレー麺 | 楽天市場 |
タウ・サー・ピア、パイナップルタルト、クイ・カピットの3つは、日本に戻ってからではまず手に入らない。マレーシアにいるうちに、多めに買っておくならこの3つだ。
通販ごとの使い分けはこうなる。
→ 東南アジア・中国・台湾・韓国の食品とお酒を直輸入で扱う自社の通販。Khong Guan のビスケットやドリアン菓子に加えて、パンダンの葉、もち米粉、ココナッツミルクなど、マレーシアのお菓子を家で作る材料もそろう
- 楽天市場
→ カヤジャム、グラ・マラッカ、ホワイトカレー麺など、マレーシアの商品名で探すとき
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

Khong Guan チョコ味クラッカー 120g – 程良い塩気と甘みが絶妙な本場の味 / Khong Guan Malkist Salut Cokelat 120g 4,600円
Khong Guan クラシック チョコウェハース 350g – 甘くクリーミーなサクサク食感 / Khong Guan Classic Chocolate Wafer 350g(12×2cs) 14,400円
Khong Guan ソルトチーズ BBQ 200g – おやつやおつまみに最適! / Khong Guan Saltcheese BBQ 200g 10,100円
Khong Guan ソルトチーズ 200g – 濃厚チーズが広がる絶品ビスケット / Khong Guan Saltcheese Keju 200g 8,300円
近所で探すなら、ハラール食材店を覗いてみるといい。インドネシアやマレーシアの食品をまとめて置いている店があり、Mister Potato や即席麺が見つかることがある。
隣の国のお菓子とまとめて比べたいときは、インドネシアのお土産お菓子おすすめ10選とタイのお土産お菓子おすすめ10選も参考になる。
まとめ
- ペナンに行くならタウ・サー・ピア。日持ちが短いので帰国直前に買う
- パイナップルタルトとクイ・カピットは日本で手に入りにくい。現地で多めに
- カヤジャムは瓶入りなのでスーツケースへ。日本でも楽天市場で買える
- 重い缶のビスケットは、Khong Guan なら日本の KOKYO MARKET で買える
- 家で作りたい人には、グラ・マラッカとパンダンの葉
迷ったら、カヤジャムを1瓶。帰ってからの朝ごはんで、マレーシアの喫茶店の味がもう一度食べられる。



