アメリカのお菓子は、日本の菓子売り場に並べると浮く。袋が大きく、色が濃く、甘さに遠慮がない。ピーナッツバターの塩気を甘いものに平気で合わせてくる。
その違いを楽しむための20品を選んだ。順位は「日本の菓子にない味かどうか」と「日本で手に入れやすいかどうか」を合わせた編集部のおすすめ順で、売上の順位ではない。1品ごとに、コンビニで買えるのか、カルディやコストコなのか、通販でしか手に入らないのかを書いてある。
アメリカのお菓子が日本の菓子と違うところ
いちばん大きいのはピーナッツバターの扱いだ。日本ではパンに塗るものという印象が強いが、アメリカではチョコやクッキーの中身として当たり前に使われる。甘さと塩気が同時に来る「甘じょっぱい」味は、この国の菓子の軸のひとつになっている。
次に量。ファミリーサイズやパーティーサイズが普通に並ぶ。個包装の大袋はハロウィンに近所の子どもへ配るための形で、日本で職場に配るのにもそのまま使える。
色も違う。キャンディやグミは赤・青・緑がはっきり出ていて、見た目の派手さまで含めて商品になっている。
日本で買うときに気をつけたいのは、同じブランドでも日本向けとアメリカ版が別物のことがある点。オレオやプリングルズは国内のスーパーで買えるが、アメリカで売られているフレーバーやサイズは輸入品を探さないと出てこない。
20品を「買える場所」と「味」で分けると
先に全体を見ておく。近所のコンビニやスーパーで済むのは4品だけで、半分近くは通販が中心になる。
店頭で買えるかどうかは時期にも左右される。輸入菓子は入荷が途切れやすく、ハロウィンや年末は期間限定品に棚を譲る。狙っている1品があるなら、通販で在庫を確かめてから動くほうが早い。
1〜5位|アメリカらしさが一口でわかる5品
1位 リーセス ピーナッツバターカップ
ハーシーのブランドで、カップ形のチョコの中にピーナッツバターが詰まっている。噛むとチョコより先にピーナッツの塩気が来て、甘さがあとから追いかけてくる。アメリカの甘じょっぱい菓子を1つだけ試すならこれ。
日本では2012年に西友が1年間の独占販売をしたことがあるが、いまは店頭で見かける機会が少ない。通販の並行輸入品が中心で、個包装のミニサイズが大袋で出ている。
ハーシーのピーナッツバターチョコ。ミニサイズの大袋なら配りやすい。
2位 ナーズ グミクラスター
小粒でカリカリのキャンディ「ナーズ」が、やわらかいグミの芯のまわりに固まっている。外はザクッ、中はむにっ。この食感の差が咀嚼音の動画で広まり、日本でも一気に名前が知られた。
ドン・キホーテ、カルディ、PLAZA、ヴィレッジヴァンガードなどで扱いがある。人気が出てから店頭で品薄になった時期もあるので、確実に欲しいなら通販を見る。
外はカリカリ、中はグミ。定番のレインボーのほかにフレーバー違いがある。
3位 ハーシー キスチョコ
銀紙に包まれた、しずく形の一粒チョコ。1907年に発売された、ハーシーの顔のような商品だ。日本の板チョコと比べるとミルクの風味にわずかな酸味を感じる人が多く、好みはここで分かれる。
アーモンド入りはカルディでも置かれていて、アメリカ菓子のなかでは店頭で探しやすいほう。一粒ずつ包まれているので、机に置いておくにも配るにも向く。
一粒ずつ銀紙で包まれたハーシーのチョコ。ミルクとアーモンド入りが定番。
4位 ロカ(アーモンドロカ)
ワシントン州タコマで生まれた、ブラウン&ヘイリーのバタークランチ。バターと砂糖を煮詰めたトフィーをチョコで包み、砕いたアーモンドをまぶしてある。硬い。噛むとバリッと割れて、バターの香りが長く残る。
