タイ食材の専門店は、東京と大阪にしか無いと思われがちだ。実際はそうでもない。
千葉の茂原や八街、茨城の坂東や古河、長野の佐久、山梨の甲府。地図で見ると意外な場所に、タイ人が営む小さな食材店がある。農業や工場で働くタイ人が多い地域ほど、店の数も多い。
逆に、県庁所在地の大きな街でも専門店がひとつも見つからないことがある。住んでいる場所によって「どこで買うか」の答えはかなり変わる。全国の地域ごとに行き先を整理し、専門店が遠い人の買い方まで書いておく。
タイ食材店は「タイ人が多く住む地域」に集まっている
タイ人向けの情報誌「月刊ワイワイタイランド」は、日本各地のタイ食材店をリストにしている。そこに載っている店を都道府県ごとに数えると、千葉が14店で一番多い。茨城と東京が10店ずつで続く。
東京より千葉のほうが多い。これが面白いところだ。
千葉と茨城の店は、市原、茂原、八街、香取、坂東、古河といった郊外に散らばっている。駅から離れた国道沿いにあることも多い。周辺の農場や工場で働くタイ人の生活を支える店なので、生のタイ野菜や調味料が、都心の専門店より安く並んでいることがある。 長野の佐久・小諸、山梨の甲府にもタイストアが固まっているのは同じ理由だ。
ひとつ注意がある。このリストは長く更新されてきたもので、個人経営の店は閉店や移転も少なくない。載っている店がいまも営業しているとは限らないので、行く前に電話か地図アプリの口コミで確かめてほしい。
どこに住んでいても使えるチェーン
専門店が遠いなら、まず近所のチェーンで揃うものを揃えてしまう。タイ料理の味の骨格は、ここで買える調味料でほぼ作れる。

