カルディの棚に国旗は貼っていない。ベルギーのビスケットの隣にタイのナッツが積まれ、その下の段に台湾の青豆スナックがある。輸入元の違う商品をそのまま並べているからで、目当ての国のものに行き当たるかどうかは運になる。
そこで並び順を国に付け替えた。ヨーロッパ、アメリカ・オセアニア、東南アジア、東アジア、中東の5つに分けて、定番として置かれ続けている21品を挙げる。価格はカルディ公式オンラインストア掲載の税込価格(2026年9月時点)で、店舗や時期によって動く。
カルディの菓子棚はどう組まれているか
棚の分かれ目は国ではなく「甘いか、しょっぱいか」だ。レジ寄りの通路に焼き菓子とチョコ、酒の棚に近い側にナッツとスナックが集まる。だから同じフィリピン産でも、ドライマンゴーとバナナチップスは別の棚にある。
もうひとつややこしいのが、カルディオリジナルの存在。パンダ杏仁豆腐やベトナムぜんざいのように「その国の菓子」に見えて日本国内で製造しているものがある。原産国はパッケージ裏面に必ず書いてあるので、本場のものが欲しいなら裏を返す。
季節でも入れ替わる。ハロウィンやクリスマスが近づくと、定番棚の一部が期間限定品に置き換わる。9月の店頭はもうくろねこ柄で埋まっていた。
ヨーロッパのお菓子|ベルギー・イギリス・フランス・オランダ
焼き菓子とチョコレートが強い。1袋300〜500円で、缶入りや大箱にすると1,000円を超える。日持ちするものが多く、手土産にも回しやすい。
カラメルビスケット(ベルギー)
ロータスの赤い包みのビスケット。コーヒーに添えられているあれで、シナモンとカラメルの焦げた甘さがくる。同じ系統でカルディにはポピーズもあり、25枚入り278円と安い。味の方向は近いので、常備するならポピーズ、贈るならロータスという使い分けになる。
ハムレット チョコチップス ミルク(ベルギー)
薄く延ばしたポテトチップス状のチョコレート。パリッと割れて、口の中で一気に溶ける。板チョコより軽いので、1枚のつもりが半袋いく。ベルギーのチョコを1,000円前後で試したいときの入口。
ウォーカー ショートブレッドフィンガー(スコットランド)
タータンチェックの箱。バターの比率が高く、口に入れるとほろほろ崩れて、後から塩気が立つ。紅茶に合わせる前提の菓子で、甘いものが得意でない人にも通る。カルディでは通年置かれている数少ないイギリス系の定番。
ガヴォット ミニクレープ(フランス)
クレープ生地を巻いて焼き固めた、指先ほどのお菓子。噛むと層が砕ける。500円前後で、個包装なのでばらまきに使える。フランス菓子のなかでは味が地味なほうだが、その分どの飲み物にも合う。もっと軽い一袋でいいなら、同じフランス産のクロッカン レモンが280円で並んでいる。
メルバ アップルパイクッキー(オランダ)
498円。りんごとシナモンの香りをクッキーに閉じ込めたもので、オランダの菓子らしく甘さがはっきりしている。冷やすと歯ざわりが締まる。オランダ産はカルディでも品数が少なく、これとウィルヘルミナのミントキャンディくらいしか見かけない。
グランマワイルズ バタースコッチビスケット(イギリス)
こちらも498円。バターと黒砂糖を煮詰めたバタースコッチの塊が生地に混ざっていて、噛むとじゃりっとする。甘さは強い。紅茶なしで食べると途中で止まる種類の菓子で、そこが好き嫌いの分かれ目になる。
アメリカ・オセアニアのお菓子|濃い味とボリューム
袋が大きい。そして味が強い。1袋400円前後からで、ヨーロッパの菓子と比べると1回に食べる量が読みにくい。
アーノッツ ティムタム(オーストラリア)
ビスケットにチョコクリームを挟み、外側をチョコでコーティングしたもの。オーストラリアでは定番中の定番で、日本のスーパーでも見かけるようになったが、フレーバー違いを揃えているのはカルディのほうが多い。500円台。
ハーシー キスチョコレート アーモンド入り(アメリカ)
銀の包みを一粒ずつ剥がす、あのチョコ。アーモンド入りはミルクチョコの甘さに香ばしさが乗って、そのぶん食べ疲れしにくい。600円前後。袋のまま置いておくと減るのが早い。
ペンバートン バッファローランチ プレッツェル&ナッツミックス(アメリカ)
90gで369円。バッファローソースの酸味と辛さに、ランチドレッシングの乳っぽさを重ねた味付け。プレッツェルとナッツが混ざっているので食感が単調にならない。ビールに合わせるならこの1袋でいい。
フラ印 マウイチップス(ハワイ)
375円。厚切りのポテトチップスで、噛むと硬い。ガーリックシュリンプ味とハワイアンサワークリーム味が定番で、前者はにんにくの香りがはっきり残る。手が止まらなくなる代わりに、においも残る。
東南アジアのお菓子|フィリピン・タイ・ベトナム
果物とココナッツ、それにスパイス。カルディの輸入菓子のなかで、価格に対する満足度が読みやすいのがこの区画になる。
セブ島ドライマンゴー(フィリピン)
カルディの輸入菓子で名前が挙がる回数がいちばん多い1袋。果肉が厚く、噛むと繊維をほどきながら甘さが出てくる。700円前後。ヨーグルトに一晩沈めると水分を吸って生に近い食感に戻る。
