ペリメニを茹でて、スメタナ(サワークリーム)をたっぷりのせる。食後にはスィロークを1本。
ロシアの食卓を家で再現しようとすると、近所のスーパーではほぼ何も揃わない。輸入食品店にもロシアの棚はまず無い。
ロシア食品を扱う通販は、数えるほどしかない。そのぶん店ごとに得意な物がはっきり違う。菓子と乾物ならここ、調理済みのボルシチならここ、という具合だ。ここでは2026年11月時点で注文できる店を4つ選び、送料と揃う物を並べた。銀座の実店舗も最後に挙げる。
ロシア食品の通販は「冷凍品を頼むか」で選ぶ
ロシアの食卓の主役は、ペリメニやピロシキ、ボルシチといった冷凍品だ。冷凍品が1つ入るだけで、送料はクール便の料金に上がる。店によっては常温品と冷凍品で箱が分かれ、送料も2つぶんかかる。
| 通販サイト | 常温便(関東) | クール便(関東) | 送料無料の条件 | 得意な商品 |
|---|---|---|---|---|
| ヴィクトリアショップ(楽天市場) | 1,232円 | 1,562円 | 16,500円以上 | 菓子、乾物、ジャム、スパイス、ペリメニ |
| ロシアの食卓(ロゴスキー) | 880円 | 1,210円 | なし | ボルシチ、ピロシキ、黒パン、ペリメニ |
| イクラバル | 注文後に案内 | 注文後に案内 | なし | シベリア風ペリメニ |
| KOKYO MARKET | 無料 | ― | 金額の条件なし | ロシア料理に合わせるウォッカ |
(各店の配送ページより。送料は変わるので、注文を確定する前に必ずもう一度見たい)
もう1つ、先に知っておきたいことがある。ロシア産のお酒は、2022年4月19日から日本への輸入が禁止されている。経済産業省の告示による制裁措置で、2025年9月時点の資料でも続いている。ロシアのウォッカやビールを通販で探しても、新しく輸入された物はまず出てこない。
ロシア食品が買えるネット通販4選
1. ヴィクトリアショップ(楽天市場)|菓子と乾物をまとめて
楽天市場に出店している「ユーラシア食材専門店」。運営は東京・銀座のヴィクトリー株式会社で、代表はウクライナ出身の宮部ヴィクトリアさん。2014年にネットで食品の輸入販売を始めた店で、銀座の実店舗「赤の広場」はここから生まれた。
ロシアだけでなく、旧ソ連圏の国々や中央アジアの食品も並ぶ。品数は今回の4店で一番多い。
楽天の店舗ページで見た価格(税込)は次のとおり。
- プレミアムチーズ(スィローク)コンデンスミルク入り 50g:410円〜
- ヴィクトリアショップ オリジナル ペリメニ:1,350円
- RATIBOR アプリコットジャム:1,296円
- オクターブ チョコチーズケーキ 14個セット:3,343円
- カシス(ブラックカラント)ジュース:486円
送料は関東あてで常温便1,232円、クール便と冷凍便は1,562円。北海道と九州は高く、沖縄は常温でも2,860円になる。1回の注文が16,500円を超えると送料が無料になる。
16,500円は高く見える。ただペリメニを数袋とスィロークを10本、ジャムとそばの実を入れると、意外と近づく。冷凍品が入るならなおさら、まとめたほうが得だ。
甘いカッテージチーズ(トヴォローク)をチョコで包んだ、ロシアの定番おやつ。冷蔵で届き、冷えたまま食べる。

ひき肉を薄い皮で包んだロシアの水餃子。凍ったまま湯に入れ、浮いてきてから数分茹でる。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「ペリメニ 冷凍」を探す
ロシアでは粥や付け合わせにする、炒ったそばの実。米のように炊いてバターを落とす。
2. ロシアの食卓(ロゴスキー)|調理済みのボルシチと黒パン
1951年に渋谷で創業したロシア料理店ロゴスキーの公式オンラインショップ。世田谷区弦巻のセントラルキッチンで作った料理を、冷凍で送ってくれる。
ここの強みは、温めるだけで食卓に出せることだ。材料を集めて煮込む必要がない。
- 肉ピロシキ(冷凍1個):378円
- ウクライナボルシチ(冷凍1人前):864円
- ビーフストロガノフ(冷凍1人前):1,188円
- ロゴスキー風ペリメニ(冷凍12個入り):993円
- 自家製黒パン(冷凍1斤):896円
- いなか風ボルシチ(常温レトルト1人前):518円
(いずれも税込)
送料は関東あてで常温便880円、クール便1,210円。送料無料の線は見当たらなかった。
注意したいのは箱の分かれ方だ。冷凍品と常温品を一緒に頼むと、冷凍便と常温便の2箱に分かれて送料も2つぶんになる。レトルトのボルシチを1つ足すつもりが、送料が倍になる。冷凍品だけ、常温品だけでまとめたい。
黒パンは、ロシアの食卓には欠かせない。ライ麦の酸味があり、バターとニシンの酢漬けをのせて食べる。日本のパン屋ではなかなか見かけないので、ここで1斤頼んでおく価値はある。

ビーツの赤が鮮やかな、野菜と肉のスープ。サワークリームを落として食べる。
KOKYO MARKET で見る(3,000円) / 楽天市場で「ボルシチ レトルト」を探す

