ガパオライスもトムヤムクンも、いまは日本のレストランで普通に食べられる。けれど家で食べたいとなると話が変わる。ホーリーバジルは近所のスーパーに置いていないし、トムヤムクンの香りの元になるハーブは、生ではまず見かけない。
そこで頼りになるのが冷凍だ。
タイの冷凍食品には、大きく分けて2種類ある。温めればそのまま食べられる「料理」と、料理の材料になる「冷凍ハーブ」。前者は手軽さで、後者は本場の香りで勝つ。ここでは両方から、日本の通販やお店で実際に買えるものを8つ選んだ。
タイの冷凍食品は「手間」と「買い方」で選ぶ
最初に決めたいのは、どこまで自分で手を動かすかだ。
レンジで温めるだけの冷凍料理なら、帰宅して5分で食卓に出せる。冷凍ハーブを買って自分で作るなら、30分ほどかかるかわりに、店で食べる味にぐっと寄る。もう1つの軸は量。1食ずつ試せるものと、6食・10食とまとめて届くものがある。
8つをこの2軸で並べるとこうなる。
迷ったら左下から始めるといい。1食ずつ試して気に入った料理が見つかったら、左上のまとめ買いか、右上の「自分で作る」に進む。この順番だと、冷凍庫に食べない箱が積み上がらない。
日本で買えるタイの冷凍食品おすすめ8選
1. ティーヌンの冷凍トムヤムラーメン
トムヤムクンをそのままラーメンのスープにしてしまった一杯。東京のタイ料理店ティーヌンが看板にしているメニューで、カップ麺のコラボ商品で名前を知った人も多いはずだ。
ティーヌンは1992年創業の老舗で、オーナーがトムヤムクンとラーメンを組み合わせようと試行錯誤した末に生まれたのがこの「元祖トムヤムラーメン」になる。楽天市場の公式店では、これを冷凍で届けている。
カップ麺と違うのは、店の厨房で作ったスープがそのまま凍っていること。タイ人スタッフの手作りで、電子レンジで温めるだけで食べられる。
トムヤムクンを「スープ単体」ではなく「主食」として食べたい人には、これが一番早い。

老舗タイ料理店ティーヌンの看板メニューを冷凍に。辛さと酸味、レモングラスの香りがしっかり残る。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「ティーヌン トムヤムラーメン 冷凍」を探す
2. ティーヌンの冷凍ガパオ
同じくティーヌンの冷凍シリーズから。鶏ひき肉のバジル炒め、つまりガパオの具だけが冷凍されている。
ご飯は自分で用意する形なので、炊きたてのご飯にのせて、目玉焼きを1つ添えればガパオライスになる。具だけなので量の調整もしやすい。1人前で売られているから、まず味を確かめるのにちょうどいい。
ちなみに「ガパオ」はタイ語でホーリーバジルのこと。日本で出てくるガパオライスは、手に入りやすいスイートバジルで作られていることが多い。ホーリーバジルのほうが香りが鋭く、少しスパイシーだ。

鶏ひき肉のバジル炒めを1人前ずつ冷凍。ご飯にのせて目玉焼きを添えればガパオライスになる。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「ティーヌン ガパオ 冷凍」を探す
3. ティーヌンの冷凍グリーンカレー
ガパオ、トムヤムラーメンと並べて、ティーヌンの定番3品目。ココナッツミルクのまろやかさの後から青唐辛子の辛さが追いかけてくる、あのタイ式カレーだ。
レンジで温めるだけで食べられるのは冷凍シリーズ共通。ご飯は自分で炊く。
楽天の店舗には、ほかにもマッサマンカレーやカオマンガイが並んでいる。送料を考えると、何品か組み合わせて1回で頼むほうが得になる。

ココナッツミルクと青唐辛子の定番タイカレー。レンジで温めるだけ。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「ティーヌン グリーンカレー 冷凍」を探す
4. コストコの GREEN&SUNNY 冷凍パッタイ
コストコの冷凍コーナーに出ることがある、タイで作られた冷凍パッタイ。タイの食品メーカー GREEN&SUNNY の商品だ。
300gが6パック入って1箱。2024年の紹介記事では2,598円(税込)だった。800Wのレンジで6分、途中で一度トレーを振れば出来上がる。
注意したいのは付属のチリパウダー。かなり辛いので、全部かける前に少しだけ試したほうがいい。パッタイ本来の甘酸っぱさを味わうなら、なくても成り立つ。
コストコの品揃えは入れ替わるので、いつ行っても並んでいるとは限らない。見かけたときに確保しておく商品だと思っておこう。コストコで買えるほかの輸入食品はコストコで買える輸入食品おすすめランキングにまとめている。

