世界で一番強いお酒は、ポーランドのウォッカ「スピリタス」です。度数は96度。
ビールが5度、日本酒が15度前後なので、ほぼ消毒用アルコールに近い数字です。ただ、90度を超える酒は世界でも数えるほどしかありません。その下には80度台のラム、50〜60度台のアジアの蒸留酒が続きます。
ここでは海外の強いお酒を度数の順に並べ、それぞれがどんな酒で、どう飲むものなのかを整理しました。日本で手に入るものは買える場所も書いています。
海外のお酒 アルコール度数ランキング
まずは一覧です。度数はメーカー公表値か、代表的なボトルの表示に合わせています。同じ銘柄でも度数違いのボトルがあるので、買うときはラベルを確認してください。
| 順位 | 銘柄 | 国・地域 | 種類 | 度数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | スピリタス | ポーランド | ウォッカ | 96度 |
| 2 | エバークリア 190 | アメリカ | 穀物スピリッツ | 95度 |
| 3 | サンセット ベリーストロングラム | セントビンセント | ラム | 84.5度 |
| 4 | ストロー 80 | オーストリア | ラム | 80度 |
| 5 | どなん 花酒 | 日本(与那国島) | 花酒(スピリッツ) | 60度 |
| 6 | 金門高粱酒 | 台湾 | 白酒 | 58度 |
| 7 | 紅星二鍋頭 | 中国(北京) | 白酒 | 56度 |
| 8 | 貴州茅台酒 | 中国(貴州省) | 白酒 | 53度 |
ぱっと見て分かるのは、上位4本と5位以下のあいだに20度もの開きがあることです。上位は「そのまま飲む」より「割る・仕込む」ための度数。5位以下は、小さなグラスでストレートで飲まれている酒です。この違いは後の飲み方の節で詳しく書きます。
1位〜4位:80度を超える海外のお酒
1位 スピリタス(ポーランド・96度)
世界で一番強いお酒として名前が挙がるのは、ほぼこれです。ポーランドのウォッカで、正式には「スピリタス・レクティフィコヴァニ」。穀物から造ったアルコールを繰り返し蒸留して、限界まで純度を上げています。
味はほとんどありません。舌に乗せた瞬間に熱さだけが来ます。
ポーランドでは果実やハーブを漬け込んで自家製のリキュールを作るのに使われてきました。日本でいえば、梅酒を仕込むホワイトリカーに近い立ち位置です。ボトルにも火気への注意書きがあります。
ポーランドの96度ウォッカ。果実酒やハーブ酒を仕込むベースとして使われる
ウォッカ全体の度数や銘柄ごとの違いはウォッカの種類一覧にまとめています。
2位 エバークリア 190(アメリカ・95度)
アメリカの穀物スピリッツです。190というのはプルーフ(アメリカの度数表記)で、2で割ると度数になります。つまり95度。
アメリカでは州によって190プルーフの販売が禁止されていて、メーカーは度数を下げたボトルも出しています。日本の通販では並行輸入品がときどき出る程度で、店頭で見かけることはまずありません。
3位・4位 オーバープルーフ・ラム(80〜84.5度)
ラムには「オーバープルーフ」と呼ばれる高度数のものがあります。
カリブ海のセントビンセント島で造られるサンセット ベリーストロングラムは84.5度。現地では一番よく飲まれている銘柄だそうですが、日本の通販で見かけることは少ない酒です。
日本で手に入りやすいのは、オーストリアのストロー 80です。1832年創業の老舗が造るスパイス入りのラムで、80度。オーストリアでは酒として飲むより、ザッハトルテなどの焼き菓子や、紅茶に垂らすホットドリンクに使われてきました。

オーストリアの80度ラム。お菓子作りや紅茶に少し垂らす使い方が定番
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かつて有名だったバカルディ151(75.5度)は2016年に製造が終わっています。普通の度数のラムから選ぶならラム酒おすすめ15選が参考になります。
5位〜8位:アジアの強いお酒は50〜60度
ここからはぐっと現実的な度数になります。並んでいるのは、ほとんどがアジアの蒸留酒です。

5位 どなん 花酒(日本・与那国島・60度)
ランキングに入れたのは、日本にも60度の酒があることを知っておいてほしいからです。
沖縄・与那国島でだけ造られている「花酒」は、泡盛と同じ原料と製法で、蒸留の最初に出てくる度数の高い部分を集めたもの。日本の酒税法では焼酎は45度までと決まっているため、花酒は「スピリッツ」に分類されます。代表銘柄の「どなん」は60度です。

