ハワイの調味料|アラエアソルト・フリカケの使い方と日本で買える場所

ハワイのポケ丼
Photo: Valeria Boltneva / Pexels
ハワイ食品・ドリンク

ハワイのスーパーの調味料棚には、日本人にはどこか見覚えのある瓶が並んでいます。しょうゆ、ふりかけ、袋入りの塩。ただ、使い方は日本と少しずつ違います。

ふりかけはご飯だけでなくポップコーンにかける。塩は赤い。しょうゆは日本のものより甘い。

お土産でもらったアラエアソルトが棚の奥で眠っている、という人は多いはずです。ここでは、ハワイの家庭で実際に使われている調味料を5つ取り上げ、何にどう使うかを料理ごとにまとめました。日本で買える場所も最後に並べています。

ハワイの調味料はなぜ日本と似ているのか

ハワイの食卓は、もともとのハワイの食文化と、移民が持ち込んだ食文化が混ざってできています。調味料もそうです。

塩はハワイの人たちが昔から作ってきたものです。塩田で海水から塩をとり、そこに赤土を混ぜたものがアラエアソルトになりました。

しょうゆやふりかけは、1900年代の初めにサトウキビ農園で働くために渡った日系移民が持ち込んだものです。1946年には日系の5家族がハワイでしょうゆの会社を立ち上げています。今のアロハしょうゆです。

ハワイの調味料の歩み 古代ハワイの塩とアラエアから、北米への塩の供給、日系移民が伝えた調味料、アロハしょうゆの創業、ハリケーンポップコーンの普及までを左から右へ示す。各時代は読みやすさのため等間隔に配置し、距離は年数を表さない。 ハワイの調味料の歩み 塩づくりから、移民が育んだ味、島生まれのおやつへ 古代ハワイ 1800年代 1900年代初め 1946年 1990年代 塩と赤土 海を渡る塩 移民が伝える味 しょうゆの創業 島のおやつへ 塩田で塩を作り、 赤土「アラエア」 を混ぜる。 儀式や食品の 保存に使う。 アラエアソルトを 北米太平洋岸の 漁師に供給。 サケの塩漬けに 使われる。 日系移民が サトウキビ農園へ。 しょうゆ・ふりかけ ・あられが 持ち込まれる。 日系の5家族が アロハしょうゆを 創業。 フリカケとあられを ポップコーンに。 「ハリケーン ポップコーン」が 商品として広まる。 ※ 時代は等間隔に配置しています。横の距離は経過年数を表しません。
ハワイの調味料の歩み。塩は古代から、しょうゆとふりかけは日系移民とともに広まった

つまり、ハワイの調味料は「ハワイの塩」と「日本から来て現地の味になったもの」の2系統に分かれます。この記事で取り上げる5つも、この2つに分けて考えるとわかりやすくなります。

アラエアソルトとは

赤土を混ぜたハワイの塩

アラエアソルトは、精製していない海塩に「アラエア」と呼ばれる赤い火山性の粘土を混ぜた塩です。レンガのような赤茶色は、粘土に多く含まれる酸化鉄の色です。

粒は粗めのものが多く、指でつまむとザラッとしています。味はほぼ普通の塩で、赤土の香りはかすか。色を見て想像するほど味にクセはありません。

ハワイでは料理だけでなく、道具や家、カヌーを清めるときにも使われてきました。19世紀には大量に作られ、北米の太平洋側の漁師にサケの塩漬け用として売られていた記録も残っています。

「ハワイ産」かどうかは裏の表示で見る

アメリカで売られているアラエアソルトの多くはハワイ以外で作られている、という指摘があります。塩の研究家マーク・ビッターマンが著書で書いているもので、カリフォルニアの塩に粘土を混ぜた商品が多いそうです。

味に大きな違いが出るわけではありません。ただ、ハワイの塩を買ったつもりでいたいなら、パッケージ裏の原産地を見てから選んでください。

ハワイの赤土を混ぜた赤い粗塩。焼いた肉や魚の仕上げ、カルアポークの下味に。

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アラエアソルトの使い方

カルアポーク:豚肩肉にすり込んで蒸し焼きに

アラエアソルトの一番の使い道がこれです。カルアポークは、ハワイの宴会ルアウで出てくる豚の蒸し焼き。本来は地面に掘った穴に焼け石を入れ、バナナの葉で包んだ豚を半日かけて蒸します。

