ネパール料理を家で作ろうとして、最初につまずくのは材料だ。
豆と米とスパイスなら、インド食材の店でだいたい揃う。困るのはその先にある物だ。ヒマラヤ山椒のティムール、青菜を発酵させて干したグンドゥルック、モモに使う専用のマサラ。どれもネパールの家庭では当たり前の物だが、日本のスーパーではまず見かけない。
扱っている通販は、実はそれほど多くない。ここではネパール食材を買える通販を4つ選び、送料無料になる金額と、店ごとに揃う物を並べた。後半では東京と大阪の実店舗も挙げる。
ネパール食材の通販は「何が買えるか」で選ぶ
インド食材の通販はたくさんある。ネパール食材になると、選択肢はぐっと減る。店によって置いている物がかなり違うので、まずは欲しい物から店を決めるのが早い。
| 通販サイト | 送料無料になる金額(2026年10月時点) | ネパール食材の品ぞろえ | 得意な物 |
|---|---|---|---|
| ティラキタ | 4,800円以上(税抜) | 多い | ティムール、グンドゥルック、モモマサラ、アチャール |
| 山羊印スパイス | 3,500円以上 | 少数を厳選 | ミートマサラ、マサウラ、チウラ |
| アンビカ | 常温5,999円以上(税込) | インド食材が中心 | 米、ダール(豆)、ギー |
| 楽天市場の各店 | 店ごとに違う | 店による | ネパール紅茶、ティムール |
| KOKYO MARKET | 金額の条件なしで無料 | ネパール食材そのものは無し | モモに近い羊肉の水餃子、合わせるビール |
数字は変わる。注文を確定する前に、カートの画面でもう一度確かめておきたい。
ネパール食材が買えるネット通販4選
1. ティラキタ|ネパール食材の品ぞろえなら、まずここ
インドとアジアの雑貨・食品を扱うティラキタ。お香や衣類の店という印象が強いが、食品の売り場に「ネパール料理の食品・食材」という棚がある。
2026年10月時点で並んでいたのは、ティムール50g(680円)、グンドゥルック100g(540円)、モモ・マサラ100g(480円)、ラプシーパウダー200g(630円)など。ティムールを漬け込んだアチャールもある。ネパール食材をこれだけ1か所で買える通販は、ほかに見当たらなかった。
送料は税抜4,800円以上で無料。それ未満は590円以下で、メール便に対応した商品が1個だけなら290円で済む。グンドゥルック10個、ティムール4個のようなまとめ買いのセットには、送料無料の物もある。
売り切れや予約受付になっている商品もときどきある。グンドゥルックは欠品していることがあるので、見つけたときに買っておくほうがいい。
ネパールの山椒。柑橘のような香りが強く、舌がしびれる。モモのタレやアチャールに入れる。
青菜を発酵させて干したネパールの保存食。スープにすると酸味が出て、ダルバートの汁物になる。
モモ(ネパールの蒸し餃子)の肉あんに混ぜるスパイス。これがあるだけで、あんの味がネパールに寄る。
2. 山羊印スパイス|「玄人向け」の棚にある乾物とマサラ
カレースパイスの通販、山羊印スパイス。「ネパール食材(玄人向け)」という分類を設けていて、数は少ないが他ではあまり見かけない物が入っている。
並んでいたのは、ミートマサラ(493円)、モモマサラ(493円)、マサウラ(596円)、チウラ(1,008円)、グンドルク(668円)。いずれも税込だ。
マサウラは、豆と野菜を練って干した団子。カレーに入れて煮ると、肉のような食感になる。チウラは米を平たく潰した干し飯で、ネパールではおやつや軽食にそのまま食べる。
送料は3,500円以上で無料。スパイスのついでに乾物を1つ2つ足す、という頼み方に向いている。
米を蒸して平たく潰し、乾かした物。カレーやアチャールを添えて、ご飯の代わりに食べる。
豆と野菜を練って干したネパールの団子。水で戻してから煮込みに入れる。
3. アンビカ|ダルバートの米と豆はインド食材店で
ネパールの定食、ダルバートは「豆のスープ(ダル)」と「ご飯(バート)」のこと。この2つの材料は、インド食材店で手に入る物と変わらない。
量が多くて重い物は、インド食材の輸入卸、アンビカでまとめて頼むのが楽だ。米、ひき割りの豆、ギーが揃う。送料は常温品なら5,999円以上(税込)で無料になる。冷凍品は3,999円以上と線が低い。
黄色いムングダールや、赤っぽいマスールダールは水に浸けずにそのまま煮られる。ネパールの家庭でよく使うのは、黒いレンズ豆や黄色い豆が多い。
皮をむいた緑豆のひき割り。30分ほど煮るとほどけて、ダルになる。
バターから水分を除いた油。ダルの仕上げに、スパイスを炒めて香りを移すのに使う。
4. 楽天市場|ネパール紅茶と、ティムールの比較に
楽天市場には、ネパール食材を専門に扱う大きな店は少ない。それでも、紅茶とティムールは出品している店が複数ある。
紅茶なら、ネパール東部の茶産地イラムの茶葉を扱う店がある。「TEA PARTY」はイラムで茶葉を直接買い付けていると説明している。「紅くろ」もネパール紅茶を並べている。イラムはインドのダージリンと山を挟んで隣り合う地域で、気候もよく似ている。
ポイントを貯めている人なら、ティムールやアチャールも楽天で比べて買うと無駄がない。
ネパール東部イラム産の紅茶。ミルクと砂糖を入れて煮出せば、ネパールのチヤになる。
ネパール料理を作るなら、最初に揃えたい物
ダルバートを作るなら
ダル用の豆、米、そして脇に添えるアチャールとタルカリ(野菜の炒め煮)。ここまではインド食材で間に合う。ネパールらしさを足すなら、グンドゥルックのスープを1品加える。干した青菜を水で戻し、トマトとニンニクで煮るだけだ。酸っぱくて、ダルとは違う味になる。
青いマンゴーをスパイスと油で漬けた漬物。ダルバートの皿の端に少し添える。
モモを作るなら
皮は日本の餃子の皮で十分作れる。あんは豚か鶏のひき肉に、玉ねぎ、ショウガ、ニンニク、モモマサラ。蒸して、トマトとティムールで作るタレをかける。
ネパールではバッファロー(水牛)の肉もよく使う。日本では手に入りにくいので、羊肉で代用すると香りが近くなる。
つまみを作るなら
セクワ(スパイスに漬けて焼いた肉)や、チョイラ(焼いた肉をスパイスで和えた物)は、ビールのつまみにちょうどいい。ミートマサラとティムールがあれば作れる。
通販で揃わない物はKOKYO MARKETで
アジアと世界の食品・お酒を直輸入で扱う通販サイト、KOKYO MARKET。正直に書くと、ネパールの食材そのものは今のところ扱っていない。
それでもここで挙げるのは、ネパール料理の日に「もう1品」と「飲み物」が揃うからだ。
モモを毎回包むのは手間がかかる。羊肉と玉ねぎの冷凍水餃子なら、茹でてティムールのタレをかけるだけでモモに近い一皿になる。中国の餃子なので、皮はモモより厚くもちもちしている。


