今回は、おやつにもおつまみにもおすすめの『甘草瓜子(味付けスイカの種)』のご紹介です。
日本では売っているお店も少ない「甘草瓜子」は、スイカの種を乾燥させた後、炒って味付けした台湾メーカーの食品で、外側の殻を割って中の白い部分だけを食べます。
ところで、スイカの種って食べたことありますか?
私は、夏、スイカを食べていて間違って種をガリッとかじり「ぐえっ」て、なったことはありますが、故意にスイカの種を食べようと思ったことはありませんでした。
でも、中国では古くから、スイカの種を調理して食べる習慣があるそうです。
旧正月には、家族でスイカの種をポリポリしながらテレビをみるそうで、日本でいう『こたつでみかん』ほど、文化に根ざしている食べ物なんですね。
調べてみると、スイカの種には意外にも豊富な栄養素が含まれていて、高タンパク低カロリーであることもわかりました。
そんな、これから大注目の予感「甘草瓜子」を実際に食べてみた私が、そのちょっとコツのいる食べ方・味・健康効果が期待できそうな成分、お得に買えるお店などを詳しくご紹介ます!
「甘草瓜子(味付けスイカの種)」ってどんな味?
さっそく、「甘草瓜子」がどんな味なのか、原材料は何が使われているのか、どんな栄養があるのかを順にお話ししていきます。
意外性のある「甘草瓜子」の味
「甘草瓜子」の袋を開けると、インドカレー屋さんのような香りがふわりと立ち上ります。
食欲をそそる甘くて爽やかなスパイスの香りです。
さっそく殻を割って取り出した中身を食べてみると、ナッツのような食感と香ばしさ。
「栄養たっぷりなんだろうな」と思わせる油脂系の濃厚な旨味もあります。
もっと無味なものを想像していたので、これは意外でした。しつこいほどの濃厚さではなく、ほどほどにジューシーな感じです。
食感はアーモンドスライスを思わせます。ポリポリした歯応えがありますが、硬すぎるほどではありません。
自然な甘味と、続けて食べてもしょっぱくならない程度のほんのりした塩加減があります。
口で殻を割りながら食べているとスパイスの香りが鼻をくすぐるので、クセはありますが、どんどん食べてしまって、手が止まらなくなります。
「おいしくて感動!」というような物ではありませんが、「地味にクセになる」そんな味です。
同メーカーの商品に、醤油の味がきいたスイカの種「醤油瓜子」もありますよ。
スパイスが決め手「甘草瓜子」の原材料
まず主役のスイカの種ですが、日本で食べるスイカに入っている種より5倍くらい大きいです!中国では古くからスイカの種を食べる習慣があったので、おいしくて大きな種のできる品種が作られ「種を食べるためのスイカ」として定着したといわれています。
「甘草瓜子」の象徴的な香りであるスパイスには「フェンネル」と「クローブ」が使われています。
フェンネルは清涼感のある甘い香りです。
クローブは個性的な甘い香りを感じます。
「花山椒(ハナザンショウ)」も入っていますね。
花山椒は、中華料理に欠かせない「花椒(ホアジャオ)」とは別物。
うな重にふりかけるのは日本でお馴染み「山椒」で、花山椒は山椒の花の部分です。
花山椒は、山椒や花椒のようなピリッとした辛さはほとんどなく、香り高い風味があります。
商品名にもなっている「甘草(カンゾウ)」は、風邪薬や咳止めなどの漢方薬にもよく使われるマメ科の植物です。
甘草のエキスや粉末は、甘味料として世界中で広く食品に使われていて、甘草瓜子の甘さの元にもなっているようですね。
秘めたポテンシャル!スイカの種の栄養価
スイカの種には、小さいながらも栄養成分が豊富に含まれているんです。
Yahooニュースによると、
”スイカの種には、トマトなどにも含まれていることで知られ、抗酸化作用が期待できるリコピンが含まれているんだそう。
「リコピンは、心血管疾患の予防などたくさんの健康メリットが期待できます」
そのほか、スイカの種には葉酸(ビタミンB群)、マンガン、亜鉛、タンパク質、鉄分などのビタミンやミネラルも含まれているそう。” と、あります。
また、スイカの種には、糖質・脂質の代謝を助ける必須ミネラルのひとつ「モリブデン」が含まれているのも特徴です。モリブデンは、鉄の代謝にも関わっているので、鉄が不足して起こる貧血を予防する効果があるともいわれています。
【情報参照元:カロリーSlism】
(こちらのサイトではスイカの種の栄養成分が詳しい表で見ることができます)
「甘草瓜子」をお得に買える場所・価格
「甘草瓜子」の欠点は、一般のスーパーで買えるところがほぼないということです。
輸入食品にも強い大型ディスカウントストア「メガドンキ」や、「業務スーパー」など、いろいろ探してみましたが見つけられませんでした。類似品ヒマワリの種「洽洽香瓜子」「原味香瓜子」ならあるのですが・・・。
日本ではスイカの種を食べる文化がありませんからね、どうやら甘草瓜子は、中華食材の専門店でないと扱っていないようです。
そこで、横浜中華街に行ってみました。
すると、あるある。横浜中華街の中華食材店で「甘草瓜子」を置いていないお店はないというほど、どこでも買えます!中国では人気のある食品だということがよくわかりました。
価格は300円代後半〜400円代くらいです。
横浜中華街にある食材店をまわって甘草瓜子の価格を調査した結果、現在最安だと思われるお店をご紹介します。
中華調味料に強い中華街の老舗「さかもと商店」
さかもと商店さんでは、「甘草瓜子」を、380円で買うことができます。
中華街の食材店をまわった結果、最安だと思われます。(2021年10月現在)
こちらは横浜中華街の市場通りにある中華食材専門店で、元町中華街駅の出口2から徒歩5分くらいの場所にあります。
甘草瓜子以外にも中華調味料が種類豊富で、リーズナブルな価格です。
最近話題の具だくさんラー油「老干媽(ローガンマ)」シリーズや、
中国の国民的ドリンク「椰樹 天然椰子汁(ココナッツミルク)」もこちらで買うことができますよ!
