ブルックリン ラガーもシエラネバダ ペールエールも飲んだ。で、次は何を買えばいいのか。
アメリカのクラフトビールは、定番の数本を過ぎたあたりで急に選びにくくなる。専門店の棚には見たことのないラベルが何十種類も並び、IPAだけでも「ヘイジー」「セッション」「ダブル」と名前が分かれている。
ここでは、日本の通販や専門店で手に入るアメリカのビールから、定番の次に飲みたい9本をスタイル別に選んだ。度数はブルワリーや販売店の公表値。定番の8銘柄はアメリカのクラフトビールおすすめランキング8選にまとめてあるので、まだ飲んでいない人はそちらから始めるといい。
定番の次は「スタイル」で選ぶ
ブランド名で探すより、スタイルの名前で探したほうが外れにくい。同じIPAでも、スタイルが違えば別の飲み物と言っていいほど味が変わる。
| スタイル | どんな味か | 度数の目安 |
|---|---|---|
| ヘイジーIPA | 濁っていて、ジュースのような果実の香り。苦味は弱め | 6〜7% |
| セッションIPA | IPAの香りはそのままに、度数と苦味を下げたもの | 4〜5% |
| エクストラIPA・ダブルIPA | ホップも度数も強い。苦いビール好き向け | 7%以上 |
| ブロンドエール | 軽くて飲みやすい。日本のビールに近い | 4〜5% |
| ホワイト(白ビール) | 小麦とスパイスの香り。苦味はほとんどない | 5%前後 |
| アンバー・マイボック風 | 麦の甘さと香ばしさが前に出る | 6〜7% |
| ポーター・スタウト | 焙煎した麦のコーヒーやチョコのような香り | 5〜10% |
日本の大手のビールで慣れている人ほど、最初の「次の1本」は苦味より香りで選ぶと失敗が少ない。ヘイジーIPAかホワイトから入るのが無難だ。
アメリカのクラフトビールおすすめ9選
シエラネバダ ヘイジーリトルシング IPA
ペールエールが気に入ったなら、同じブルワリーのこれを次に。
カリフォルニア州チコのシエラネバダが造るヘイジーIPAで、度数6.7%。グラスに注ぐとオレンジジュースのように濁っている。マンゴーや柑橘の香りが強く、苦味はペールエールより穏やか。
ヘイジーIPAは今のアメリカで一番勢いのあるスタイルで、その入口としてちょうどいい。日本では缶で、要冷蔵の扱いで売られていることが多い。
カリフォルニア州チコのヘイジーIPA。度数6.7%。マンゴーや柑橘の香りが強く、苦味は穏やか。
ブルックリン パルプアート ヘイジーIPA
コンビニで見かける可能性があるアメリカのヘイジーIPA。
ブルックリン・ブルワリーのヘイジーIPAで、度数6.5%。日本では2024年7月にキリンビールから全国発売された。トロピカルフルーツのような香りと、後に残る軽い苦味。カラフルな缶のデザインも目を引く。
ヘイジーIPAを1本だけ試したいとき、通販で冷蔵便を頼まなくても手に取れる場合があるのは大きい。ただし店頭に並ぶ時期は店によって違う。

