カルディのワイン棚でアルゼンチンの赤を探すと、たいてい目に入るのが「マイペ マルベック」だ。1,000円台で買えて、色が濃く、肉に合う。秋から冬にかけて赤ワインを開けたくなる時期に、名前が挙がりやすい1本でもある。
ただ、カルディ公式オンラインストアで原産国を「アルゼンチン」に絞ると、2026年10月時点で出てくるのはこのマイペ1本だけ。しかも在庫なしの表示になっている。
欲しいときに買えないと困るので、カルディのアルゼンチンワインの現状と、マルベックという品種の背景、カルディで見つからないときに通販で手に入る代わりの5本を順に紹介する。
カルディのアルゼンチンワインは、オンラインでは1本だけ
先に在庫の話をしておく。
カルディ公式オンラインストアのワイン・お酒カテゴリで、原産国の絞り込みを「アルゼンチン」にした結果がこれだ。
| 銘柄 | タイプ | 価格(税込) | オンライン在庫 |
|---|---|---|---|
| マイペ マルベック | 赤・ミディアムボディ | 1,404円 | 在庫なし |
商品ページは残っていて、入荷お知らせメールの登録ができる。完全に扱いをやめたわけではなさそうだ。
価格は以前より上がっている。2022年ごろのレビュー記事では1,000円台前半、1,089円と書かれていた。いまは1,404円。円安と輸送費の上昇を考えると、輸入ワイン全体で見られる動きと重なる。
店頭は店舗ごとに品揃えが違う。マイペが残っている店もあれば、アルゼンチンの棚自体が無い店もある。確実に手に入れたいなら、店頭で見つからなかった時点で通販に切り替えたほうが早い。
カルディのワインを国を問わず広く見たいなら、カルディのワインおすすめランキングTOP20にまとめてある。
マルベックとは|フランス生まれ、アルゼンチン育ちの赤
故郷はフランス南西部のカオール
マルベックはもともとフランスの品種だ。南西部のカオールでは、色が黒に近いほど濃いことから「黒いワイン」と呼ばれてきた。ボルドーでもブレンド用に植えられていた。
フランスの産地ごとの品種の違いは、フランスワインの産地一覧で地域別に整理している。
1853年、アンデスの麓へ
アルゼンチンにマルベックが入ったのは1853年。フランスの農学者ミシェル・エメ・プージェが、メンドーサにフランスの苗木を持ち込んだのが始まりとされる。
その後、本家のフランスでは事情が変わる。1956年の大寒波でボルドー周辺のブドウ畑が大きな被害を受け、マルベックは植え替えの際に数を減らした。
アルゼンチンでは逆に根付いた。国内向けの大量生産が長く続いたが、1990年代から輸出向けに品質を重視した造りへ切り替わる。そこで世界に知られたのがマルベックだった。
いまでは4月17日が「マルベック・ワールド・デー」になっている。品種の名前が記念日になっている例は多くない。
高地・乾燥・強い日差しが色と果実味を作る
アルゼンチンのマルベックがフランスのものと違う味になるのは、育つ土地が違うからだ。
メンドーサの畑は、アンデス山脈の東側に広がる標高の高い土地にある。雨が少なく、年間の降水量は東京の7分の1ほど。足りない水は、アンデスの雪解け水を畑に引いてまかなう。
雨が少ないとカビの病気が出にくい。昼は日差しが強く、夜は冷える。この寒暖差でブドウの皮が厚くなり、色が濃く、果実味がたっぷりした赤になる。
味の傾向をひとことで言うなら、濃いのに渋すぎない。プラムやブルーベリーのような黒い果実の香りがあり、渋みはカベルネ・ソーヴィニヨンより穏やかに感じるものが多い。
品種ごとの重さや渋みの違いは、ワインのぶどう品種の違いの早見表で比べられる。
カルディで買えるアルゼンチンワイン:マイペ マルベック
マイペ マルベック(赤・メンドーサ・13.0%)
カルディのアルゼンチンワインといえば、まずこれになる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 1,404円(税込・2026年10月時点) |
| 産地 | アルゼンチン/D.O.メンドーサ |
| 品種 | マルベック |
| 度数 | 13.0% |
| ボディ | 中重口(ミディアム) |
| 生産者 | チャカナ・ワインズ |
| 輸入者 | オーバーシーズ |
カルディの商品説明では、ブルーベリーやブラックベリーのジャム、黒コショウのようなスパイスの香りに、少しスモーキーな樽の香りが重なるとされている。味わいは果実味が濃く、タンニンと酸のバランスがいい。
ミディアムボディと書かれているが、1,000円台の赤としてはしっかりした部類に入る。
ボトルの裏には、アルゼンチンの炭火焼き「アサード」に合うと書かれているという。塩とこしょうで焼いた牛肉、豚の塩焼き、タン塩。シンプルな肉料理にいちばん合わせやすい。
なお、度数は年によって表記が変わる。以前のヴィンテージは14.0%と紹介されていた。買うときはラベルで確かめたい。
カルディで扱いのあるアルゼンチン・メンドーサの赤。ブルーベリーやスパイスの香りがあり、焼いた肉に合わせやすい。
カルディで見つからないときのアルゼンチンワインおすすめ5選
マイペが品切れのとき、通販で探しやすいアルゼンチンワインを5本選んだ。どれも日本の輸入元が入れている定番で、楽天市場で取り扱いが多い。価格は時期とショップで変わるので目安として見てほしい。
1. アラモス マルベック(赤)
メンドーサの大手、カテナ・サパータ家のデイリーライン。マイペと同じく1,000円台で手に入ることが多く、置き換えとしていちばん自然な1本になる。
黒い果実の香りがまっすぐ出るタイプで、樽の香りは控えめ。開けてすぐ飲みやすい。
カテナ家が手がけるメンドーサのマルベック。黒い果実の香りが素直で、普段の肉料理に合わせやすい。
2. トリベント リザーブ マルベック(赤)
チリの大手コンチャ・イ・トロ傘下のワイナリーがメンドーサで造る。スーパーや酒屋でも見かける銘柄なので、名前に見覚えがある人もいるだろう。
リザーブは樽で寝かせた分、バニラのような甘い香りが加わる。ハンバーグや煮込みのように、ソースが濃い料理に負けない。
メンドーサの樽熟成マルベック。色が濃く、プラムのような果実味とバニラの香りがある。
3. ミッシェル・トリノ コレクション マルベック(赤)
北部サルタ州のカファヤテで造られる。メンドーサよりさらに標高の高い土地で、香りの立ち方が少し違う。
メンドーサのマルベックと飲み比べると、同じ品種でも産地で味が変わるのが分かりやすい。2本目に選ぶならこれがいい。