揚げパン、または焼きパンに挽き肉や野菜を詰めた惣菜パン。冷凍で届き、オーブンで温める。
KOKYO MARKET で見る(1,700円) / 楽天市場で「ピロシキ 冷凍」を探す
3. イクラバル|シベリア風ペリメニだけを頼む
東京・用賀のロシアンビストロ、イクラバルがペリメニを通販している。商品は一口サイズのペリメニだけ。
- 30個入り:2,980円(税込)+送料
- 60個入り:4,980円(税込)+送料
申し込むとメールで決済用のURLが届き、支払いが済むと冷凍で発送される。カードのほか、PayPay、楽天Pay、auPayにも対応している。賞味期限は製造日から3か月。
送料の金額はページに書かれていない。申し込み後のメールで確かめたい。
店で食べて気に入った人が、同じ物を家で食べたいときに向く。用賀駅から徒歩3分なので、近くに住んでいるなら一度店で食べてから頼む手もある。
4. KOKYO MARKET|ロシア料理の日に飲むウォッカ
アジアと世界の食品・お酒を直輸入で扱う通販サイト、KOKYO MARKET。正直に書くと、ロシアの食品そのものは今のところ扱っていない。
それでも入れたのは、ロシア料理に合わせるウォッカがここで買えるからだ。上で書いたとおり、ロシア産のお酒は輸入が止まっている。代わりに選べるのが、ベトナムのウォッカだ。
ベトナムでは旧ソ連との結びつきが強かった時代にウォッカが広まり、今も国内で造られている。ハノイウォッカは米が原料で、29.5度と軽め。ペリメニやボルシチのような、脂のある温かい料理に合わせて少しずつ飲める。


米が原料の29.5度。ウォッカとしては軽く、食事と一緒に飲み続けられる。
KOKYO MARKET で見る(2,300円) / 楽天市場で「ハノイウォッカ 29.5%」を探す
ストレートで冷やして飲むなら、上位版のハノイウォッカ・プレミアム(33度)。濾過の工程を増やしてあり、口当たりがすっきりしている。ロシアの家庭のように、冷凍庫で冷やしてから小さなグラスで。


33度。雑味が少なく、冷やしてストレートで飲みやすい。
KOKYO MARKET で見る(2,400円) / 楽天市場で「ハノイウォッカ プレミアム」を探す
送料は注文金額の条件なしで無料。 1本だけでも送料がかからない。他の店と比べるときは、送料込みの総額で見たい。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

最高級ベトナムウォッカ ハノイウォッカ・プレミアム Vodka Premium 33% 500ml 2,400円
飲みやすいベトナム酒 ハノイウォッカ 29.5% Vodka Hà Nội 29.5% 500ml 2,300円
ウォッカ ・ルアモイ ベトナム産40% Vodka "Lua moi" 500ml 2,400円
欲しい物から店を選ぶ
4店の得意分野を、欲しい物ごとに並べ直すとこうなる。
菓子、ジャム、そばの実、スパイスなら、ヴィクトリアショップ。 品数が多く、16,500円を超えれば送料もかからない。
ボルシチやピロシキをすぐ食べたいなら、ロシアの食卓。 料理店が作った物が冷凍で届く。黒パンもここ。
ペリメニは3店のどれでも買える。 1袋だけなら、ほかの物とまとめられるヴィクトリアショップかロシアの食卓。店の味を家で食べたいならイクラバル。
お酒は、KOKYO MARKETのベトナムのウォッカ。
楽天市場でほかの店も見比べたいときは、こちらから。
注文前に確かめておきたいこと
冷凍品と常温品を混ぜるか。 ロシアの食卓では2箱に分かれる。ヴィクトリアショップは、冷凍品が入るとクール便の料金になる。冷凍品だけの注文日を作ると、送料を抑えやすい。
冷凍庫の空き。 ペリメニの60個入りは、袋がそれなりに大きい。届く前に場所を空けておく。
原産国。 「ロシア食品」として売られていても、ラトビアやリトアニア、ウクライナ、カザフスタンなど周辺の国で作られた物は多い。味の系統は近いが、産地にこだわるなら商品ページの原産国を見たい。
沖縄と離島。 ヴィクトリアショップは沖縄あての常温便が2,860円、ロシアの食卓は1,870円。離島は追加の送料がかかる場合がある。
店に行けるなら銀座の「赤の広場」
ヴィクトリアショップの実店舗が、東京・銀座一丁目にある「赤の広場」。2021年2月に開いた。ネットで買っていた客から「実物を見て選びたい」という声があったのがきっかけだという。
棚には、チョコレートや乳製品、ケーキ、蜂蜜、ロシアンティー、肉の加工品、野菜の瓶詰めが並ぶ。スィロークやスメタナのような冷蔵品を、その場で選べるのは店ならでは。ジョージアのミックススパイス「フメリ・スネリ」も置いている。
最寄りは東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅か、都営浅草線の宝町駅。紹介記事では日曜・祝日が休みとされているが、営業時間は変わることがある。出かける前に確かめたい。
まとめ
菓子と乾物はヴィクトリアショップで16,500円までまとめる。ボルシチと黒パンはロシアの食卓で冷凍品だけまとめる。ペリメニはどちらかに足すか、イクラバルで店の味を。
ウォッカは、ロシア産が手に入らない今、KOKYO MARKETのハノイウォッカで。1本から送料無料で届く。
ウォッカの種類と銘柄ごとの違いはウォッカの種類一覧、同じ旧ソ連圏のワインはジョージアワインとは?にまとめてある。国を決めずに通販を比べたいならおすすめ輸入食品通販・オンラインサイト、東京で他の国の食材も一緒に探すなら東京で輸入食品が買えるスーパー・専門店20選も参考になる。



