「業務スーパーのワインは398円」。検索するとこの数字がまだ出てくる。ただ、2025年以降の購入報告を追うと、定番のクリスタリンダ プレミアムは547〜718円あたりで売られている。安いのは今も変わらない。398円ではなくなった、というだけだ。
古い記事には、もう公式サイトに載っていない銘柄もよく混ざっている。そこで2026年9月22日時点の業務スーパー公式サイト「商品紹介」を確認した。お酒のカテゴリに載っているワインは9本。この9本を、使いやすさの順に並べ直した。
産地・品種・容量・合う料理は公式の表記どおり。公式サイトに価格は載っていないため、価格は購入報告や掲載記事の金額を「参考価格」として出典の時期つきで載せる。味の説明は公式の商品説明と品種の一般的な特徴にもとづいていて、編集部の試飲記録ではない。
業務スーパーのワイン 全9本(2026年9月時点)
| 順位 | 銘柄 | 原産国 | タイプ | 容量 | 参考価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | クリスタリンダ プレミアム エクストラオーク | チリ | 赤 | 750ml | 547〜718円 |
| 2 | クリスタリンダ プレミアム エクストラフレッシュ | チリ | 白 | 750ml | 547〜718円 |
| 3 | カヴァ・ドメネック・ブリュット | スペイン | 白泡 | 750ml | 842〜880円 |
| 4 | サングリア | スペイン | 甘口 | 1.5L | 968円 |
| 5 | クリスタリンダ プレミアム カルメネーレ | チリ | 赤 | 750ml | 547〜718円 |
| 6 | ヴァル・ソレイユ・ブリュット・ロゼ | フランス | ロゼ泡 | 750ml | — |
| 7 | ヴァル・ソレイユ・スパークリングワイン | フランス | 白泡 | 750ml | — |
| 8 | ヴァルカンターラ(赤) | スペイン | 赤 | 750ml | — |
| 9 | ヴァルカンターラ(白) | スペイン | 白 | 750ml | — |
クリスタリンダの価格は、547円が2025年10月、548円が2026年2月、718円が2026年5月更新の記事での金額。カヴァは公式オンラインショップの表示(842円)と2026年2月の記事(880円)。サングリアは業務スーパー商品のレビューサイト mitok の記事による。「—」は直近の購入報告が見つからなかったもの。
公式サイトには「一部取り扱いの無い店舗もございます」とある。9本すべてが並ぶ店のほうが少ない。
業務スーパーのワインが安い理由
運営元の神戸物産が、海外の生産者から直接仕入れているからだ。国内の輸入商社を通さないぶん、中間の手数料が乗らない。9本の原産国はチリ・スペイン・フランスの3か国だけだ。
産地の選び方も効いている。チリとスペインは、ブドウ畑の地価と人件費がフランスの有名産地よりずっと低い。チリワインがなぜこの価格で出せるのかはチリワインはなぜ安い?で詳しく書いた。関税の話も絡む。
もう一つは売り方。業務スーパーは飲食店向けの卸が出発点なので、ワインも「たくさん売れる定番を少数」に絞る。棚の本数が少ないのはそのためで、1本あたりの仕入れ量が大きくなるぶん単価が下がる。
業務スーパーのワインおすすめランキング TOP9
1位 クリスタリンダ プレミアム エクストラオーク(チリ/赤)
業務スーパーのワインで、まず名前が挙がる1本。チリ中部マウレ・ヴァレー産のカベルネ・ソーヴィニヨンで、公式の説明では「ダブル・トーストされたフレンチオーク」の樽香がつく。熟したベリーの香りに、タンニンがはっきり残るタイプ。
600円前後で樽の香りがする赤は多くない。ステーキ、ハンバーグ、焼肉のたれ味など、濃い肉料理に合わせたい。軽い赤が好きな人には重く感じるかもしれない。
2位 クリスタリンダ プレミアム エクストラフレッシュ(チリ/白)
同じシリーズのシャルドネ。こちらは樽を効かせず、洋ナシや白桃の香りと爽やかな酸味を前に出している。公式のおすすめは鶏肉と白身魚。
1位と2本まとめて買うと、同じ造り手の赤と白が並ぶ。冷蔵庫に白を1本置いておくなら、この銘柄がいちばん出番が多い。
3位 カヴァ・ドメネック・ブリュット(スペイン/白泡)
シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造るスペインの泡。度数は11.5%で、ブリュットは辛口を指す。泡がきめ細かく、フレッシュな果実味がある。