アルゼンチン北部サルタ州の高地で造るマルベック。メンドーサ産と飲み比べると産地の違いが分かる。
KOKYO MARKET で見る(32,700円) / 楽天市場で「ミッシェル トリノ コレクション マルベック」を探す
4. カテナ マルベック(赤)
アラモスと同じカテナ家の、ひとつ上のライン。価格は3,000円前後になるが、そのぶん果実の厚みと香りの複雑さが増す。
記念日やローストビーフを焼く日など、少し特別な食卓に向く。手土産にしても見劣りしない。
カテナ家の上位ライン。標高の異なる複数の畑のブドウを使い、果実の厚みと香りの複雑さがある。
5. アラモス トロンテス(白)
赤ばかり続いたので、最後は白を1本。トロンテスはアルゼンチンを代表する白ブドウだ。
マスカットや白い花のような甘い香りがあるのに、味は辛口。香りと味のギャップに驚く人が多い。エスニック料理や魚介のマリネ、前菜に合わせやすい。
アルゼンチンを代表する白ブドウ、トロンテスの辛口白。マスカットのような香りがあり、エスニック料理や前菜に合う。
アルゼンチンワインを何本かまとめて試すなら、飲み比べセットを探すのも手だ。
料理から1本を選ぶ
迷ったら、その日の料理から決めるといい。
マルベックは脂の多い霜降りより、赤身の肉に合わせるほうが良さが出る。塩とこしょうだけで焼いたステーキに、少し強めに挽いた黒こしょう。それだけで成立する。
ワインに合わせるつまみをカルディで揃えるなら、カルディのおつまみおすすめランキングも参考になる。
アルゼンチンワインが買える場所
カルディ以外も含めて、使い分けで整理しておく。
- カルディ店頭
→ マイペ マルベックが並ぶ店舗がある。品揃えは店舗によって違うので、行く前に電話で聞くのが確実
- カルディ公式オンラインストア
→ 2026年10月時点ではマイペが在庫なし。入荷お知らせメールに登録しておくと再入荷が分かる
→ アルゼンチン産の扱いはないが、オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンやスペインのクリアンサなど、マルベック好きに合う濃い赤を直輸入で扱う。ビールや海外のお酒とまとめて頼めるので、1本あたりの送料負担が下がる
- 楽天市場
→ アラモスやトリベント、カテナなどアルゼンチンの定番銘柄が揃う。6本・12本のセットも多く、ポイントが付く
- 輸入ワイン専門の通販
→ 小さな生産者のマルベックや、高価格帯の銘柄まで探せる

マルベックの濃い果実味が好きなら、同じ南半球のオーストラリアの赤も好みに合う可能性が高い。日差しの強い乾いた土地で育ったブドウは、果実味が前に出やすいからだ。
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

ソルトブッシュ シャルドネ クオリア・ワインズ 750ml 2,300円
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白ワイン サングリア アラリカ 2,100円
赤ワイン サングリア アラリカ 2,100円

南米のワインが手頃な理由は、隣国チリを例にチリワインはなぜ安い?で詳しく書いた。通販サイトごとの送料や品揃えの違いは輸入ワインが買えるネット通販10選で比べている。
よくある質問
マルベックは渋い?
色の濃さから渋そうに見えるが、アルゼンチンのマルベックは渋みが丸く感じられるものが多い。重い赤が苦手でなければ、初めての1本でも飲みにくくはない。渋みが気になるなら、樽の香りが控えめなアラモスから入るといい。
冷やして飲む?
常温より少し低め、16〜18℃くらいが目安。夏場の室温だと温かすぎて、アルコールの感じが強く出る。冷蔵庫に20〜30分入れてから開けるとちょうどいい。
開けたらどれくらいもつ?
コルクやキャップを閉めて冷蔵庫に入れれば、2〜3日は味が大きく崩れない。マルベックのような濃い赤は、開けた翌日のほうが香りが開いて飲みやすいと感じることもある。
カルディのマイペはいつ再入荷する?
公式に時期は出ていない。オンラインストアの商品ページで入荷お知らせメールを登録しておけば、再入荷のときに連絡が来る。
最初の1本をどう選ぶか
カルディの店頭でマイペ マルベックが見つかったら、まずそれでいい。1,000円台で、アルゼンチンのマルベックがどういう赤かがよく分かる。
見つからなければ、通販でアラモス マルベックを。マイペと同じ価格帯で、味の方向も近い。
そこから先は好みで広げる。濃いソースの料理が多いならトリベント、産地の違いを知りたいならサルタのミッシェル・トリノ。特別な日にはカテナ。
アルゼンチン以外も含めて海外のお酒をカルディで選ぶなら、カルディで買えるお酒おすすめにワイン・ビール・リキュール別にまとめてある。