かりかりバナナチップス(フィリピン)
ココナッツオイルで揚げたバナナチップス。砂糖の衣が薄くかかっていて、油の香りと一緒に甘さがくる。900円前後と、袋の見た目のわりに安くはない。1枚が薄く、パリパリと軽い。
トムヤムナッツ(タイ)
カシューナッツにレモングラスとチリを効かせたもの。酸味が先に来て、あとから辛さが上がってくる。ナッツの油分が辛さを引き伸ばすので、水よりビールのほうが合う。カルディのタイ産スナックでは定番の位置にいる。
ココナッツチップス(タイ)
ココナッツの白い果肉を薄く切ってローストしたもの。甘みは自然な範囲で、噛むほど香りが立つ。グラノーラに混ぜる用途で買っていく人が多い。500円前後。
Sa Giang エビせんべい(ベトナム)
生地の状態で売られていて、自分で揚げる。鍋に油を入れて放り込むと3秒で3倍に膨らむ。この過程が楽しいので、子どもがいる家では体験ごと消費される。海老の香りは揚げたてが最も強い。
ベトナムの棚はカルディのなかでも当たりが多い区画で、ここに挙げた以外にもココナッツクラッカーやセサミクレープが並ぶ。個別の感想はカルディで買えるベトナムお菓子・スナックランキングTOP8にまとめてある。
東アジアのお菓子|台湾・韓国・中国
カルディの東アジア棚は、菓子よりも調味料とインスタント麺のほうが厚い。そのなかで菓子として定着しているのは次の4つ。
スパイシー グリーンピース(台湾)
グリーンピースを揚げて、にんにくとラー油で味をつけたスナック。硬く、噛むたびに音が鳴る。辛さは後追いで来るタイプで、食べ始めは塩気しか感じない。台湾の茶請けの系統に入る。
伝統韓国海苔(韓国)
厳密には菓子ではないが、カルディでは菓子の感覚で売れている。ごま油の香りと塩の当たりが強く、そのまま1袋を空にできる。ご飯に乗せる以外の使い道として、ビールの前に置いておくとよく減る。
パンダ杏仁豆腐(中国風・カルディオリジナル)
カルディの看板商品のひとつ。固さがあってスプーンで切れるタイプの杏仁豆腐で、アーモンドに近い香りが濃い。名前と見た目は中国だが、製造は日本。本場の中国菓子を探しているなら、これは目的地ではない。
亀ゼリー(中国)
生薬を煮出して固めた漢方系のゼリー。苦い。甘いものを期待して開けると裏切られるが、蜂蜜や練乳をかける前提の食べ物なので、それで帳尻は合う。中国の菓子棚のなかでは異物感がいちばん強い1缶。
中国と台湾の菓子は、カルディより中華食材店のほうが選択肢が広い。定番の顔ぶれは中国産伝統お菓子・スナック10選と台湾産おすすめの人気お菓子・スナック10選に出してある。韓国のものを探しているなら本場韓国で人気のお菓子・スナックランキングのほうが早い。
中東・トルコのお菓子|棚の端にある2品
数は少ないが、他の店ではまず見かけない。カルディに行く理由をひとつ増やしてくれる区画。
クレオパトラのデーツ(オマーン)
なつめやしの実。黒砂糖と干し柿を混ぜたような濃い甘さで、食感は柔らかい。1粒が小さいわりに満足感が続く。500円台で、砂糖を使っていない甘味を探している人に向く。
ダムラ フルーツソフトキャンディー(トルコ)
外側のソフトキャンディの中にフルーツゼリーが入っている二層構造。噛むとくにゅっと潰れて果汁が出る。パッケージの色数が多く、ばらまき用に選ばれやすい。1袋400円前後。
国別に見たときの、カルディの得意と不得意
強いのはヨーロッパの焼き菓子と東南アジアの乾物。 ビスケット、チョコ、ドライフルーツ、ナッツ。どれも常温で長く置ける商品で、輸入の回転が効きやすいジャンルに集中している。
弱いのは中国・台湾・韓国の菓子。 棚の面積が調味料とインスタント麺に取られていて、菓子は数種類にとどまる。品数で選びたいなら中華食材店か韓国食材店に行ったほうがいい。全国の店は日本で人気の輸入食品・食材が買えるおすすめスーパー・専門店10選にまとめた。
アメリカは味が濃く、量が多い。 ひとりで消化しきる前に湿気ることがある。開けたら数日で食べきれる袋を選ぶ。
なお、同じ棚の並びで酒を選ぶならカルディのワインおすすめランキングTOP20に価格つきで20本出してある。ナッツとデーツはワインの相手にそのまま使える。
カルディで見つからない国のお菓子はどこで買うか
店舗の弱点は、行ってみるまで在庫が分からないところにある。定番でも輸入のタイミングで途切れるし、季節限定に棚を明け渡している時期もある。狙った1袋があるなら通販のほうが確実。
→ 台湾・中国・ベトナムの菓子を直輸入で扱う。カルディの棚では数種類しかない台湾スナックが、味違いで揃うのが強み。まとめ買いすると1袋あたりの送料負担が下がる
- 楽天市場
→ ヨーロッパとアメリカの銘柄数が厚い。ティムタムやロータスのような定番は箱買いのほうが単価が落ちる
- カルディ公式オンラインストア
→ 店舗で切れた定番と、オンライン限定の詰め合わせが買える
台湾のさつまいもチップスは、カルディなら1種類あればいいほうだが、麻辣・アップルカレー・甘梅・蜂蜜と味で選べる。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