1,000円を切る価格で瓶内二次発酵の泡が買える売り場は限られる。乾杯用に1本、揚げ物の日にもう1本。2026年9月22日時点で公式オンラインショップは品切れ表示だったので、店頭で見つけたら早めに買っておきたい。
4位 サングリア 1.5L(スペイン/甘口)
赤ワインに果汁を合わせたスペインの定番を、1.5Lのパウチに詰めたもの。付属のコックから注ぐ形で、開けたあとも空気に触れにくい。750mlに直すと484円前後になり、9本の中では単価が一番低い。
甘口なので、ワインの渋みや酸味が苦手な人でも飲みやすい。炭酸水で割る、オレンジを浮かべるといった飲み方にも向く。人が集まる日にテーブルに1つ置いておく使い方が合っている。
5位 クリスタリンダ プレミアム カルメネーレ(チリ/赤)
カルメネーレはもともとボルドーの品種で、いまはチリを代表する品種として知られる。1位と同じマウレ・ヴァレー産で、フレンチオークの樽香もつく。
カベルネより渋みが柔らかく、青い香りやスパイスの印象が出やすい品種。公式のおすすめは「濃厚な味わいの料理」。ビーフシチューやミートソースのような煮込みと合わせると、品種の個性がわかりやすい。
6位 ヴァル・ソレイユ・ブリュット・ロゼ(フランス/ロゼ泡)
フランスからの直輸入のロゼの泡。バラとキイチゴの香りに、シャープな後味。合う料理に寿司と天ぷらが入っているのが、ほかの8本と違うところだ。
和食の日に出すワインで迷ったら、これを選ぶといい。色がきれいなので、手土産より家での食卓向け。
7位 ヴァル・ソレイユ・スパークリングワイン(フランス/白泡)
同じシリーズの白い泡。マスカットやサクランボの香りがあり、味は辛口。泡の刺激が軽く、フレッシュな酸味で終わる。
3位のカヴァと比べると、造り方の表記がない分だけ本格派とは言いにくい。そのかわり香りが華やかで、カルパッチョやフリッターと合わせる前菜向きの1本になる。
8位 ヴァルカンターラ(赤)(スペイン/赤)
公式サイトのワインの一覧で、先頭に載っている2本のうちの1本。品種の記載はなく、説明は「口当たりなめらかで、フルーティーな香り」。
合う料理にはスペアリブ、ローストチキン、きのこ料理、チーズが挙がっている。樽の強いクリスタリンダと違い、やさしい方向の赤として置かれている。
9位 ヴァルカンターラ(白)(スペイン/白)
赤と同じシリーズの白。説明は「すっきりとした味わいとフルーティーな香り」で、燻製した魚介、リゾット、フレッシュチーズに合わせるよう書かれている。
参考価格が確認できなかったため、この順位に置いた。スペインの白は酸味が穏やかなものが多く、料理の邪魔をしにくい。
業務スーパーでワインを選ぶときの注意
古い記事の銘柄は棚に無いことが多い。 グラン ドゥケ デ ラス ピニャス、テッレ アレグレ、コノスル ビシクレタ。ほかのサイトのおすすめ記事で見かけるこうした銘柄は、2026年9月時点の公式サイトには載っていない。店舗の独自仕入れで残っている場合もあるが、狙って行くと空振りしやすい。
価格は店舗で違う。 業務スーパーはフランチャイズの店舗が多く、同じ商品でも店ごとに値札が変わる。この記事の参考価格は目安として見てほしい。
迷ったら赤白の2本。 クリスタリンダの赤と白を1本ずつ買えば、合わせて1,100〜1,400円ほど。同じ造り手で赤と白の違いがわかる。
おつまみも同じ店で揃う。 チーズや冷凍の揚げ物など、ワインに合わせやすい食材が同じ売り場で買える。ワイン向けの輸入おつまみは輸入おつまみのおすすめにまとめてある。
業務スーパーのワインはどこで買える?
業務スーパーの店舗。 全国にあるが、9本すべてを置く店は多くない。お酒の取り扱いがない店舗もあるので、遠くの店へ行くなら電話で聞いておくと確実だ。
業務スーパー公式オンラインショップ。 ワインは750ml×12本(サングリアは1.5L×8袋)のケース単位で売られていて、1本からは買えない。飲食店向けの仕入れに近い売り方だ。
1本ずつ買いたい、店に目当ての銘柄が無い。そういうときは通販のほうが早い。
→ スペインのサングリアやカヴァ系の泡、ティエラインペリアルのような樽熟成の赤を直輸入で扱う。1本から買えて、ワイン以外の輸入食品と一緒に頼めば送料をまとめられる
- 楽天市場
→ チリやスペインのデイリーワインが6本・12本セットで多く出ている。ポイントも貯まる
業務スーパーの人気どころと同じスペイン産を、KOKYO MARKET で探すなら次の3本が近い。

