タイビールの種類とおすすめ8選|シンハー・チャーン・レオを比較

タイが産んだ世界的有名ビール シンハー瓶ビール IEP ピルスナータイ 330ml 中国食品・ドリンク

タイ料理店のメニューに並ぶビールは、たいてい2〜3種類です。シンハー、チャーン、そしてレオ。ラベルの動物が違うだけで、中身の差は分かりにくい。

実際にはかなり性格が分かれます。苦味の強さも、現地での立ち位置も違う。3大銘柄に地ビールとクラフトを加えた8本を並べて、日本でどこなら買えるかまで整理しました。

タイのシンハービール330ml瓶
タイが産んだ世界的有名ビール シンハー瓶ビール IEP ピルスナータイ 330ml(KOKYO MARKET)

タイビールは2つの会社でほぼ決まる

タイのビール棚を占めているのは、実質的に2社だけです。

1933年創業のブンロート・ブルワリーがシンハーとレオを造っています。もう一方がタイ・ビバレッジ(通称タイビバ)で、チャーンとフェダブロイはこちら。タイで「どのビールにする?」と聞かれたら、ほぼこの2社のどちらかを選んでいることになります。

タイビールの醸造会社と銘柄の相関図 左側にタイのビール醸造会社、右側に各社の銘柄を配置し、大手とクラフト・地ビールに分けて線で結んだ相関図。 タイビールの醸造会社と銘柄 醸造会社 主な銘柄 大手 ブンロート・ブルワリー 1933年創業 シンハー レオ タイ・ビバレッジ 通称:タイビバ チャーン クラシック フェダブロイ クラフト・地ビール フルムーン・ブルーワークス プーケット チャラワン ペールエール チャトリ IPA ブッサバー エクスヴァイス プーケットビール社 プーケットビール 線は醸造会社と展開銘柄の関係を示す
タイビールを造る会社と銘柄の関係。大手2社と、プーケットの地ビール・クラフト系に分かれる

意外なのがシェアです。日本で一番名前が知られているのはシンハーですが、タイ国内で最も飲まれているのはレオ。

タイ国内のビール市場シェア(2018年) 2018年のタイ国内ビール市場シェアを比較した横棒グラフ。レオ53%、チャーン38%、シンハー5%、その他4%。 タイ国内のビール市場シェア(2018年) 市場シェア(%) 0 10 20 30 40 50 60 レオ チャーン シンハー その他 53% 38% 5% 4% 出典: Wikipedia “Beer in Thailand”
タイ国内のビール市場シェア(2018年)。レオが半分以上を占め、シンハーは5%

2018年の数字でレオが53%、チャーンが38%。シンハーは5%にとどまります。シンハーは値段が一段高く、現地ではややよそ行きの銘柄という扱いです。普段飲みはレオかチャーン。この感覚を知っておくと、銘柄の選び方が変わります。

クラフトビールが少ないのには理由があります。タイの法律では、ビールを瓶詰めして売るには年100万リットル以上を造れる工場が必要です。小さな醸造所は店内で出すことしかできません。そのため、タイのブランドでも製造は国外、という商品がいくつもあります。気になる人はラベルの製造国を見てください。

3大タイビールの違いを表で比べる

まずは現地でも日本でも手に入りやすい3本です。度数はどれも5%で並んでいるので、差が出るのは味の方向になります。

銘柄造る会社発売度数味の方向
シンハーブンロート・ブルワリー1933年5.0%麦の味が濃く、苦味もしっかり
チャーン クラシックタイ・ビバレッジ1995年5.0%苦味は控えめで、口当たりが丸い
レオブンロート・ブルワリー1998年5.0%3本の中で最も軽い。ゴクゴク飲む味

日本のビールに慣れた舌だと、シンハーが一番しっくりくるはずです。逆にレオは、単体で飲むと薄く感じるかもしれません。

ただ、それは飲み方の違いでもあります。タイでは、ジョッキに氷を入れてビールを注ぐのが珍しくありません。昼でも30度を超える日が多いので、ぬるくなる前に冷やしながら飲む。この飲み方なら、軽いレオでも物足りなさは感じにくいはずです。