家ではオーブンかスロークッカーで作れます。

  1. 豚肩ロースのかたまり1kgに、フォークで全体に穴をあける
  2. アラエアソルト大さじ1を全体にすり込む
  3. 燻製の香りを足したければリキッドスモークを小さじ1ほどかける
  4. アルミホイルできっちり包み、150℃のオーブンで4〜5時間
  5. 焼き上がったらフォークでほぐし、出てきた肉汁と混ぜる

味つけは塩だけ。それでも、豚の脂と塩だけで十分においしくなります。ご飯にのせても、パンに挟んでもいい料理です。

ポキ:刺身と和える

マグロやサーモンの刺身を角切りにして、塩と海藻、玉ねぎで和えるのがポキの古い形です。しょうゆ味が広まる前のポキは、こちらでした。

刺身200gにアラエアソルトをひとつまみ。粗い粒が溶けきらずに残り、ところどころでしょっぱさが来るのがこの塩で作るポキの面白いところです。

焼いた肉・魚の仕上げに振る

一番手軽なのは、ステーキや焼き魚に最後に振る使い方です。粒が大きいので口の中ですぐには溶けず、塩気がはっきり立ちます。白い皿の上だと赤い粒がよく目立つので、来客のときに使うと話の種になります。

逆に、煮物やスープに溶かして使うと、色も粒の食感も消えてしまいます。普通の塩と変わらなくなるので、もったいない使い方です。

フリカケの使い方

ハワイの「フリカケ」は日本のふりかけと何が違うか

ハワイでもふりかけは「Furikake(フリカケ)」と日本語のまま呼ばれています。中身は日本のものと同じですが、よく見かけるのは海苔とごまを中心にしたシンプルなタイプ。「ノリコミフリカケ」がその代表です。

違うのは使い方のほうです。ご飯にかけるのはもちろん、ハワイではもっといろんなものに振ります。

ハリケーンポップコーン

バターをからめたポップコーンに、フリカケとあられを混ぜたもの。ハワイでは映画館のおやつとして知られていて、1990年代に袋入りの商品が出てから広まりました。

作り方は簡単です。

  • ポップコーン1袋(約80g)に溶かしバター大さじ2をからめる
  • フリカケ大さじ2と、小さなあられをひとつかみ入れて袋ごと振る

海苔の香りとバターの塩気が合います。ビールのつまみにも向きます。

フリカケサーモン

サーモンの切り身にマヨネーズを薄く塗り、その上にフリカケをたっぷりのせてオーブンで焼く料理です。ハワイの家庭料理やプレートランチでよく出てきます。

200℃で12〜15分ほど。マヨネーズが焦げて香ばしくなり、海苔がパリッとします。魚焼きグリルでも作れます。

ポキ、スパムむすびにも

しょうゆ味のポキに最後にひと振りする、スパムむすびの中に挟む。日本のふりかけより「海苔の香りを足す調味料」に近い使われ方をしています。スパムの選び方はハワイのスパムおすすめ8選にまとめています。