羊肉と玉ねぎのあん。茹でてから、トマトとティムールのタレを添えるとモモ風になる。
KOKYO MARKET で見る(2,000円) / 楽天市場で「龍泉日日餃子 羊肉水餃」を探す
ネパールの食堂では、モモと一緒にビールを頼む人が多い。辛いアチャールやティムールのしびれには、軽くて苦みの弱いビールが合う。中国の青島ビールは、モモの国の隣で生まれた定番だ。


苦みが控えめで軽い。スパイスの強い料理と合わせやすい。
KOKYO MARKET で見る(1,600円) / 楽天市場で「青島ビール 瓶 330ml」を探す

コリアンダーシードとオレンジピールを使った白ビール。スパイスの香りと喧嘩しにくい。
KOKYO MARKET で見る(1,800円) / 楽天市場で「ヒューガルデンホワイト 330ml」を探す
送料は注文金額の条件なしで無料。 水餃子1袋とビール数本だけでも送料はかからない。そのぶん送料は商品の値段に含まれているので、他の店と比べるときは送料込みの総額で見たい。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

日日餃子★水餃子3種類食べくらべセット 2,990円
【豚肉&セロリ水餃子】龍泉日日餃子★もちもち冷凍水餃子 芹菜水餃 600g 1,700円
【豚肉&白菜水餃子】龍泉日日餃子★もちもち冷凍水餃子 600g 1,600円
【ラム肉玉ねぎ水餃子】龍泉日日餃子★もちもち冷凍水餃子 羊肉水餃 600g 2,000円
店に行けるなら、新大久保と大阪の実店舗も
冷凍のモモや生のスパイスは、店で見て選ぶほうが早いこともある。
- 新大久保(東京):駅の北側、イスラム横丁の周辺にネパール料理店とネパール食材店が集まっている。2020年の取材記事では、界隈にネパール料理の専門店が約30店あるとされていた。食材店「バラヒ フード&スパイスセンター」もこの一角にある
- ソルティカージャガル(新大久保):ネパール料理店だが、スパイスや食材も売っている。住所は新宿区百人町2-9-15
- エーワンスパイスマート(大阪):堺市の中安井町、藤井寺市、生野区新今里に店がある。グンドゥルック、セルロティ(米粉の揚げパン)用の粉、アチャール、冷凍モモ、トゥクパ(ネパールの汁麺)の麺まで扱う。通販の案内は見当たらなかったので、行く前に電話で在庫を聞くといい
店の営業時間や扱う品は変わりやすい。わざわざ行く前には、地図アプリの最新の情報も確かめておきたい。
注文前に確かめておきたいこと
在庫。 ネパール食材は入荷の間隔が長い物が多い。グンドゥルックやティムールのホールは、予約受付や売り切れの表示が出ていることがある。
税込か税抜か。 ティラキタの4,800円は税抜。山羊印スパイスやアンビカの税込の金額と並べるときは注意したい。
量。 ティムールは50gでもかなり持つ。香りが抜けやすいので、大袋より小袋を2回買うほうがいい。
インド食材と一緒に頼めるか。 ティラキタも山羊印スパイスも、インドのスパイスを広く扱っている。ネパール食材だけで送料無料の線に届かないときは、クミンやターメリックを足せば越えやすい。
インドの食材を中心に揃えるならインド食材が買える通販とスーパー、国を決めずに通販を比べたいならおすすめ輸入食品通販・オンラインサイトにまとめてある。東京で他の国の食材も一緒に探すなら東京で輸入食品が買えるスーパー・専門店も参考になる。
ティムールとグンドゥルックはネパール食材の専門店で。水餃子とビールはKOKYO MARKETで。2か所に分けて頼めば、ダルバートとモモの夜は家で作れる。




