「ハーシーとリーセス、どっちを買えばいい?」という質問は、実は比べ方が少しずれています。リーセスはハーシー社のブランドです。同じ会社の棚に並ぶ、性格の違う2つの商品と考えたほうが選びやすくなります。
アメリカのスーパーのチョコ売り場は、ほとんどが2つの会社の商品で埋まっています。ハーシーと、M&M’sやスニッカーズを作るマースです。どちらの系統かを知っておくと、1つ気に入ったときに次の候補が自然に見えてきます。
この先は、メーカーの関係を先に整理してから9品を紹介し、最後に日本で買える場所をまとめます。
アメリカの定番チョコは、ほぼ2つの会社のもの
ハーシーはペンシルベニア州で1894年に始まったチョコレート会社です。板チョコのハーシー ミルクチョコレート、銀紙に包まれたキスチョコのほか、1963年に買収したリーセスもここに入ります。ヨーク ペパーミントパティやアーモンドジョイもハーシーの商品。
少し意外なのはキットカット。アメリカで売られているキットカットは、ネスレではなくハーシーが製造しています。古くからのライセンス契約によるもので、日本のキットカットとは作っている会社が違います。
マースはバージニア州に本社を置く会社で、M&M’s、スニッカーズ、ツイックスを持っています。こちらはキャラメルやナッツと組み合わせたバー型の商品が中心です。
この2社に入らない有名どころが、サンフランシスコのギラデリ。1852年創業の老舗で、今はスイスのリンツの傘下にあります。
ハーシーとリーセスは、味の方向が反対
ハーシー ミルクチョコレートは、チョコそのものを食べる商品です。日本の板チョコに慣れた舌だと、甘さの奥にかすかな酸味を感じます。好みが分かれるのはこの酸味で、アメリカの人にとっては「これがチョコの味」でも、日本では「なんだか違う」と言われがち。
リーセスはチョコより中身が主役です。厚めのピーナッツバターに塩気があり、ミルクチョコの甘さを途中で引き戻してくれる。ハーシーの板チョコが合わなかった人でも、リーセスは気に入るということがよくあります。
酸味の理由や、アメリカのお菓子が日本で「まずい」と言われるポイントはアメリカのお菓子は本当にまずい?で詳しく書いています。
甘さと「中身」で見る早見図
9品を並べると、左側の「チョコを味わう」商品は数が少なく、右側の「ナッツやキャラメルが主役」の商品が多いのがわかります。アメリカのチョコ菓子の主流は、チョコを何かと組み合わせたものです。
日本人が最初に買って外しにくいのは右下の2つ。リーセスとヨークです。どちらも甘さを別の味(塩気、ミント)が受け止めてくれます。
アメリカのチョコおすすめ9選
順位は、日本での手に入りやすさと、アメリカらしさが一口でわかるかで決めました。
1位 リーセス ピーナッツバターカップ
ハーシー社のピーナッツバターチョコ。ミニサイズの大袋は個包装で配りやすい。
アメリカのチョコで1つだけ選ぶならこれ。1928年にH.B.リースという人が作り、のちにハーシーが買い取りました。
カップ型のミルクチョコに、ぎっしりのピーナッツバター。食感はしっとりしていて、噛むとほろっと崩れます。普通サイズ、ミニ、ホワイトチョコ版、ハロウィンの時期だけ出るかぼちゃ型など、形違いが多いのも楽しいところ。
ピーナッツアレルギーのある人がいる場では避けてください。
2位 ハーシー キスチョコ
一粒ずつ銀紙で包まれたハーシーのチョコ。ミルクとアーモンド入りが定番。
1907年から続く、しずく型の一粒チョコ。日本で一番見つけやすいアメリカのチョコでもあります。
ミルクが定番で、アーモンド入り、キャラメル入りなどの種類も出ています。一粒が小さいので、ハーシーの酸味が合うか試すには板チョコよりこちらのほうが気軽です。
3位 ハーシー ミルクチョコレート
ハーシーの原点の板チョコ。茶色い包装に銀の文字。
ハーシーといえばこの茶色い包装。アメリカではキャンプで焼くスモア(マシュマロとクラッカーで挟むお菓子)の定番材料で、映画やドラマにもよく出てきます。
単体で食べると酸味が気になる人も、スモアにすると気にならなくなる。焼いたマシュマロの甘さと合わせる前提の味、と考えると納得がいきます。
4位 M&M’s ピーナッツ