海苔とごまだけのシンプルなふりかけ。ハワイではポップコーンやサーモン焼きに使われる定番。

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ほかに覚えておきたいハワイの調味料3つ

アロハしょうゆ

ハワイで一番売れているしょうゆのブランドです。日本の濃口しょうゆと比べると、甘さが強めで塩気がやわらかい。

照り焼きの漬けだれや、しょうゆ味のポキに使います。日本のしょうゆで代用すると塩辛くなりがちなので、ハワイの味を再現したいならこれを使うのが近道です。

ハワイで一番売れているしょうゆ。甘めで塩気がやわらかく、照り焼きやポキに合う。

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ノーフーズ ポキミックス

ポキを作るための調味料の小袋です。オゴと呼ばれる海藻、ハワイの塩、唐辛子が入っていて、1袋で刺身約450gぶんのポキが作れます。

アラエアソルトでポキを作るのが面倒なら、こちらのほうが早い。お土産として配りやすい大きさでもあります。

海藻と塩と唐辛子入りのポキの素。刺身と和えるだけでハワイのポキになる。

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リーヒンパウダー

干し梅(リーヒンムイ)を粉にしたもので、甘くて酸っぱくて少ししょっぱい。中国の干し梅がもとになった、ハワイのおやつ文化の調味料です。

使うのは料理よりおやつ。パイナップルやマンゴーなどのカットフルーツ、グミ、ドライマンゴーに振りかけます。ビールの缶のふちにつける人もいます。

甘酸っぱい干し梅の粉。カットフルーツやドライマンゴーに振って食べる。

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5つの調味料をいつ使うか

ここまでの使い方を、使うタイミングで並べるとこうなります。

ハワイの調味料5種、いつ使う? 調味料を下ごしらえ、和える、仕上げの3段階で比較した表。アラエアソルトはカルアポーク、ポキ、ステーキや焼き魚に。フリカケはポキ、ご飯、ポップコーン、焼きサーモンに。アロハしょうゆは照り焼きだれとポキに。ポキミックスはポキに。リーヒンパウダーはカットフルーツとドライマンゴーの仕上げに使います。横線は記載した用途がないことを示します。 ハワイの調味料5種、いつ使う? 調味料 下ごしらえ 和える 仕上げ アラエアソルト フリカケ アロハしょうゆ ポキミックス リーヒンパウダー カルアポーク ポキ ステーキ 焼き魚 — ポキ ご飯 ポップコーン 焼きサーモン 照り焼きだれ ポキ — — ポキ — — — カットフルーツ ドライマンゴー
ハワイの調味料5種を、下ごしらえ・和える・仕上げの3つのタイミングで整理した
調味料味向く料理使い方のコツ
アラエアソルトほぼ塩。かすかに土の香りカルアポーク、ポキ、ステーキ溶かさず粒で使う
フリカケ海苔とごまポップコーン、サーモン、ご飯仕上げにたっぷり
アロハしょうゆ甘めのしょうゆ照り焼き、ポキ日本のしょうゆの代わりに
ポキミックス塩・海藻・唐辛子ポキ刺身450gに1袋
リーヒンパウダー甘酸っぱいフルーツ、ドライマンゴー食べる直前に振る

ポキだけは、塩・フリカケ・しょうゆ・ポキミックスのどれでも作れます。迷ったら一度に何種類か作って食べ比べると、ハワイの調味料の違いが一番よくわかります。

ハワイの調味料は日本のどこで買えるか

現地で買うならスーパーかABCストア

旅行中に買うなら、フードランドやタイムズなど地元のスーパーの調味料棚が一番種類が多く、値段も手ごろです。ABCストアにもアラエアソルトやポキミックスの小袋が置いてあります。

塩やふりかけ、しょうゆは日本に持ち帰れますが、肉を含む加工品は持ち込めません。品目ごとのルールはハワイの食品は日本に持ち込める?で確認できます。

日本で買うなら通販

日本の実店舗では、輸入食品店でアラエアソルトがたまに見つかる程度で、ポキミックスやアロハしょうゆはほぼ見かけません。確実に手に入るのは通販です。

→ 海外のお酒と食品を直輸入で取り扱い。ハワイのコナビールもあり、カルアポークやポキと一緒にそろえられる

  • 楽天市場

→ アラエアソルト、ノリコミフリカケ、アロハしょうゆ、ポキミックスまで調味料の品数が多い。楽天ポイントが貯まる

楽天市場でハワイの調味料を探す

調味料以外のハワイ食品をまとめて探すなら、日本で買えるハワイ食品まとめも参考になります。

カルアポークとポキにはコナビールを

塩だけで味つけしたカルアポークや、しょうゆ味のポキは、軽いビールと合わせたくなる料理です。KOKYO MARKET では、ハワイ島コナのブルワリーが作るビッグウェーブを扱っています。苦味が軽く、塩気の強い料理の邪魔をしません。

コナビール ビッグウェーブ
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ハワイ島コナのゴールデンエール。苦味が軽く、カルアポークやポキに合わせやすい。

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KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品

この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

ほかの銘柄はハワイのビールおすすめ7選で比べています。

まとめ:まずはアラエアソルトとフリカケの2つから

ハワイの調味料を使いこなすなら、最初はアラエアソルトとフリカケの2つで十分です。

アラエアソルトは粒のまま仕上げに振るか、豚肉にすり込んでカルアポークに。フリカケはポップコーンとサーモンに。どちらも家にある材料ですぐ試せます。

慣れてきたらアロハしょうゆとポキミックスでポキを作り比べ、最後にリーヒンパウダーをフルーツに振る。そこまで揃えば、ハワイの家庭の味はだいたい台所で再現できます。お土産選びの参考にはハワイのお土産おすすめもどうぞ。

KOKYO