ブラジル食品は、日本でも思ったより手に入る。
日本に住むブラジル国籍の人はおよそ21万人。愛知や静岡、群馬にはブラジル系のスーパーがあり、そこで売られている定番品の多くは通販でも買える。ただ、パッケージはほぼポルトガル語で、初めてだと何を選べばいいのか分かりにくい。
ここでは、ブラジル食材店で必ず目にする定番を10品に絞った。順位は売上ではなく、日本での手に入りやすさと初めて買う人が外しにくいかで付けている。
日本で買えるブラジル食品おすすめランキング
1位 ガラナ・アンタルチカ(炭酸飲料)
ブラジルでコーラと並んで飲まれている炭酸飲料。アマゾン原産の植物ガラナの実のエキスが入っていて、りんごに近い甘い香りがする。
北海道のガラナ飲料を知っている人は多いと思うが、ブラジルのものは香りがもっと前に出る。シュハスコ(ブラジル式バーベキュー)の席にはまず置いてある1本だ。
缶なら常温で届くので、最初の1品として通販で頼みやすい。
ブラジルを代表する炭酸飲料。ガラナの実のエキス入りで、甘い果実の香り。缶なら常温で届く。
2位 ポン・デ・ケージョ(冷凍・ミックス粉)
キャッサバ芋のでんぷん(ポルヴィーリョ)とチーズで作る、小さな丸いパン。外は軽く、中はもちもちしている。ミナスジェライス州の家庭の味がルーツだ。
買い方は2通りある。
- 冷凍品:オーブンで焼くだけ。ブラジル系スーパーではフォルノ・ジ・ミナスというブランドをよく見る
- ミックス粉:卵と水、油を混ぜて丸めて焼く。常温で保存できるので通販向き
日本のパン屋のポン・デ・ケージョより、本場のものはチーズの塩気が強い。朝食にコーヒーと合わせるのがブラジル流になる。

卵と水、油を混ぜて焼くだけのポン・デ・ケージョ粉。キャッサバ粉のもちもちした食感が出る。
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3位 カフェ・ピロン(コーヒー粉)
ブラジルのスーパーのコーヒー棚で、まず目に入るブランド。赤いパッケージが目印。
日本のレギュラーコーヒーより細かく挽かれていて、深めに焙煎してある。ブラジルの家庭では、これを濃く淹れて砂糖をたっぷり入れ、小さなカップで飲む。
ブラジルは日本にとって最大のコーヒー輸入先だ。それでも「ブラジルの家で飲まれている味」をそのまま買えるのは、こういう現地ブランドになる。

ブラジルの家庭で広く飲まれているコーヒー粉。細挽きの深煎りで、濃いめに淹れて砂糖を入れるのがブラジル流。
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4位 カシャッサ(サトウキビの蒸留酒)
サトウキビの搾り汁を発酵させて蒸留した、ブラジルのお酒。ブラジルの法律では度数が38〜48度と決まっている。
日本で見かけやすいのは「カシャッサ51(シンクエンタ・イ・ウン)」と「ピトゥ」。どちらも手頃な価格帯で、ストレートよりカイピリーニャにするのが定番だ。
ブラジルで広く飲まれているカシャッサ。ライムと砂糖で割るカイピリーニャのベースに。
ペルナンブーコ州のカシャッサ。名前は川エビを意味し、ラベルにもエビが描かれている。
カイピリーニャの作り方は次のとおり。カシャッサが手元にないときは、ラムで作っても形になる。
ラムで作るものは「カイピリシマ」と呼ばれる。クセの少ないホワイトラムなら、KOKYO MARKET で扱っている。


クセの少ないホワイトラム。ライムと砂糖、砕いた氷で割るとカイピリシマになる。
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5位 リングイッサ(生ソーセージ)
ブラジルのシュハスコで、肉と一緒に必ず焼かれる太めの生ソーセージ。にんにくが効いていて、脂が多い。
日本では、神奈川県綾瀬市のラテン大和が製造していて、通販で買える。冷凍で届くので、まとめて頼んでおくと休日のバーベキューにすぐ出せる。

ブラジル式の生ソーセージ。にんにくが効いた粗挽きで、炭火で焼くのが定番。
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6位 フェイジョン(黒いんげん豆)
ブラジルの食卓で毎日のように出る豆の煮込みが「フェイジョン」。ごはんにかけて食べる、日本でいう味噌汁のような位置の料理だ。
黒い豆を豚肉や腸詰めと煮込むと、国民食のフェイジョアーダになる。ブラジル系スーパーではカミルというブランドの袋入りをよく見かける。
乾燥豆なので、一晩水に浸けてから煮る。時間はかかるが、1袋でかなりの量ができる。