ブルックリン・ブルワリーのヘイジーIPA。度数6.5%。トロピカルな香りと軽い苦味。
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ファウンダーズ オールデイIPA
IPAは好きだけど、2本目から重くなる。そんな人に。
ミシガン州グランドラピッズのファウンダーズが造るセッションIPAで、度数4.7%。日本の大手のビールより低い。それでもホップの柑橘や松の香りはしっかりある。
名前のとおり、一日中ゆっくり飲める設計のビール。昼のBBQや、食事の最初から最後まで同じ1本で通したいときに向く。
ミシガン州のセッションIPA。度数4.7%。度数は低めでも、柑橘と松のホップの香りがしっかりある。
シエラネバダ トルピード エクストラIPA
ストーン IPAの苦さが物足りなくなったら。
度数7.2%。シエラネバダが独自に作った「トルピード」という装置で、発酵中のビールにホップの香りを移している。名前の由来はその装置だ。松ヤニのような香りと、太い苦味。麦の甘さもあるので、苦いだけで終わらない。
7%を超えるので、350ml缶1本で日本のビールの1.4本分ほどのアルコールになる。ゆっくり飲みたい。
シエラネバダのエクストラIPA。度数7.2%。松ヤニのような香りと太い苦味、その下に麦の甘さ。
ファイアーストーンウォーカー 805
苦いビールが苦手な人と一緒に飲むならこれ。
カリフォルニア州パソロブレスのブルワリーのブロンドエールで、度数4.7%、IBU20。名前の805は、ブルワリーがある中部カリフォルニア沿岸の電話の市外局番から取っている。
苦味は日本の大手のビールと同じくらい。麦のやわらかな甘さとほのかな果実の香りがあり、ラガーしか飲まない人にも渡しやすい。
カリフォルニア州パソロブレスのブロンドエール。度数4.7%、IBU20。苦味は控えめで、麦のやわらかな甘さがある。
アラガッシュ ホワイト
ブルームーンが好きな人の、次の1本。
メイン州ポートランドのアラガッシュが造る、ベルギー式のホワイトビール。度数5.2%。オレンジの皮とコリアンダーを使う点はブルームーンと同じだが、こちらのほうが酵母由来のスパイシーな香りが強く、後味は乾いている。
ベルギーのビールに近い造りなので、ここから本場のベルギービールに進むのも自然な流れだ。

メイン州ポートランドのベルギー式ホワイトビール。度数5.2%。オレンジの皮とコリアンダー、酵母のスパイシーな香り。
KOKYO MARKET で見る(1,600円) / 楽天市場で「アラガッシュ ホワイト」を探す
ローグ デッドガイエール
骸骨のラベルで有名な、オレゴンのエール。
オレゴン州ニューポートのローグが造るビールで、ドイツのマイボックというスタイルをエール酵母で造っている。度数6.8%。はちみつのような麦の甘さと香ばしさが前に出て、苦味は中くらい。
ラガーの麦の味が好きな人にとって、IPAよりこちらのほうが「次」として素直に入ってくる。輸入ビールの専門店では定番の扱いだ。
オレゴン州ニューポートのマイボック風エール。度数6.8%。はちみつのような麦の甘さと香ばしさ。
デシューツ ブラックビュートポーター
黒いビールに興味が出てきたら、まずここから。
オレゴン州ベンドのデシューツが造るポーターで、度数5.2%。見た目は真っ黒だが、度数は日本のビールとほぼ同じ。コーヒーやビターチョコレートのような香りがあって、口当たりは意外と軽い。
ギネスのような黒ビールが好きな人なら、まず間違いなく気に入る。
オレゴン州ベンドのポーター。度数5.2%。コーヒーやビターチョコの香りで、口当たりは軽め。
ノースコースト オールドラスプーチン
9本の中で一番強い。最後の1本に。
カリフォルニア州フォートブラッグのノースコーストが造るロシアン・インペリアル・スタウトで、度数9.0%。濃いエスプレッソ、カカオ、ドライフルーツのような香りが重なる。
冷やしすぎないほうが香りが開く。冷蔵庫から出して少し置き、ワインのように小さめのグラスで飲むのがいい。チョコレートやブルーチーズと合わせると、食後の1杯になる。
カリフォルニア州のロシアン・インペリアル・スタウト。度数9.0%。エスプレッソやカカオの濃い香り。
度数で見ると、半分は日本のビールより強い
9本の度数を並べると、6%を超えるものが5本ある。
ヘイジーIPAは果実の香りが強く苦味も弱いので、度数のわりに軽く感じる。6.7%のヘイジーリトルシングを、5%のビールと同じペースで飲むと酔いが早い。日本のビールと度数をくらべたいときは海外ビールのアルコール度数一覧も参考になる。
逆に、軽く飲みたい日はオールデイIPAか805。IPAの香りやエールの味を楽しみつつ、度数は日本のビールより低い。
気に入った定番から、次の1本を選ぶ
定番のどれが好きだったかで、次の1本はだいたい決まる。
- ブルックリン ラガーが好き → 805(軽さ重視)か、デッドガイエール(麦の味重視)
- ブルームーンが好き → アラガッシュ ホワイト
- シエラネバダ ペールエールが好き → ヘイジーリトルシング、オールデイIPA、パルプアート
- ストーン IPAが好き → トルピード
- 黒ビールが気になる → ブラックビュートポーターから、オールドラスプーチンへ
アメリカのクラフトビールが日本で買える場所
KOKYO MARKET
KOKYO MARKET は、アジアの食品と世界のビールやお酒を直輸入で扱う通販サイト。アメリカのビールは、ブルックリン ラガー、ブルームーン、ハワイのコナビール ビッグウェーブ、バドワイザーを扱っている。