カルディコーヒーファーム
全国の駅ビルやショッピングモールに入っている。メープロイやロイタイといったタイのブランドのカレーペースト、トムヤムペースト、ココナッツミルク、ナンプラー、スイートチリソースが常に棚にある。
タイ料理を初めて作る日は、カルディ1軒で足りる。 足りないのは生のハーブと、麺の種類くらいだ。
業務スーパー
大容量で買うならここ。グリーンカレーペーストの400g入りは、専門店の小瓶を何本も買うより割安になる。ナンプラー、ココナッツミルク、タイ米も置いている店舗が多い。
開けたペーストは使い切れないので、製氷皿で小分けにして冷凍する前提で買う。これで1回分ずつ取り出せる。
イオンなどの総合スーパー
地方の総合スーパーでも、エスニックの棚にナンプラーとココナッツミルク、グリーンカレーのレトルトくらいは並んでいる。種類は少ない。ただ「今夜ガパオを作る」程度なら、ここで間に合う。
地域別|タイ食材の専門店
専門店に行く理由はひとつで、生のタイハーブと、日本の店では見ない調味料が手に入るからだ。バイトゥーイ(パンダンリーフ)、プリッキーヌー(タイの小さな唐辛子)、コブミカンの葉、パクチーの根。これらはチェーンの棚にはまず無い。
東京
新大久保・東新宿のアジアスーパーストアー、錦糸町のタイランドショップやアジアやおしょう、上野のアメ横センタービル地下。都内は選択肢が多いぶん、店ごとの得意分野が違う。駅からの距離や営業時間は東京でタイ食材が買えるスーパー・専門店10選に店ごとにまとめてある。
錦糸町駅の北口一帯はタイ料理店とタイ食材店が集まっていて、買い物のあとにそのまま食べて帰れる。
千葉・茨城
全国でいちばんタイ食材店が多い地域になる。千葉なら市原市の君塚、茂原市、千葉市若葉区、成田市、香取市。茨城なら坂東市、古河市、下妻市、阿見町、水戸市。店名に「ストア」と付く小さな店が多い。
どこも都心からは遠い。そのかわり地元に住んでいる人にとっては、新大久保まで出るより近くで生のハーブが手に入る。車で回る前提の立地が多いので、駐車場の有無も一緒に確認しておくといい。
神奈川・埼玉
神奈川では横浜市南区の真金町にバンコックストアーがある。藤沢の湘南台、大和の南林間、綾瀬にもタイ食材を扱う店が点在する。湘南台や綾瀬は、近くに工業団地がある地域だ。
埼玉は川口市に集まっている。西川口駅近くのバンコックストアー アジア物産は、駅から歩ける数少ないタイ食材店のひとつだ。西川口は中華食材の店も多い街なので、ついでに回れる。
長野・山梨
長野は佐久・小諸・御代田と東信地方に、山梨は甲府と甲斐市にタイストアがある。首都圏から離れているのに、店の数は東京以外の大都市より多い。
観光のついでに寄る人は少ないだろうが、地元の人は覚えておいて損はない。
名古屋・三重
名古屋は中区栄5丁目のあたりに東南アジア食材の店がある。矢場町駅から歩ける範囲だ。名古屋のタイ食材は、タイ専門店よりもアジア食材全般を扱う店で買うことが多くなる。
三重は四日市と鈴鹿に店がある。どちらも工場の多い街だ。
ベトナム食材の店も含めて探すなら、名古屋でベトナム食品が買えるスーパー・専門店に載っている店でもタイの調味料が見つかる。
大阪
2023年7月、新大久保のアジアスーパーストアーが天神橋筋商店街に大阪店を開いた。住所は大阪市北区天神橋5丁目6-6で、JR天満駅と地下鉄の天神橋筋六丁目駅のあいだにある。関西で生のタイ野菜をまとめて買うなら、まずここになる。
もう1軒がミナミの黒門市場にあるタイマーケット。大阪市中央区日本橋1-22-14で、道頓堀のタイ料理店クンテープが手がける食材店だ。調味料や乾物が中心で、黒門市場の食べ歩きついでに寄れる。
大阪の東南アジア食材店は大阪でベトナム食品・食材が買えるスーパー・専門店でも扱っている。生野区や鶴橋の方面はこちらのほうが詳しい。
札幌
北海道ではタイ専門店が見つけにくい。代わりに使われているのが、アジア食材全般を扱う「アジア食品 楽市」だ。中央区南7条西9丁目の中央店と、北区北15条西4丁目の北区店の2店があり、タイ食材のコーナーにカレーペースト、ココナッツミルク、スイートチリソース、パッタイソースが並ぶ。
生のハーブは期待しないほうがいい。
九州・その他の地域
福岡市は天神や大名にタイ料理店が多い。それでもタイ食材の専門店となると、はっきり名前の挙がる店が見つからなかった。鹿児島や大分にはタイ食材を扱う店の情報があるが、ごく小さな規模だ。
東北、北陸、中国・四国も似た状況にある。専門店が近くにない地域では、調味料はチェーンで、ハーブは冷凍を通販で、と分けるのが現実的だ。
近くに専門店がないなら通販で
生のハーブにこだわらなければ、トムヤムクンやグリーンカレーは冷凍のハーブで作れる。

専門店まで往復2時間かけるなら、通販で冷凍庫に常備しておいたほうが早い。
KOKYO MARKET
KOKYO MARKETは、タイをはじめアジア各国の食品とお酒を直輸入で扱うオンラインストア。スーパーにまず並ばない冷凍ハーブが、全国どこにでも届く。
いちばん出番が多いのがコブミカンの葉だ。トムヤムクンもグリーンカレーも、この葉の香りが入るかどうかで別の料理になる。

トムヤムクンとグリーンカレーの香りを決める葉。冷凍なので使う枚数だけ取り出せる。
KOKYO MARKET で見る(12,400円) / 楽天市場で「SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉」を探す
ガランガルは生姜に似た根茎で、生姜より香りが鋭い。トムヤムクンとトムカーガイには欠かせない。

南姜(なんきょう)とも呼ばれる根茎。薄切りにしてスープで煮出す。
KOKYO MARKET で見る(11,000円) / 楽天市場で「SARIRAYA ガランガル」を探す

