フィリピンの食堂で飲み物を頼むと、たいてい甘いものが出てくる。アイスティーにも砂糖が入っているし、ジュースは濃い。夜になれば、テーブルの上はサンミゲルの茶色い瓶で埋まる。
甘いソフトドリンクと、安くてよく冷えたビール。フィリピンの飲み物は、ざっくり言えばこの2本立てだ。
現地の飲み物を紹介する記事は旅行ブログに多いが、日本でどう手に入れるかまで書いてあるものはあまりない。ここでは、日本の通販で買えるもの、材料をそろえれば家で作れるものに絞って10種を選んだ。
フィリピンのドリンクは4つに分けると選びやすい
10種類を「ソフトドリンクか、お酒か」「買ってそのまま飲めるか、家で作るか」で並べるとこうなる。
上半分は、届いたら冷やすだけでいい。初めてなら、左上のソフトドリンクから1本選ぶのが手軽だ。
お酒は全部「そのまま飲める」側に入る。フィリピンでは家でお酒を作る習慣がほとんどなく、ビールもラムも大手メーカーの瓶を買って飲むのが普通だからだ。
順位は、現地での飲まれ方と、日本での手に入れやすさを合わせて付けた。
そのまま飲めるソフトドリンク(1〜4位)
1位 チャッキー(Chuckie)

ネスレ フィリピンの紙パック入りチョコレートミルク。フィリピンの子どもの通学のお供の定番。
KOKYO MARKET で見る(2,400円) / 楽天市場で「ネスレ チャッキー チョコレート ミルク スモール 250ml」を探す
フィリピンで育った人に「子どものころ飲んでいたもの」を聞くと、まず名前が挙がるのがこれ。ネスレのフィリピン法人が作っている、紙パック入りのチョコレートミルクだ。
ストローを刺して飲む小さなパックで、学校の売店やサリサリストア(街角の小さな商店)にはだいたい置いてある。お弁当と一緒に持たせる家庭も多い。
味は日本のココア飲料より甘く、チョコの風味がはっきりしている。冷蔵庫で冷やすとちょうどいい。
在日フィリピン人の人へのちょっとした差し入れにすると、話が弾むことが多い1本だ。
2位 カラマンシージュース(Calamansi Juice)
カラマンシーは、すだちくらいの大きさの小さな柑橘。フィリピンでは料理に搾るのが普通で、ジュースにもする。
家で作るときは、半分に切って搾った果汁に砂糖と水を足すだけ。レモネードの酸味をもう少し丸くして、香りを柑橘の皮寄りにした味、と言えば近い。屋台や食堂では「カラマンシー・ジュース」としてメニューに載っていて、熱いお湯で割って飲むこともある。
日本では生の実はなかなか見かけないので、瓶入りの果汁を買って水や炭酸で割るのが現実的だ。楽天で探すと、フィリピン産カラマンシーの果汁100%の瓶がいくつか出てくる。濃縮タイプと、そのまま飲めるストレートタイプがあるので、ラベルで確かめてから買う。
カラマンシーの酸味は料理用の調味料にも使われている。醤油にカラマンシーの香りを付けたマギーのサボールは、フィリピン食品おすすめランキングで紹介している。

カラマンシーの香りを付けた醤油ベースの調味液。焼いた肉や揚げ物にかける。
KOKYO MARKET で見る(2,600円) / 楽天市場で「サボール カラマンシー スモール シーズニング 130ml」を探す
3位 C2 グリーンティー(C2 Green Tea)
コンビニの冷蔵棚で、ペットボトルのお茶といえばC2だ。お菓子のジャックンジルでも知られる大手食品メーカー、ユニバーサル・ロビーナ(URC)のブランドで、2000年代に出てから一気に広まった。
日本の緑茶を想像して飲むと驚く。甘い。レモン味やアップル味など、果物の香りを付けたものが中心で、緑茶味のジュースに近い。
甘いお茶はフィリピンに限らず東南アジアでは普通で、インドネシアのボトル茶も同じ方向の味をしている。比べてみたい人はインドネシアの人気ドリンクも読んでみてほしい。
日本では取り扱いが少なく、フィリピン食材店で見つかればラッキー、くらいに考えておいたほうがいい。
4位 ブコジュース(Buko Juice)