地瓜脆片 さつまいもチップス 麻辣味 150g 台湾スナック菓子 1,700円
地瓜脆片 さつまいもチップス アップルカレー味 150g 台湾スナック菓子 1,700円
地瓜脆片 さつまいもチップス 甘梅味 梅パウダー 80g 台湾スナック菓子 1,200円
地瓜脆片 さつまいもチップス 蜂蜜味 80g 台湾スナック菓子 1,200円

台湾の牛軋糖(ヌガー)。ミルクの甘さにマンゴーの酸味が混ざる。パイナップル味もある。
KOKYO MARKET で見る(1,900円) / 楽天市場で「芒果牛軋糖 マンゴーヌガー」を探す

台湾の茶請けの定番。醤油で味をつけたスイカの種を、殻を割りながら食べる。
KOKYO MARKET で見る(3,320円) / 楽天市場で「醤油瓜子 味付きスイカ種」を探す

カルディのエビせんべいと同じ Sa Giang の、かに味。同じく自分で揚げるタイプ。
KOKYO MARKET で見る(6,900円) / 楽天市場で「バインフォンクアー かにせんべい SA GIANG」を探す

ドンキやスーパーで探す場合はドンキホーテでどんな輸入食品が買える?に品揃えの傾向を書いた。
よくある質問
カルディの輸入菓子で、まず1つ選ぶなら?
セブ島ドライマンゴーが外れにくい。甘いものが得意な人にもそうでない人にも通り、袋を開けたまま数日置ける。チョコが食べたい日ならティムタム、しょっぱいものならトムヤムナッツ。
記事に出ている商品はいつ行っても置いてある?
定番として通年で扱われているものを選んだが、輸入のタイミングで途切れることはある。ハロウィンからクリスマスにかけては期間限定品が棚を広く取るので、定番の一部が縮む時期でもある。
店舗と公式オンラインストアで値段は違う?
違うことがある。この記事の価格は公式オンラインストア掲載のもの(2026年9月時点)で、店舗では期間限定の値引きが入ったり、逆にセット販売だけになっていたりする。
最初に買う3袋の組み方
21品を順に試す必要はない。方向の違う3袋を選ぶと、自分がどのあたりを好むのかが1回で分かる。
甘さの基準にティムタム、塩気の基準にトムヤムナッツ、その中間としてセブ島ドライマンゴー。合わせて1,800円ほどで、カルディの菓子棚の端から端までを押さえられる。
次に棚の前に立ったとき、「この国は自分に合う」と言える状態になっていれば、あとは棚の並びが国別でなくても困らない。国ごとの定番をもっと知りたければ世界の輸入食品人気ランキングから辿るのが早い。