ピーナッツをチョコと砂糖の殻で包んだマースの定番。黄色い袋が目印。
KOKYO MARKET で見る(1,400円) / 楽天市場で「M&M's ピーナッツ」を探す
日本でもコンビニで見かけるM&M’sですが、アメリカの売り場はフレーバーの数がまるで違います。ピーナッツ、ピーナッツバター、プレッツェル、キャラメルなど。
最初の1袋はピーナッツが無難です。プレーンより食べごたえがあり、甘さもナッツで少し落ち着きます。
5位 スニッカーズ
ヌガー・キャラメル・ピーナッツをミルクチョコで包んだマースのバー。
1930年からあるマースの看板商品。ヌガー、キャラメル、ピーナッツの3層を、ミルクチョコで包んでいます。
1本でかなりお腹にたまる。おやつというより、軽食の代わりに食べる人が多いバーです。
6位 ギラデリ スクエア
サンフランシスコのチョコレート。キャラメル入り、ミルク、ダークなど種類で選ぶ。
アメリカのチョコは甘すぎる、と思っている人に試してほしいのがギラデリ。正方形の個包装で、カカオの割合が違うダーク、キャラメル入り、シーソルト入りなどを選べます。
ほかの8品と比べると、口どけがなめらかで、甘さの出方も穏やか。手土産にするならこれが一番無難です。
7位 ヨーク ペパーミントパティ
ダークチョコでミントクリームを包んだハーシーの円盤型チョコ。
ダークチョコの中に、白いミントのクリーム。チョコミントが好きな人にはまず刺さります。
ミントがかなり強いので、後味はすっきり。日本の店頭ではほとんど見かけないため、通販で探すことになります。
8位 アーモンドジョイ
ココナッツとアーモンドをミルクチョコで包んだハーシーのバー。
ココナッツの層の上にアーモンドを1粒のせ、ミルクチョコでコーティングしたバー。ナッツなしの姉妹品「マウンズ」はダークチョコで、こちらも定番です。
ココナッツの食感がはっきりしているので、ココナッツが苦手な人には向きません。好きな人には、日本でほぼ代わりが見つからない味です。
9位 バターフィンガー
ピーナッツバター風味のサクサクした芯をチョコで包んだバー。
ピーナッツバター味の、層になったサクサクの芯をチョコで覆ったバー。歯にくっつく独特の食感で、アメリカでは根強いファンがいます。
1923年にシカゴの会社が作り、ネスレを経て、2018年からはイタリアのフェレロの持ち物。ハーシーでもマースでもない、少し変わった経歴の商品です。
日本でアメリカのチョコが買える場所
ここが一番大事なところです。9品は、店頭で買えるものと通販でしか見つからないものに分かれます。
| 商品 | 店頭で見つけやすさ | 主な入手先 |
|---|---|---|
| キスチョコ | 見つけやすい | カルディ、ドン・キホーテ、輸入菓子のある大型スーパー |
| M&M’s / スニッカーズ | 見つけやすい | コンビニ、スーパー |
| リーセス | ときどき | PLAZA、ドン・キホーテ、通販 |
| ギラデリ | ときどき | コストコ、通販 |
| ハーシー板チョコ | ときどき | 輸入食品店、通販 |
| ヨーク / アーモンドジョイ / バターフィンガー | ほぼ見ない | 通販 |
店頭で探すときの注意
日本で「ハーシーズ」の名前が付いた商品のすべてが、アメリカから来たものではありません。アイスや焼き菓子など、日本のメーカーがライセンスを受けて日本向けに作った商品も多くあります。
コンビニのM&M’sやスニッカーズも、アメリカ以外の工場で作られたものが並ぶことがあります。アメリカの味をそのまま試したいなら、裏のラベルで原産国を確かめてください。
店ごとの得意な商品はアメリカのお菓子はどこで売ってる?店舗・通販まとめに、コストコで買える商品はコストコで買えるアメリカのお菓子おすすめ9選にまとめています。
通販で買う
ヨークやアーモンドジョイまで揃えたいなら、通販のほうが早い。並行輸入のショップが、アメリカ本国のパッケージのまま扱っています。
- 楽天市場
→ 輸入菓子の専門店が多く、リーセスやハーシーの大袋、季節限定のパッケージも出てきます。ポイントが貯まります
→ チョコそのものは扱っていませんが、スキッピーのピーナッツバターやアメリカのビールを直輸入で扱っています。チョコと合わせて楽しむ側の材料を揃えるならこちら
夏場(だいたい6〜9月)は、通常便だと届くまでに溶けることがあります。クール便を選べるショップを選ぶか、涼しい時期にまとめて買うのが安全です。
リーセスが気に入ったら、家で「ピーナッツバター×チョコ」を作る
リーセスの味の半分はピーナッツバターです。アメリカのピーナッツバターがあれば、手持ちのチョコでも近い組み合わせが作れます。

板チョコを溶かしてスキッピーを混ぜ、冷やし固めるだけ。トーストにピーナッツバターを塗って、ハーシーのキスチョコをのせて焼くのもアメリカの家庭でよくある食べ方です。
スキッピーはKOKYO MARKETで買えます。リーセスを通販で頼むついでに、ピーナッツバターも1本あると楽しみ方が広がります。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。
チョコに合わせるアメリカのビール
甘いチョコと苦いビールは、意外と相性がいい組み合わせです。ブルックリン ラガーのようにモルトの香りがしっかりしたビールは、スニッカーズやリーセスのナッツの香ばしさとよく合います。

ほかのアメリカのビールはアメリカのクラフトビールおすすめランキング8選で紹介しています。
最初の1つは、リーセスかキスチョコ
迷ったら、ピーナッツ好きならリーセス、まずハーシーの味を知りたいならキスチョコ。どちらも小袋で手に入ります。
そこから、チョコ自体の味が気に入ったらギラデリへ。中身のある系統が好みなら、ヨークやアーモンドジョイを通販で取り寄せてみてください。チョコ以外のアメリカのお菓子も見たい人は、アメリカのお菓子おすすめランキング20選からどうぞ。