タイ産の若いココナッツのジュース。果肉が入っていて、ブコジュースに近い。
KOKYO MARKET で見る(6,500円) / 楽天市場で「タスコ ヤングココナッツジュース果肉入り」を探す
「ブコ」はタガログ語で若いココナッツのこと。道端の屋台で、実に穴を開けてストローを挿して飲む。中身は透明でさらっとしていて、甘さはほんのり。
現地では、飲み終わった実を割って中の白い果肉をスプーンですくって食べるところまでがセットだ。瓶やパックのブコジュースにも、細切りの果肉が入っているものが多い。
日本ではフィリピン産の完成品はなかなか見つからない。近い味を探すなら、KOKYO MARKETで扱っているタイのタスコ(果肉入り)が手に入れやすい。産地はタイだが、若いココナッツの果汁に果肉を入れる作りはブコジュースと同じだ。
フィリピンのビール(5〜6位)
フィリピンのビールの話は、ほぼサンミゲル・ブルワリーの話になる。1890年にマニラで創業した会社で、国内で飲まれているビールの大半がここの銘柄だ。
度数を並べると、銘柄ごとの性格が分かりやすい。
5位 サンミゲル ペールピルゼン(San Miguel Pale Pilsen)
フィリピンを代表するビール。度数5%、苦みが少なく軽い。
茶色い瓶に、白地のラベル。フィリピンで「ビール」と言えば、まずこれが出てくる。
度数は5%で、日本のビールとほぼ同じ。ただ、苦みはかなり控えめで、のどごしが軽い。暑い国で、氷を入れたグラスに注いで飲まれることもあるビールなので、ゆっくり味わうより冷やしてどんどん飲む向きの味だ。
同じサンミゲルには、カロリーを抑えた「サンミグライト」もある。フィリピンの若い人のあいだではこちらを選ぶ人も多い。
6位 レッドホース(Red Horse)

サンミゲル・ブルワリーの強めのビール。赤い馬のラベルが目印。
KOKYO MARKET で見る(4,000円) / 楽天市場で「レッドホース ビール」を探す
赤いラベルに馬の絵。サンミゲル・ブルワリーが出している、度数の高いビールだ。
フィリピン国内向けは6.9%。輸出向けには「Extra Strong」と書かれた8%の表記のものもあり、日本で見かけるのはこちらが多い。ペールピルゼンと比べるとはっきり甘みとコクがあり、アルコールの強さも舌で分かる。
フィリピンでは、大きな瓶を何人かで回して飲むのが定番のスタイルだ。少しずつ飲んでも酔いが回るので、日本のビールと同じペースで飲まないこと。
サンミゲルもレッドホースも、KOKYO MARKETでは扱いがない。楽天のほか、フィリピン食材店の多くがビールを置いている。お店の一覧はフィリピン食材が買えるスーパー・専門店まとめにまとめた。
ビール以外のお酒(7〜8位)
7位 タンドゥアイ(Tanduay)