タイで作られた冷凍パッタイ。300g×6食入りで、レンジ6分。付属のチリパウダーはかなり辛い。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「GREEN&SUNNY パッタイ 冷凍」を探す
5. 自由が丘のタイ料理店の5種セット(ふるさと納税)
ふるさと納税の返礼品にも、タイ料理の冷凍セットがある。東京・自由が丘のタイ政府認定レストランの味を再現した「ラクうま!おうち本格タイ料理」シリーズだ。
5種セットの中身は、ガパオガイ、グリーンカレー、タレーポットポンカリー、トムヤムクンスープ、カオソイスープ。タレーポットポンカリーは海鮮の卵とじカレー、カオソイはタイ北部のカレーラーメンのスープで、日本ではなかなか食べられない料理が入っているのが面白い。
温め方は湯せんで約10分。トムヤムクンスープはレモングラス、コブミカンの葉、タイの生姜をたっぷり使った「やや辛い」仕上がりとされている。
寄附が前提なので、届く時期や申し込み条件は自治体の案内で確かめておきたい。
6. 日本ハムの THAI CUBE(タイキューブ)カレー
タイ最大の食品企業 CPF(チャロン・ポカパン・フーズ)が展開する冷凍食品ブランドが THAI CUBE。そこから日本ハムとの共同開発第1弾として、グリーンカレーとレッドカレーの2品が2026年8月に発表された。
CPF はタイのコンビニの冷凍弁当でもおなじみの会社で、現地で食べたことがある人には懐かしい名前かもしれない。日本ハムの流通に乗るぶん、これまでのタイ冷凍食品より身近な売り場に並ぶことが期待できる。
一般にレッドカレーは赤唐辛子が主役で、グリーンより色も辛さの出方も違う。2品そろっているなら食べ比べてみたい。

タイのCPFと日本ハムが共同で開発した冷凍カレー。グリーンとレッドの2品。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「日本ハム THAI CUBE カレー」を探す
7. 冷凍タイハーブ3点で作るトムヤムクン
ここからは「材料」の冷凍食品になる。
トムヤムクンの香りを決めるのは、コブミカンの葉、レモングラス、ガランガル(タイの生姜)の3つ。どれも日本では生で手に入りにくいが、冷凍なら通販で揃う。トムヤムクンの名前はタイ語で「トム=煮る」「ヤム=混ぜる」「クン=エビ」。ハーブを煮出したスープに、エビと調味料を合わせる料理だ。

コブミカンの葉は、あの柑橘系の香りの正体。手で軽く裂いてから鍋に2〜3枚落とす。

トムヤムクンとグリーンカレーに欠かせない柑橘の香り。裂いてから鍋に入れると香りが立つ。
KOKYO MARKET で見る(12,400円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉」を探す
レモングラスは茎を叩いて潰し、ぶつ切りにして煮出す。筋が固いので食べるものではなく、出汁を取るためのものだ。

冷凍のレモングラス200g。叩いて潰し、スープに香りを移す。
KOKYO MARKET で見る(9,600円) / 楽天市場で「SARIRAYA レモングラス」を探す
ガランガルは日本の生姜より香りが鋭く、辛味が少ない。薄切りを4〜5枚入れる。


タイの生姜。日本の生姜で代用すると香りがまったく別物になる。
KOKYO MARKET で見る(11,000円) / 楽天市場で「SARIRAYA ガランガル」を探す
3つとも冷凍のまま鍋に入れてかまわない。乾燥ハーブより揮発する香りが残っているので、スープに入れたときの差がはっきり出る。一度買えば何回分も使えるのも冷凍の良さだ。
8. 冷凍の赤唐辛子とホーリーバジルで作るガパオ
ガパオを自分で作るなら、要になるのは唐辛子とバジル。
タイの小さな赤唐辛子(プリッキーヌ)は、日本の鷹の爪より辛く、青い香りがある。冷凍なら必要な本数だけ取り出せるので、生を買って傷ませることもない。ガパオ1人前に2〜3本が目安になる。