フェイジョアーダに使う黒いんげん豆。一晩水に浸けてから煮込む。
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7位 ファロッファ(炒ったキャッサバ粉)
キャッサバ粉をバターやベーコンと炒めて味を付けたもの。肉やフェイジョンにふりかけて食べる。
日本の食卓に置き換えると、ふりかけに近い。食感はサクサクというより、乾いたパン粉に近い。
味付け済みのものは袋を開ければそのまま使える。ブラジル系スーパーではヨキというブランドが多い。シュハスコをするなら、肉の横に1皿あるだけで急にそれらしくなる。
キャッサバ粉を炒って味付けしたもの。肉やフェイジョンにふりかけて食べる。
8位 パソキッタ(ピーナッツ菓子)
砕いたピーナッツと砂糖を固めた、ブラジルの定番のお菓子。口に入れるとほろほろ崩れる。
ブラジルでは子どもから大人まで食べていて、6月の「フェスタ・ジュニーナ」という祭りの時期に特によく出回る。個包装で軽いので、ブラジル食品を誰かに配るときにも使いやすい。
砕いたピーナッツを固めたブラジルのお菓子。ほろほろと崩れる食感で、個包装。
9位 ゴイアバーダ(グァバの羊羹)
グァバの果肉を砂糖で煮詰めて固めたもの。見た目も食感も、羊羹に近い。
ブラジルでは、白いチーズと一緒に食べる。この組み合わせは「ロメウ・エ・ジュリエッタ(ロミオとジュリエット)」と呼ばれている。日本ならクリームチーズで代わりになる。
グァバを煮詰めて固めたブラジルの甘味。チーズと合わせて食べるのが定番。
10位 サゾン(万能調味料)
小袋に入った粉末の調味料で、肉や豆、ごはんに振りかけて使う。ブラジルの家庭料理の「いつもの味」はこれで出していることが多い。
作っているのは味の素のブラジル法人だ。日本企業の商品がブラジルの台所の定番になっている、と知ると少し面白い。
ブラジルの家庭で使われる粉末の万能調味料。肉や豆の煮込みに入れる。
保存方法と手間で選ぶ
10品を「常温で届くか」と「そのまま口に入るか」で並べると、次のようになる。
はじめて買うなら、左上の常温×そのままから選ぶのが楽だ。ガラナとパソキッタ、ゴイアバーダは、届いた日にそのまま楽しめる。
料理までしたい人は、左下のポン・デ・ケージョ粉とフェイジョンへ。冷凍品とリングイッサは、ほかの冷凍食品とまとめて頼むか、店に行ったときに買うと送料がかさまない。
ブラジル食品はどこで買える?
専門店で買う
ブラジル食材の品ぞろえが一番いいのは、やはりブラジル系のスーパーだ。
- 東京:五反田の南米食品店 キョウダイマーケット
- 埼玉・群馬:鶴ヶ島や大泉町に大型店
- 愛知・静岡:豊橋、豊田、浜松などに店が集まっている
冷凍のポン・デ・ケージョや塊肉は、通販より店のほうが選べる。店ごとの住所や営業時間は、地域別の記事にまとめている。
通販で買う
ガラナや豆、ミックス粉のように重くて日持ちするものは、通販のほうが楽だ。
→ 世界のビール・お酒・食品を直輸入で扱う通販サイト。ブラジル食品そのものは今のところ扱っていないが、カイピリシマに使えるラム酒や、シュハスコに合う中南米のビールがそろう。まとめ買いの送料が安い
- 楽天市場
→ ブラジル食品の専門店が出店していて、ガラナからカシャッサ、冷凍のポン・デ・ケージョまで選べる。楽天ポイントが貯まる
- 専門店の通販
→ キョウダイマーケットやラテン大和は、自社の通販サイトを持っている
シュハスコに合わせるビールは KOKYO MARKET で
ブラジルのビールは日本ではあまり見かけない。肉と合わせるなら、同じ中南米のメキシコのラガーが近い。軽くて、脂の多い肉の後でも重くならない。


軽いメキシコのラガー。ライムを差して、シュハスコの肉と合わせやすい。
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メキシコのラガー。コロナより麦の味がしっかり出る。
KOKYO MARKET で見る(1,900円) / 楽天市場で「テカテ 355ml 瓶ビール」を探す
ラムの選び方はラム酒のおすすめと初心者向けの選び方、中南米のビールはメキシコビールの飲み方で詳しく書いている。
最初の1箱なら、ガラナとポン・デ・ケージョ粉
迷ったら、ガラナ・アンタルチカとポン・デ・ケージョのミックス粉の2つから始めるといい。どちらも常温で届き、失敗しにくい。
気に入ったら、次はカシャッサでカイピリーニャを。週末にシュハスコをするなら、リングイッサとファロッファを足す。
ブラジルの食卓は、肉と豆と甘いもので回っている。10品のうち3つそろえれば、その雰囲気はもう家で出せる。
ほかの中南米の食材も探しているなら、メキシコ食材のおすすめもあわせてどうぞ。