金色の包みで一粒ずつ個包装されていて、見た目が贈り物向き。日本ではコストコの輸入菓子の棚で見かけることが多く、アーモンドに塩キャラメル味を混ぜたアソートも出ている。
金色の個包装に入ったバタークランチ。缶入りは手土産にも使える。
5位 ギラデリ スクエア
サンフランシスコ生まれのチョコレートブランド。正方形の一口チョコで、キャラメル入りやダークの濃いものなど、種類によって味の方向がかなり変わる。アメリカのチョコは甘いだけ、と思っている人ほど驚く1枚。
コストコでアソートの大袋が扱われているほか、通販なら味ごとに選べる。
サンフランシスコのチョコレート。キャラメル入り、ミルク、ダークなど種類で選ぶ。
6〜10位|クッキーとキャンディの定番
6位 オレオ(アメリカ版)
ナビスコのオレオは1912年にアメリカで生まれた。日本のスーパーにも並んでいるが、アメリカ版の面白さはクリームの量とフレーバーの数にある。クリームを倍にした「ダブルスタッフ」がその代表。
日本では2016年までヤマザキナビスコが製造していて、いまはモンデリーズ・ジャパンが販売している。アメリカ限定の味やサイズを探すなら輸入品を当たる。
クリームが倍のアメリカ版オレオ。季節限定のフレーバーも輸入で出回る。
7位 チップスアホイ
ナビスコのチョコチップクッキー。サクサクした「オリジナル」と、しっとりやわらかい「チューイー」があり、後者は日本のクッキーではあまり出会わない食感だ。
日本ではオレオと同じく2016年に国内での製造が終わった。いまは輸入品だけで、通販で箱買いするのが主な入手経路になる。
ナビスコのチョコチップクッキー。やわらかいチューイータイプはアメリカ版ならでは。
8位 ライスクリスピートリーツ
パフ状のライスシリアルを、溶かしたマシュマロで固めたバー。アメリカでは家で作るおやつとしても定番で、ケロッグがそれを個包装で売っている。ねっちりした歯ざわりと、マシュマロそのものの甘さ。
コストコで大箱が出ることがあり、M&M’s入りのような変わり種も見かける。
ライスシリアルをマシュマロで固めた個包装のバー。コストコでは大箱で出る。
9位 スキットルズ
フルーツ味のソフトキャンディ。表面は薄い殻で、噛むと中がやわらかく伸びる。赤・橙・黄・緑・紫の5色で、色ごとに味が違う。
PLAZA、カルディ、ドン・キホーテなどの輸入菓子コーナーで見つかる。酸っぱい「サワー」など味違いを揃えるなら、通販のほうが選べる。
5色5味のフルーツキャンディ。酸味の強いサワーなど種類がある。
10位 ジェリーベリー
カリフォルニアのジェリービーンズ。小さな1粒に味がはっきり入っていて、公式フレーバーは50種類ある。バターポップコーン味のように、菓子とは思えない味もこのブランドの持ち味。
PLAZAのオンラインストアにも商品が並んでいて、アメリカ菓子のなかでは入手しやすい。変な味が混ざる「ビーンブーズルド」は、罰ゲーム用の菓子として知られている。
カリフォルニアのジェリービーンズ。50種類の公式フレーバーを詰め合わせで買える。
11〜15位|コンビニで買えるものから、日本ではほぼ見ない朝食菓子まで
11位 M&M’s
カラフルな糖衣チョコ。日本でもコンビニやスーパーで買えて、アメリカ菓子のなかでは身近なほうに入る。
選ぶならピーナッツ入り。粒の中心にピーナッツが丸ごと1粒入っていて、アメリカの甘じょっぱさを近所の店で確かめられる。
糖衣チョコ。ピーナッツ入りはアメリカらしい甘じょっぱさがある。
12位 スニッカーズ
ピーナッツ、キャラメル、ヌガーをチョコで包んだバー。重い。1本でかなり腹にたまるので、アメリカでは小腹を満たすための食べ物として扱われている。