タイ料理の辛味を担う小さな赤唐辛子。冷凍なので使う分だけ取り出せる。
KOKYO MARKET で見る(1,750円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍赤唐辛子」を探す
もう1つはホーリーバジル。タイ食材の専門通販には冷凍のホーリーバジルを置いている店がある。スイートバジルで作るガパオとは香りが別物なので、本場の味を狙うならここは妥協しないほうがいい。
ナンプラーやオイスターソースなど、ガパオに使う調味料はタイ料理に必須の調味料10選で選び方を解説している。
タイの冷凍食品は日本のどこで買えるか
冷凍食品は、買う場所によって手に入るものがはっきり分かれる。
| 買う場所 | 向いているもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 楽天市場のタイ料理店 | 温めるだけの冷凍料理 | 冷凍便の送料がかかる。まとめて頼む |
| コストコ | 6食入りなどの大容量品 | 商品が入れ替わる。会員制 |
| ふるさと納税 | レストランの味のセット | 届くまで時間がかかることがある |
| KOKYO MARKET | 冷凍のタイハーブ・唐辛子 | 料理ではなく材料が中心 |
| タイ食材の専門店 | 生のハーブ、冷凍の魚介 | 近くにあるとは限らない |
通販サイトで比べるとこうなる。
→ コブミカンの葉・レモングラス・ガランガル・赤唐辛子といった冷凍のタイハーブを直輸入で扱う。送料無料の対象に冷凍食品も入り、タイのビールや ICHITAN のタイミルクティー、ココナッツミルクまで1回の注文で揃う
- 楽天市場
→ ティーヌンのようなタイ料理店の冷凍料理が買える。楽天ポイントが貯まる
タイ食材の通販を送料込みで比べたいならタイ食材が買えるネット通販8選、近くの専門店を探すならタイ食材が買えるスーパー・専門店まとめが役に立つ。
冷凍のタイハーブは KOKYO MARKET で
トムヤムクンやグリーンカレーを自分で作るなら、ハーブは冷凍でまとめて確保しておくのが早い。KOKYO MARKET で扱っているのはこのあたりだ。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

<冷凍>SARIRAYA 冷凍サンドジンジャー 100g – 本場の香りを手軽に再現! 16,700円
SARIRAYA 冷凍赤唐辛子 500g – 鮮度抜群!本場の刺激的な辛味 1,750円
SARIRAYA 冷凍赤唐辛子 500g – 本場インドネシア産!豊かな香りと本格的な辛さ 29,900円
SARIRAYA 冷凍パンダンの葉 50g – 東洋のバニラが香る芳醇なハーブ 5,500円
タイ料理全般の食材を順番に揃えたい人は、日本で買えるタイ食品・食材おすすめランキングTOP20も参考になる。
よくある質問
冷凍のガパオライスはコンビニでも買える?
コンビニやスーパーの冷凍コーナーでも、ガパオライスは見かけるようになった。ただし日本向けに辛さとバジルの香りを抑えたものが多い。タイの屋台の味を求めるなら、タイ料理店の冷凍品か、ホーリーバジルを使って自分で作るほうが近づく。
トムヤムクンを一番手軽に食べるには?
温めるだけならティーヌンの冷凍トムヤムラーメンか、ふるさと納税のトムヤムクンスープ。週に何度も食べたいなら、冷凍ハーブ3点とトムヤムペーストを揃えて自分で作るほうが1杯あたりは安くつく。
冷凍ハーブはどれくらい保存できる?
冷凍庫に入れたままにしておけば長く持つ。使う分だけ取り出して、袋の空気を抜いて口を閉じ直すのがコツだ。出し入れのたびに表面が溶けると、霜がついて香りが抜けていく。
辛いのが苦手でも食べられるものは?
グリーンカレーやマッサマンカレーは、ココナッツミルクで辛さが和らぐ。パッタイも付属のチリパウダーをかけなければ甘酸っぱい焼きそばだ。トムヤムクンとガパオは辛さが味の中心にあるので、苦手な人は後回しにしたほうがいい。