1854年創業のフィリピンのラム。サトウキビの産地ネグロス島などの糖蜜から作られる。
KOKYO MARKET で見る(5,100円) / 楽天市場で「タンドゥアイ ラム」を探す
フィリピンはサトウキビの産地で、ラムもよく飲まれている。その代表がタンドゥアイだ。1854年にマニラで創業した老舗で、世界的に見ても出荷量の多いラムのブランドになっている。
味はバニラのような甘い香りが前に出るタイプ。現地ではコーラで割るのがいちばん普通の飲み方で、ストレートで飲む人は少ない。
日本では楽天でダークラム(5年熟成など)が見つかる。ラムをあまり飲んだことがないなら、種類の違いは初心者向けのラムおすすめで先に見ておくと選びやすい。
8位 ヒネブラ サンミゲル(Ginebra San Miguel)
意外かもしれないが、フィリピンはジンがよく飲まれる国だ。四角い瓶に、天使が悪魔を踏みつける絵のラベル。この「ヒネブラ」は、ビールのサンミゲルと同じグループのジンになる。
ジュース用の粉末を水に溶かして、そこにジンを注ぐ。これが現地の飲み会でよく出てくる飲み方で、フルーツ味のカクテルのようになる。
日本での流通はかなり少ない。楽天で見つからなければ、フィリピン食材店に聞いてみるのが近道だ。
家で作るドリンク(9〜10位)
ここからは、日本では完成品がほとんど売られていないもの。材料は日本でそろう。
9位 サゴット・グラマン(Sago’t Gulaman)
屋台で、大きなガラスの容器に入って売られている甘い飲み物。名前は「サゴ(小粒のタピオカ)」と「グラマン(寒天のゼリー)」の2つをくっつけたものだ。
作り方は単純だ。黒糖を同じくらいの量の水で煮溶かしてシロップにする。茹でたタピオカと、さいの目に切った寒天をグラスに入れて、シロップと冷たい水を注ぎ、氷を浮かべる。現地ではバニラやパンダンの香りを少し足すことも多い。
タピオカミルクティーからミルクと紅茶を抜いて、黒糖水にしたもの、と言えば想像がつくはずだ。
寒天はスーパーの製菓コーナーにあるもので足りる。タピオカは乾燥の小粒を買って茹でるか、粉から作る。粉なら KOKYO MARKET でも買える。

熱湯でこねて丸め、茹でるとタピオカの粒になる。
KOKYO MARKET で見る(9,100円) / 楽天市場で「Sariraya タピオカ粉 500g」を探す
10位 カペン・バラコ(Kapeng Barako)
最後はコーヒー。マニラの南、バタンガス州で育てられている「バラコ」と呼ばれる豆で淹れる。
世界のコーヒーの多くはアラビカ種かロブスタ種だが、バラコはリベリカ種という珍しい品種だ。香りが強く、苦みがはっきりしていて、少しスモーキーなところがある。現地では黒糖を入れて飲む人が多い。
街の喫茶ではインスタントの3in1(コーヒー・砂糖・ミルク入り)が主流で、バラコは「地元の昔ながらのコーヒー」という位置づけ。楽天ではフィリピン産の豆や粉が売られているので、普段のコーヒーとの違いを試してみたい人向けだ。
フィリピンのドリンクはどこで買える?
日本で買うときの選択肢は3つある。
→ チャッキーやサボール、タイのココナッツジュースなど、フィリピンと東南アジアの食品・飲料を直輸入で取り扱い。食材と一緒にまとめて買える
- 楽天市場
→ カラマンシー果汁、タンドゥアイ、サンミゲル、レッドホースなど、お酒の選択肢がいちばん多い
- フィリピン食材店(サリサリストア)
→ C2やヒネブラのように通販で見つかりにくいものは、店頭のほうが早い
ソフトドリンクとフィリピン料理の調味料を一緒に買うならKOKYO MARKET、ビールやラムを箱で買うなら楽天、と分けると迷わない。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

Datu Puti フィリピンビネガー 1L 1,500円
ホベ パンシット カントン 227g HOBE フィリピン産 2,600円
マギー サボール クラシック スモール 130ml Maggi Savor フィリピン産調味料 3,100円
マギー マジックサラップ 55g Maggi フィリピン料理 料理の素 1,800円
通販サイトごとの送料や品揃えはフィリピン食材が買えるネット通販5選で比べている。
飲み物と一緒にそろえたいもの
甘いドリンクの横には、しょっぱいスナックが合う。ビールのつまみには、豚の皮を揚げたチチャロンが定番だ。現地で人気のお菓子はフィリピンのお菓子人気ランキングに並べた。
隣の国の飲み物と比べるのも面白い。タイのドリンクはタイの飲み物おすすめで紹介している。
お酒は20歳になってから。飲んだら運転はしないこと。