苦味と飲みごたえで8本を置くと、こうなります。

タイビール8銘柄の味わい分布図 横軸を苦味、縦軸を飲みごたえとして、タイビール8銘柄を相対的な位置に配置した散布図。青は大手のラガー、黄色はクラフト・地ビールを示す。 タイビール8銘柄 味わい分布 苦味(弱い → 強い) 飲みごたえ(軽い → 濃い) 大手のラガー クラフト・地ビール 料理と合わせて1本をじっくり 軽くて苦味が弱い=暑い日向き レオ チャーン クラシック シンハー フェダブロイ プーケットビール ブッサバー エクスヴァイス チャラワン ペールエール チャトリ IPA
タイビール8銘柄を苦味と飲みごたえの2軸で配置した図。青は大手のラガー、黄色はクラフト・地ビール

タイビールおすすめ8選

大手のラガー4本から始めて、地ビールとクラフトの4本へ進みます。度数の表記は日本に入ってくる輸入品のラベルに準じますが、クラフト系は輸入のロットで数字が少し違うことがあります。

1. シンハー(5.0%)

シンハー
タイが産んだ世界的有名ビール シンハー瓶ビール IEP ピルスナータイ 330ml(KOKYO MARKET)

獅子のラベルが目印の、タイで最も歴史のあるビール。麦芽の甘みとホップの苦味がどちらも前に出て、タイビールの中では飲みごたえがあります。トムヤムクンやガパオライスのような辛い料理に合わせても、味が負けません。3本のうち1本だけ選ぶならこれ。

KOKYO MARKET で見る(870円) / 楽天市場で「シンハー」を探す

瓶の首元にはガルーダの紋章があります。王室から認められた商品にだけ許される印です。

2. チャーン クラシック(5.0%)

チャーンビール
タイの国民的ビール チャーンビール クラシック瓶 320ml(KOKYO MARKET)

2頭の象が向かい合う緑のラベル。「チャーン」はタイ語で象のことです。シンハーより苦味が弱く、口当たりがなめらか。クセがないので、生春巻きやソムタムのようなさっぱりした料理にも合わせやすい。

KOKYO MARKET で見る(735円) / 楽天市場で「チャーンビール」を探す

日本に入ってくるチャーンは、ほとんどがこの「クラシック」です。

3. レオ(5.0%)

ヒョウのラベルのレオは、タイ国内でシェアが最も大きいビール。苦味が弱く、炭酸で飲ませる軽い味です。原料に米を使っていて、後味はすっと消えます。暑い日に何本も空けるならレオが合います。

楽天市場で「レオビール」を探す

タイ語読みに近い「リオ」の表記で売られていることもあります。通販で探すときは両方で検索したほうが見つかります。

4. フェダブロイ(4.8%)

フェダブロイ
タイ フェダブロイ 瓶 タイ産ビール 320ml(KOKYO MARKET)

チャーンと同じタイ・ビバレッジが造る、ドイツ産の麦芽とホップだけを使ったオールモルトのビール。副原料を使わないぶん、3大銘柄より麦の香りがはっきりしています。度数は4.8%と少し低めですが、味の厚みはシンハー以上です。

KOKYO MARKET で見る(3,390円) / 楽天市場で「フェダブロイ」を探す

日本での知名度は低いものの、「タイビールは薄い」という印象を持っている人にこそ試してほしい1本です。

5. プーケットビール(5.0%)

2002年に登場したプーケットの名を冠するラガー。ドイツのホップにタイのジャスミンライスを合わせていて、後味にほのかな甘い香りが残ります。2006年のモンドセレクションで金賞を受け、その後も受賞を重ねました。

楽天市場で「プーケットビール」を探す

醸造はタイとカンボジアの工場で行われています。先ほどの法律の事情がそのまま表れている銘柄です。

6. チャラワン ペールエール

プーケットのフルムーン・ブルーワークスが造るアメリカンスタイルのペールエール。ワニの王が描かれたラベルは、タイの昔話に出てくる「チャラワン」から来ています。柑橘のような香りが立ち、苦味は後から長く残る。ラガーばかりのタイビールの中では、はっきり味の違う1本です。