こちらのお店で念願の甘草瓜子と台湾ビールを買って、山下公園のベンチでさっそく袋を開けてポリポリ。のんびり海を眺めながらビールで休憩。
ほどよい塩加減とナッツのような甘くて香ばしい甘草瓜子はビールとの相性も抜群で、最高のおつまみになってくれました。良き良き。
「甘草瓜子」をお得に買えるオンライン通販サイト・価格
続いて、中華食材専門店がお近くにないかたに、「甘草瓜子」をお得に買えるオンライン通販サイトをご紹介します。
実店舗で購入した方が価格は安い傾向にありますが、通販なら手軽で時間も節約できるのがいいところ。まとめ買いで荷物が重くなるような場合には、特におすすめです。
まとめ買いにおすすめ中国・台湾食材専門サイト「KOKYO」
「KOKYO」のサイトなら現在、「甘草瓜子」 300g入りが20袋 9,030円で、送料は無料です。1袋あたりに換算すると約 452円になります。この価格は他のサイトと比較しても安いです。
「KOKYO」は、『故郷の味を日本で』というコンセプトでつくられた在住外国人向けの中国・台湾食品専門のオンラインショップです。
そのため、本格的かつ厳選した中国・台湾の輸入食品を揃えています。
単品販売がない分、他のサイトと比べて価格が全体的に安く設定されているので、まとめ買いするかたにおすすめしたいサイトです。
お試しに単品購入なら「Amazon」
まず、口に合うか試してみたいかたもいらっしゃると思います。
そんなかたには、ご存知「Amazon」がおすすめです。
「甘草瓜子」 300g入り1袋が 480円で販売されています。単品購入ならこちらが現在最安だと思います。(2021年10月21日現在)
殻は食べちゃだめ!「甘草瓜子」の食べ方
初めて「甘草瓜子」を買ったかたは、そのままパクッと食べてしまうかもしれません。
でも実は、外側の殻は食べずに捨てて、中身の白い部分だけを食べるのが正しい食べ方です。
殻の割り方は『キッチンバサミなどで軽く切れ込みを入れてから手で割る』とか『ペンチを使う』などの方法もありますが、スイカの種をよく食べる中国では『歯で殻を割って食べる』のが一般的だそうです。
私は、両方の食べ方を試してみた結果、甘草瓜子に関しては歯で割って食べる方がいいと思います。
と、いうのも、殻ごと口に入れた瞬間に、スパイスの甘くて清涼感ある香りが鼻をくすぐり、同時にほのかな塩味も楽しめるからです。
殻ごと口に入れたことで口内にわずかに残る塩味と甘味がちょうどいいあんばい。
ということで今回は、甘草瓜子を歯で割って食べる方法を詳しくご説明します。
*そこそこ硬いので、歯を治療中のかたなどはハサミなどを使うのがおすすめです。
【甘草瓜子の殻を歯で割ってワイルドに食べる食べ方】
1.「甘草瓜子」1粒を横に立てて口に入れ、奥歯でガリッと加減しながらかじる
*このとき、中身まで傷付けてしまわないように、殻を砕いてしまわないように、力を加減して側面にうまく亀裂をいれるのがポイントです。
2.1を口から取り出し、割れた部分に指を入れてこじ開ける
*慣れてくると、ひとかじりでぐるりとヒビが入るので、簡単にカパッと開きます。
3.殻をはずして、中身を食べる
最初は殻をかじる力加減がわからずに殻を砕いてしまって、中身を取り出しにくくしてしまうこともありますが、3回目くらいでうまく側面だけに亀裂を入れることができるようになります。
甘草瓜子は単品で食べる以外にも、ヨーグルトやアイスのトッピングにしたり、パンケーキやパウンドケーキを作るときに入れてもすごく合いますよ。食感も楽しめるし、おすすめです!
まとめ
今回は台湾メーカーの作る『甘草瓜子(味付けスイカの種)』をご紹介しました。
最初は「スイカの種」なんて正直それほど期待していなかったのですが、想像以上においしくて、地味にハマってます。
ちょっとしたおやつやおつまみにちょうどよくて、食べだすと手が止まらないんです。
カリカリポリポリやっているとハムスター気分・・・。
スイカの種は小さいながらも栄養があり、意外性もあるので、ちょっとした手土産にもおすすめです。
これから大注目の予感「甘草瓜子」。
今年の冬は『こたつでみかん+甘草瓜子』、ぜひ試してみてくださいね!