スペインの赤のサングリア。業務スーパーのサングリアと同じく甘口で、瓶入りなので冷やしてそのまま出せる
KOKYO MARKET で見る(2,000円) / 楽天市場で「赤ワイン サングリア アラリカ」を探す

スペイン産の辛口白スパークリング。カヴァ・ドメネックが売り切れているときの代わりに
KOKYO MARKET で見る(1,680円) / 楽天市場で「セニョリオ デ マレステ ブリュット」を探す

スペインの樽熟成の赤、クリアンサ。クリスタリンダのエクストラオークより一段しっかりした赤を試したいときに
KOKYO MARKET で見る(2,000円) / 楽天市場で「赤ワイン ティエラインペリアル」を探す

KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

ソルトブッシュ シャルドネ クオリア・ワインズ 750ml 1,980円
クオリア・ワインズ ソルトブッシュ カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml オーストラリアワイン 1,980円
白ワイン サングリア アラリカ 2,000円
赤ワイン サングリア アラリカ 2,000円

通販サイトごとの送料や品揃えの違いは輸入ワインが買えるネット通販10選で比べている。
よくある質問
業務スーパーのワインで一番安いのは?
750mlあたりで比べると、1.5Lパウチのサングリアが484円前後で一番低い。750mlの瓶では、クリスタリンダの3本が547円からの報告がある。
398円のワインはもう無い?
クリスタリンダは以前398円で売られていたという報告が多い。2025年以降の報告では547円以上になっている。398円と書かれた記事は、価格が上がる前のものと考えていい。
業務スーパーのワインはまずい?
安いワインは収穫量を絞らず、熟成期間も短い。複雑な香りは出にくいが、果実の香りはまっすぐ出る。クリスタリンダの赤2本はフレンチオークの樽香をつけていて、業務スーパー商品のレビュー記事でもバランスの良さが挙げられている。
ビールも安い?
業務スーパーはビールもエストニアやベトナムから直輸入している。銘柄と度数は業務スーパーの輸入ビールランキングにまとめた。
最初の1回で買うなら
9本を全部そろえる必要はない。クリスタリンダの赤(エクストラオーク)、カヴァ・ドメネック、サングリアの3本で、赤・泡・甘口の3方向が押さえられる。合わせて2,400円前後。
1本ずつ開けて、どれに手が伸びるかを見る。赤が気に入ったら5位のカルメネーレへ、泡が気に入ったらロゼへ。そこから先を広げたくなったら、業務スーパー以外の棚も見てみるといい。カルディのワインおすすめランキングには、880円から2,000円台まで20本を並べてある。