日本でもコンビニで見かける。アメリカ版は、大袋のミニサイズやピーナッツバター入りなど、日本で見ない種類が通販で手に入る。
ピーナッツとキャラメルとヌガーのチョコバー。1本でしっかり重い。
13位 ナッターバター
ピーナッツの殻の形をしたサンドクッキー。挟まっているのもピーナッツバタークリームで、粗めの生地がザクザクと崩れ、ピーナッツの香りが最初から最後まで続く。
日本の店頭ではほぼ見ない。リーセスが気に入った人の2品目として、通販で探すことになる。
ピーナッツ形のサンドクッキー。中身もピーナッツバタークリーム。
14位 ポップターツ
ケロッグの、トースターで温めて食べる薄いパイ。中にジャムが入っていて、表面は砂糖のアイシングとカラフルなスプリンクル。アメリカでは朝食にもおやつにもなる。
日本では通販が中心。温めずにそのまま食べてもいいが、焼くと生地の香ばしさが立つ。焼いた直後は中のフィリングがかなり熱いので、少し置いてから。
トースターで温めるケロッグのパイ。ストロベリーとブラウンシュガーシナモンが定番。
15位 ジョリーランチャー
ハーシーの硬いキャンディ。スイカ、青りんご、チェリー、ブルーラズベリーといった味で、甘さより先に酸味がくる。なめている時間が長い。
1粒ずつ包まれていて配りやすい。輸入菓子店で見かけることもあるが、確実なのは通販。
酸味の強いハードキャンディ。個包装で配りやすい。
16〜20位|しょっぱい系と、話題になった変わり種
甘いものが続いたので、ここからは塩気のあるものと、食べ方で話題になったものを置く。
16位 プリングルズ
1968年にアメリカで生まれた、筒入りのポテトチップス。ポテトの生地を成形して揚げるので、形がそろっていて割れにくい。
日本のスーパーやコンビニで普通に買える。アメリカ版はフレーバーの数が多く、日本で見ない味は通販で箱ごと出ている。
筒入りのポテトチップス。アメリカ版は味の種類が多い。
17位 チートス フレーミンホット
真っ赤な粉をまとったスナック。辛さに酸味が乗っていて、食べ終わると指先まで赤い。アメリカでは誕生の経緯が映画になったほど知られた味だ。
日本のスーパーに並ぶチートスは日本向けの商品で、フレーミンホットのアメリカ版は通販で探す。
赤い粉の辛いスナック。辛さと酸味が強い。
18位 ゴールドフィッシュ
金魚の形をしたチーズクラッカー。ペパリッジファームの商品で、アメリカでは子どものおやつの定番になっている。チェダーの塩気がしっかりしていて、ビールにも合う。
以前は日本でも店頭で買えたが、いまはほとんど見ない。小袋が箱に詰まったタイプが通販で出ている。
金魚形のチーズクラッカー。小袋入りの箱が便利。
19位 フルーツロールアップ
果物のピューレを薄く伸ばしたシートを、フィルムと一緒に巻いた菓子。はがしながら食べる。凍らせてアイスクリームに巻く食べ方がSNSで広まり、日本でも名前を知る人が増えた。
カルディやドン・キホーテには置かれていないことが多く、買うなら通販になる。
フィルムに巻かれたフルーツシート。凍らせる食べ方が話題になった。
20位 トゥインキー
ホステスの、クリーム入りスポンジケーキ。甘さはかなり強い。アメリカの昔ながらの菓子の象徴のような存在で、2012年に製造元が経営破綻して店頭から消えかけたときには買いだめが起き、翌年に復活している。
日本では通販でしか見ない。日持ちの長さが冗談の種にされる菓子だが、賞味期限はきちんとある。届いたら早めに食べる。
クリーム入りのスポンジケーキ。アメリカ菓子の甘さの振り切り方がわかる1品。
日本でアメリカのお菓子を買える場所
店を回るか、通販で頼むか。20品のうち店頭で確実に買えるのは一部で、残りは通販のほうが話が早い。