この記事の9本に進む前の「定番」がそろっている。ラガーと白ビールを飲み比べて、自分がどちら寄りか確かめてから次の1本を選ぶと迷わない。タイやベルギーなど他の国のビールと一緒に注文できるのも便利だ。

KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

ブルームーン 瓶 330ml BLUE MOON アメリカビール 2,100円
ブルックリン ラガー 330ml 瓶 アメリカビール 3,700円
バドワイザー 瓶 330ml ワンウェイ瓶 海外輸入ビール アメリカビール 1,600円
楽天市場
この記事の9本の多くは、クラフトビール専門の酒販店が楽天市場に出している。シエラネバダやファウンダーズは「要冷蔵」で、2本組や6本組の販売が多い。
いろいろなブルワリーを少しずつ試したいなら、飲み比べセットが早い。
専門店で買う
- アンテナアメリカ:アメリカのクラフトビールの輸入元が営業する店。東京・品川・横浜・関内に店舗があり、ファイアーストーンウォーカー、ファウンダーズ、シエラネバダ、デシューツ、ノースコースト、アラガッシュなど100前後のブルワリーを扱う。オンラインショップもある
- ローグを扱う輸入元の通販:デッドガイエールはローグの輸入元のオンラインショップでも買える。売り切れになる銘柄も多いので、入荷のタイミングを見たい
- コンビニ:ブルックリン パルプアートのように、大手のビール会社が扱う銘柄は並ぶことがある
アメリカ食品をまとめて買える店は日本でアメリカ食品が買えるスーパー・専門店まとめに、ビールを扱う通販サイトの比較は輸入ビールが買えるネット通販8選に整理してある。
IPAは鮮度で味が変わる
アメリカのクラフトビール、とくにIPAとヘイジーIPAは、ホップの香りが時間とともに抜けていく。
買うときに見るのは3つ。
- 製造日か賞味期限。缶の底や瓶の首に印字されている。なるべく新しいものを
- 冷蔵で売られているか。店頭なら冷蔵棚、通販ならクール便で届く店を選ぶ
- 値引きの理由。「賞味期限間近」の特価はIPAだと香りが落ちていることがある。スタウトやポーターなら影響は小さい
届いたら冷蔵庫に入れて、IPAはなるべく早く飲む。オールドラスプーチンのような度数の高いスタウトは、反対に少し寝かせても味が崩れにくい。
ほかの国のビールも試すなら
アラガッシュ ホワイトが気に入ったら、本場ベルギーの白ビールに進むといい。ベルギービール入門|種類・有名銘柄・日本で買える場所に代表銘柄をまとめた。ハワイのビールはハワイのビールおすすめ7選に、ビールに合う輸入のおつまみは輸入おつまみおすすめ20選にある。