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度数は5%前後。フルムーン・ブルーワークスは2010年創業で、タイのクラフトビールでは早くから名前が知られてきた醸造所です。

7. チャトリ IPA

同じくフルムーン・ブルーワークスのセッションIPA。オーストラリア産のギャラクシーホップを使い、グレープフルーツのような香りと苦味が出ます。IPAとしては軽めなので、IPAの苦さに慣れていない人の入口にもなります。

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8本の中で苦味が最も強いのがこれです。ビールに苦味を求める人向け。

8. ブッサバー エクスヴァイス

フルムーン・ブルーワークスの小麦のビール(ヴァイツェン)。名前はタイ語で花を意味します。苦味がほとんどなく、ほのかな甘い香りとクリーミーな泡が特徴。度数も4%台半ばと低めで、ビールの苦さが苦手な人でも飲みやすい。

楽天市場で「ブッサバー」を探す

楽天市場でタイビールの飲み比べセットを探す

好みから1本を選ぶなら

8本を一度に揃えるのは大変です。好みで絞るとこうなります。

  • 日本のビールに近い味がいい → シンハー。迷ったらここから
  • 苦味は控えめで食事に合わせたい → チャーン クラシック
  • 暑い日に氷を入れて軽く飲みたい → レオ
  • 麦の香りが濃いものを飲みたい → フェダブロイ
  • ラガー以外を試したい → チャラワン、苦味が欲しければチャトリ
  • ビールの苦さが苦手 → ブッサバー

タイ料理と一緒に飲むなら、辛さの強い料理にはシンハーかフェダブロイ。ハーブや酸味の効いた料理にはチャーンかレオ。辛さを受け止めるには麦の味の濃いほう、香りを邪魔しないためには軽いほう、という考え方です。

冷やし方も大事です。軽い銘柄ほど温度が上がると甘さが目立ちます。レオとチャーンはしっかり冷やす。フェダブロイやチャラワンは冷やしすぎないほうが香りが開きます。

タイビールは日本のどこで買えるか

3大銘柄のうち、シンハーとチャーンは日本でも比較的手に入ります。レオとクラフト系は実店舗で見かけることが少なく、通販が中心です。

KOKYO MARKET(輸入食品の通販)

シンハー、チャーン、フェダブロイを瓶で1本から買えます。ケースで買う前に3本を飲み比べて、好みの銘柄を決めるという使い方ができます。ラオスのビアラオなど近隣国のビールも一緒に選べるので、東南アジアのビールを飲み比べたいときに便利です。

KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品

この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

タイのビールと合わせてタイ料理の食材を揃えるなら、タイ食材が買えるネット通販8選でショップごとの品揃えを比べています。

楽天市場

レオ、プーケットビール、フルムーン・ブルーワークスの3銘柄を探すならここです。24本入りのケース買いや、銘柄違いの飲み比べセットもあります。

楽天市場でレオビールを探す

輸入食品店・タイ食材店

シンハーとチャーンは、輸入食品を扱う店のビール棚で見かけることがあります。ただし品揃えは店舗ごとの差が大きく、クラフト系はまず置いていません。1本だけ試したいときは、タイ料理店で飲んでみるのも手です。

ベトナムのビールと比べてみる

東南アジアのビールは、国ごとに傾向が違います。

タイの大手ラガーが「苦味とコクのシンハー」から「軽さのレオ」まで幅を持っているのに対し、ベトナムは333やサイゴン、ハノイビールのように、地域ごとに地元の銘柄があるのが特徴です。どちらも氷を入れて飲む習慣がある点は共通しています。

ベトナムの銘柄はベトナム産ビール人気ランキングトップ10で10本を並べています。タイのシンハーとベトナムの333を1本ずつ用意して飲み比べると、同じ東南アジアのラガーでも苦味の出方がかなり違うのが分かります。

ほかの国のビールまで広げて選びたい場合は、海外ビールおすすめ30選に国別の味の傾向をまとめました。

KOKYO