→ 輸入食品とお酒の通販。アメリカ菓子そのものの品数は多くないが、スキッピーのピーナッツバターとアメリカのビール銘柄を扱っている。菓子に合わせる飲み物やスプレッドをまとめて揃えられる
- 楽天市場
→ アメリカ菓子を専門に扱う輸入ショップが出店していて、店頭で見かけない銘柄も探しやすい。個包装の大袋や箱買いは1個あたりが安くなる
- コストコ
→ ロカ、ギラデリ、ライスクリスピートリーツのような大袋・大箱が得意。会員制
- カルディ・PLAZA・ドン・キホーテ
→ ナーズ グミクラスター、スキットルズ、ジェリーベリー、ハーシー キスチョコ。入荷のタイミングで品揃えが変わる
- コンビニ・スーパー
→ M&M’s、スニッカーズ、オレオ、プリングルズ。日本向けの商品が中心で、アメリカ版の味はほぼ置いていない
カルディの輸入菓子の棚についてはカルディで買える世界のお菓子|国別おすすめまとめ、ドンキの品揃えの傾向はドンキホーテでどんな輸入食品が買える?に書いた。輸入食品を扱う全国のスーパーは日本で人気の輸入食品・食材が買えるおすすめスーパー・専門店10選、通販サイトを並べて比べたいときはおすすめ輸入食品通販・オンラインサイト9選が早い。
リーセスやナッターバターで甘じょっぱい味にはまったら、ピーナッツバターそのものを置いておくと応用が効く。クラッカーに塗って板チョコを1片乗せるだけで、リーセスに近い組み合わせになる。

アメリカの定番ピーナッツバター。クリーミーは粒のないなめらかなタイプで、クラッカーに塗りやすい。
KOKYO MARKET で見る(1,850円) / 楽天市場で「スキッピー ピーナッツバター」を探す
しょっぱい系をお酒と合わせるなら、ビールもアメリカの銘柄に揃えると気分が出る。プリングルズやゴールドフィッシュの塩気には、軽いラガーが合う。ほかの国のビールも含めて選ぶなら海外ビールおすすめ30選|国別に味・度数・買える場所に国別でまとめてある。

アメリカのラガーを代表する銘柄のひとつ。軽い飲み口で、スナックの塩気と合わせやすい。
KOKYO MARKET で見る(600円) / 楽天市場で「バドワイザー 瓶」を探す
よくある質問
アメリカのお菓子で、最初に1つ買うなら?
リーセス ピーナッツバターカップ。チョコとピーナッツバターの甘じょっぱさは、日本の菓子で代わりになるものがほとんどない。甘いものが苦手なら、ゴールドフィッシュかチートス フレーミンホットから入る。
職場で配るのに向いているのは?
個包装になっているもの。ハーシー キスチョコ、ロカ、ギラデリ スクエア、ジョリーランチャーは1粒ずつ包まれていて、大袋で買えば人数分に分けやすい。チョコは夏場に溶けるので、暑い時期はジョリーランチャーのようなキャンディが無難。
日本の店頭で売っているものとアメリカ版は同じ?
同じブランドでも中身が違うことがある。オレオやプリングルズ、チートスは日本の店頭で買えるが、フレーバーやサイズはアメリカで売られているものと揃っていない。パッケージの表示が英語で、日本語の表示がシールで貼られているものが、アメリカ版を輸入した商品だ。
最初に買う組み合わせ
20品を順に試す必要はない。方向の違うものを3つ選べば、アメリカ菓子のどこが自分に合うのかが1回でわかる。
甘じょっぱさの基準にリーセス、食感で遊ぶものにナーズ グミクラスター、しょっぱい側にゴールドフィッシュ。ナーズはドンキやカルディで探せるが、残りの2つは店頭で見つけにくいので通販で頼む。
アジアのお菓子と食べ比べてみると、甘さの付け方の違いがもっとはっきりする。韓国の定番は本場韓国で人気のお菓子・スナックランキングに並べてある。



