皮蛋(ピータン)と聞いて、苦手だと思っている人は多いのではないでしょうか。
もちろん好きな人もいますが、万人受けはしないその独特な匂いが好きという人でしょう。
今回はそんなピータンの印象が変わる、クセも匂いも少なめな松花皮蛋(ピータン)についてご紹介します。
皮蛋(ピータン)はどんな食べ物?
中華料理屋さんや台湾料理屋さんのメニューで見かける、皮蛋(ピータン)。
黒褐色の透き通ったゼリー状の白身部分と、黒っぽい黄身、独特の匂いがする黒い卵はどんな食べ物なのでしょうか。
ピータンはアヒルの卵で作られていて、台湾や中国では日常的に食べられています。
一般的なピータンの作り方は石灰や木炭などが混ざった粘土状のものを塗り、籾殻をまぶして、半月〜数ヶ月ほど熟成、発酵させます。
作り方や種類によって違いはありますが、アンモニアや硫黄の匂いがします。
見た目や匂いが苦手・・という人は多いですが、実際に食べたら美味しかった!という声がよく聞かれる食べ物です。
皮蛋(ピータン)の種類
ピータンには、黄身がとろりとしていてアンモニアなどの匂いの少ない溏芯(とうしん)タイプと、黄身が固まっていて匂いが特徴的な硬芯(こうしん)タイプがあります。
溏芯タイプの代表的な皮蛋は今回ご紹介する「松花皮蛋」で、今までピータンが苦手だった人も松花ピータンを食べたら好きになったという人もたくさんいるくらいの美味しさです。
一方、硬芯タイプの代表は青島(チンタオ)皮蛋で、独特の匂いで塩気が濃く、保存性が高いのが特徴です。
この匂いと味がたまらなく好きという人もいるほどで、好き嫌いが分かれるでしょう。
松花皮蛋(ピータン)とは?
松花ピータンは、黄身がとろりとしたクセの少ない溏芯タイプのピータンです。
ピータンの中でも高級品とされていて、その証拠が白身部分についている松の紋様です。
この紋様はアミノ酸の結晶によりついたもので、松花皮蛋の名前の由来にもなっています。
まったりと濃厚な黄身と、ピータン独特のアンモニアや硫黄の匂いがほとんどないことから初めての人でもとても食べやすく、見た目はグロテスクだけど食べてみたら美味しかったという人がとても多いピータンです。
クセのある硬芯タイプのピータンが苦手な人は、食感や匂いが違う松花ピータンをぜひ試してみてください!
一度食べたら忘れられず、また食べたくなる美味しさです。
松花皮蛋(ピータン)の種類
松花ピータンは中国や台湾で様々なメーカーから出ていますが、ここでは人気のある松花ピータンをご紹介します。
東永 松花皮蛋(台湾)
ピータンの最高級品で、臭みがほとんどなく食べやすいと人気の商品です。
箱が発泡スチロールなので、持ち帰りや郵送の際に割れる心配がないので安心です。
原産国:台湾
原材料/商品内容:アヒルの卵、食塩、茶葉、炭酸ソーダー
友盛 松花皮蛋(台湾)
黄身のとろみがとても美味しいと好評の松花ピータンです。
お店によってはバラ売りをしているところもあるので、お試しにも良いでしょう。
何度もリピートしている人が多い商品です。
原産国:台湾
原材料名:アヒルの卵、食塩、茶葉、ph調整剤
神丹 松花皮蛋(中国)
そのまま食べるのも美味しいですが、食材に使われることも多い皮蛋です。
パイ生地にピータンと餡を包んだお菓子「皮蛋酥」などにも使われています。
独特のクセを生かした食べ方でアレンジしてみるのもおすすめです。
原産国:中国
原材料/商品内容:アヒルの卵、食塩、茶葉、炭酸ナトリウム
友盛 松花皮蛋(中国)
友盛貿易からは、原産国が台湾と中国それぞれの松花ピータンが販売されています。
全体的に中国産の方が味が濃く、匂いも強くなっています。
味や匂いなど、好みに合わせて食べ比べてみるのもおもしろいですね。
原産国名:中国
原材料名:アヒルの卵、食塩、茶葉、炭酸ナトリウム
松花皮蛋(ピータン)の入手場所
一般的なピータンは量販店などで販売されていることも多いですが、松花ピータンとなると、なかなか気軽に手に入りません。
輸入食品を扱っている業務スーパーのピータンは、松花ピータンという記載はないものの、黄身がねっとりとした松の紋様がある台湾産のピータンが販売されているので、試してみる価値はあるでしょう。
ドン・キホーテには一部取り扱いがある店舗もありますが、必ずおいてあるとは限らないようです。
他には中国や台湾の輸入食材を取り扱っている物産店やスーパーなどでは、販売しているお店もあります。
ここでは、松花ピータンを販売しているお店と、気軽にオンラインで購入できるお店をご紹介します。