スープや炒め物の香りづけに使うハーブ。叩いてから鍋に入れると香りが立つ。
KOKYO MARKET で見る(9,600円) / 楽天市場で「SARIRAYA レモングラス」を探す
調味料の土台になるナンプラーとココナッツミルクも、同じ店でまとめて頼める。

タイの定番ブランドの魚醤。700mlの大容量で、炒め物からスープまで使い回せる。
KOKYO MARKET で見る(1,400円) / 楽天市場で「TIPAROS ナンプラー」を探す

タイ産のココナッツミルク400ml。グリーンカレー、トムカーガイ、デザートに。
KOKYO MARKET で見る(2,100円) / 楽天市場で「Natural Bloom ココナッツミルク」を探す
料理に合わせる飲み物も揃う。

タイを代表するピルスナー。麦の味がしっかりあって、辛い料理に負けない。
KOKYO MARKET で見る(1,800円) / 楽天市場で「シンハー瓶ビール」を探す

シンハーより軽めのタイのビール。食事の間ずっと飲める。
KOKYO MARKET で見る(1,600円) / 楽天市場で「チャーンビール クラシック」を探す

屋台のチャーイェンに近い甘さのミルクティー。辛い料理のあとに合う。
KOKYO MARKET で見る(4,500円) / 楽天市場で「ICHITAN タイミルクティー」を探す
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

SARIRAYA 冷凍コブミカンの葉 100g – タイ料理に欠かせない爽やかな香り 12,400円
イチタン タイミルクコーヒー 300ml – 本場の味!ICHITAN Thai Milk Coffee / ICHITAN タイミルクコーヒー 300ml 4,500円
ICHITAN タイミルクティー 300ml – タイで大人気の濃厚な味わい / ICHITAN タイミルクティー 300ml 4,500円
SARIRAYA ガランガル 200g – 爽やかな香りと辛味!本格タイ料理に欠かせない南姜 / SARIRAYA ガランガル 200g 11,000円
楽天市場
銘柄が決まっているときと、業務用サイズで買いたいときに向く。同じ商品を複数の店が出しているので、送料込みの値段を比べられる。タイ米のジャスミンライスは重いので、通販で頼むとかなり楽になる。
通販サイトごとの品揃えと送料はタイ食材が買えるネット通販8選で比べている。
専門店に行く前に確かめること
営業時間は電話で聞く。 個人経営のタイストアは、ウェブサイトを持っていない店が多い。営業時間が変わっても告知されないことがある。遠くから出かけるなら、前日に一本電話を入れておくと空振りしない。
生のハーブは入荷日次第。 バイトゥーイやプリッキーヌーは空輸で入ってくるので、いつ行っても置いてあるわけではない。欲しいものが決まっているなら、それも電話で聞いてしまうのが早い。
現金を持っていく。 キャッシュレス対応の店は増えた。それでも小さな店はまだ現金のみのことがある。
冷凍庫を空けておく。 専門店まで行ったなら、ハーブもペーストもまとめて買って帰りたくなる。冷凍できるものは小分けにして保存すれば、次に行くまで持つ。
どの調味料から買えばいいか迷うなら、タイ料理に必須の調味料10選に優先順位を書いてある。
住んでいる場所で、行き先を決める
作りたい料理に生のハーブが出てこないなら、カルディか業務スーパーで足りる。ナンプラー、グリーンカレーペースト、ココナッツミルク。この3つでガパオライスもグリーンカレーも作れる。
ハーブが要って、専門店に行ける距離に住んでいるなら行ったほうがいい。東京なら新大久保か錦糸町。大阪なら天満のアジアスーパーストアー。千葉や茨城の郊外に住んでいるなら、近所に小さなタイストアがないか一度調べてみてほしい。
専門店が遠いなら、冷凍ハーブを通販で冷凍庫に入れておく。KOKYO MARKETならコブミカンの葉もガランガルもレモングラスも届くので、作りたくなった日にすぐ作れる。
日本で手に入るタイの食品全般を知りたい人は、日本で買えるタイ食品・食材おすすめランキングも合わせて読むと選びやすい。