KOKYO
母国の味を日本で味えるようにと、在住外国人向けに食材を揃えている食品オンラインショップです。
中国や台湾の食材を中心に、さすが在住外国人向けというだけあって現地の味が揃っています。
一度にたくさんの量を購入することができるので、何人かでまとめて頼んだり、おすそ分けするのもおすすめです。
購入量が多い分、1パックあたりの価格もお得になっています。
KOKYOでは人気の松花ピータンも販売しています。
他にも台湾や中国に住んでいたことがある人には懐かしい食材が数多く揃っているので、あれもこれも欲しくなってしまうかもしれません。
もちろん在住外国人でなくても現地の味を知ることができます。
オンラインショップでどんな商品があるか見るだけでも楽しいでしょう。
本場の味が日本で楽しめるショップです。
華僑服務社
世界各国の食材が揃う新大久保にある、アジア食材専門の総合スーパーが華僑服務社です。
関東エリア最大の品揃えと言われており、幅広い食材や調味料、冷凍食品やお酒、さらには書籍やCDなども置いてあるので、食だけでなく文化も感じることができます。
欲しいものが見つかる確率は高いでしょう。
松花ピータンも中国産、台湾産ともに揃っていますので好みのものを選ぶこともできます。
他の種類のピータンもおいてあるので、色々と試してみるのも楽しそうですね。
一緒にピータンに合う調味料なども購入することができるので、食べ方を工夫してみるのもおすすめです。
本味主義
アジア食材総合オンラインショップで、中国や台湾の食材を数多く取り扱っています。
ピータンは松花ピータン、青島ピータン、うずらや烏骨鶏のピータンも購入することができます。
楽天市場店もあり、価格も良心的なので何度も利用している人が多いショップです。
皮蛋(ピータン)の美味しい食べ方
松花ピータンは一般的なピータンに比べて、アンモニアや硫黄などの匂いは少ないですが、それでも気になる人もいると思います。
そんなときは殻をむいた後や切った後に、そのまま少し時間をおいて空気にさらすと匂いは少なくなっていきます。
ただ、ピータン独特の匂いが好きな人もいます。
はじめから嫌がらずに食べてみると、意外にその独特の匂いと味がクセになるかもしれませんね。
次にあげるピータン豆腐やピータン粥にするとさらに食べやすくなります。
ピータン豆腐
ピータン豆腐はピータンを1番美味しく、食べやすくする料理でしょう。
本場中国や台湾でもポピュラーな食べ方です。
水切りをした豆腐の上に刻んだピータンをのせて、薬味とタレをかけるだけですぐにできます。
タレは醤油、ごま油、ネギ、酢などを好みで混ぜ合わせると良いでしょう。
醤油との相性が良く、台湾では甘みのある「とろみ醤油」をかけることも多いです。
豆腐のまろやかさがクセのあるピータンを包み込み、薬味とタレがピータンの濃厚な味とマッチして匂いも気にならなくなります。
ピータン粥
台湾や香港では朝食に食べられているお粥。
ピータンと豚肉が入っている香港式の「皮蛋痩肉粥」はとても有名です。
生米から作るお粥は日本で食べているお粥の概念を変えるほどの味わい。
トロトロのお粥に塩気のあるピータンは、食感も楽しむことができ、独特の匂いも気になりません。
生米から作るのは大変・・という人は、炊いたご飯でも十分にピータン粥を楽しむことができます。
他にも出汁に干し海老や干し椎茸など味の出るものを加えたり、豚肉の代わりに鶏手羽を入れたり、好みに合わせてアレンジすると楽しむことができるでしょう。
タレをアレンジしてピータンそのままでもおいしかった
日本で買える調味料でソースを作ってみました。タレをつけるだけでそのままでもかなりおいしかったです!
(お酒のおつまみには最適です)
タレのレシピはこちら↓
松花皮蛋(ピータン)は一度ハマったら止まらない美味しさ
今回は、ピータンの特徴や松花ピータンの種類や入手場所、おすすめの食べ方についてご紹介しました。
ピータンと聞くだけで苦手意識がある人は、腐ってるの?この匂いは何?と不安ばかりになるかもしれません。
台湾や中国の人たちは、ピータンを美味しく食べる方法を知っています。
美味しい食べ方があると知れば、見方が変わって食べてみようかな、という気持ちになるでしょう。
松花皮蛋のまったりとした食感は、一度食べたらきっと忘れられなくなるはずです。
好みが分かれる食べ物ではありますが、自分好みのベストな食べ方をぜひ見つけてください。