与那国島の花酒。泡盛と同じ造りで60度。クバの葉で巻いたボトルが有名
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6位 金門高粱酒(台湾・58度)
台湾の宴席で乾杯に使われる白酒です。原料はコーリャン(モロコシ)。58度と聞くと身構えますが、香りは意外とすっきりしています。台湾土産でもらって持て余している人が多い酒でもあります。
台湾を代表する58度の白酒。台湾土産の定番
味や38度との違いは金門高粱酒とは?で詳しく書いています。
7位 紅星二鍋頭(中国・北京・56度)
北京の庶民の酒で、日本では「アルコードシュ」とも呼ばれます。56度ありながら500mlで2,000円前後と、強い白酒の中ではかなり手頃です。同じ北京の牛欄山二鍋頭も56度です。

北京の定番白酒。56度で500ml。強い酒を1本試したい人の入口に向く
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紅星と並ぶ北京の二鍋頭。こちらも56度
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8位 貴州茅台酒(中国・53度)
中国で最も格式の高い白酒として知られる茅台酒(マオタイ酒)は53度。国賓をもてなす席で出される酒で、値段も別格です。
台湾にも「玉山茅台酒」という54度の酒があり、こちらは日本でも手頃な価格で買えます。名前は似ていますが、貴州の茅台酒とは別の酒です。

台湾の54度の白酒。貴州の茅台酒とは別物で、価格は手頃
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ほかの白酒も50度台が中心です。五粮液は52度、金星高粱酒も52度。銘柄ごとの度数一覧は中国白酒の度数と飲み方にまとめました。
なぜ96度より強いお酒はないのか
100度の酒がない理由は、蒸留の仕組みにあります。
アルコールと水を混ぜた液体は、蒸留を何度繰り返しても、およそ96度前後から先は分かれなくなります。ここが蒸留でたどり着ける上限です。スピリタスやエバークリアは、この限界のすぐ手前で瓶に詰めている酒、ということになります。
それ以上の純度にするには化学的に水を取り除く必要があり、そうなるともう飲み物ではなく工業用のエタノールの領域です。
度数ごとの飲み方の目安
度数が上がるほど、飲み方は「味わう」から「割る」「仕込む」へ移っていきます。
- 50〜60度(白酒・金門高粱酒・花酒):本場では小さな杯でストレート。慣れないうちは水割りやソーダ割りで十分おいしい
- 80度前後(オーバープルーフ・ラム):ストレートには向かない。カクテルに数滴、焼き菓子、紅茶に少し
- 90度以上(スピリタス・エバークリア):果実やハーブを漬け込むベースとして使う。そのまま飲むものではない
どの度数でも、チェイサーの水を一緒に用意しておくと体への負担が違います。
買う前・持ち帰る前に知っておきたいこと
火の近くで扱わない。 90度を超える酒は引火しやすく、ボトルにも火気厳禁と書かれています。タバコやコンロのそばで注がないようにしてください。
70度を超える酒は飛行機に載せられない。 機内持ち込みも預け入れもできません。24度を超え70度以下の酒は、1人あたり合計5リットルまでです。海外旅行先でスピリタスやストロー 80を見つけても、持って帰れないということです。細かいルールは海外のお酒はお土産で持ち帰れる?で整理しています。
裏を返せば、70度を超える酒は日本国内の通販で買うのがいちばん確実です。
強いお酒はどこで買えるか
街の酒屋やスーパーで見かけるのは、せいぜい40度台まで。50度を超える酒は、通販で探すのが早道です。
→ 紅星二鍋頭・牛欄山二鍋頭(56度)、五粮液・金星高粱酒(52度)など、中国・台湾の白酒を直輸入で扱っています。ベトナムのウォッカもあり、アジアの強いお酒をまとめて買いたいときに便利です
- 楽天市場
→ スピリタスやストロー 80、花酒など、欧米・日本の高度数酒はこちらが品揃えが広い。ポイントも貯まります
KOKYO MARKET で買えるおすすめ商品
この記事で紹介した商品の多くは、輸入食品・お酒の通販サイト KOKYO MARKET で購入できます。中国・台湾・韓国・ベトナムの食材から海外のビール・ワインまで、日本ではなかなか手に入らない商品を直輸入で取り扱っています。

五粮液 50ml アルコール52度 箱付 中国白酒 濃香型 正規品 32,700円
牛欄山 二鍋頭白酒(アルコードシュ)56度 500ml スピリッツ 56度 白酒 中国焼酎 バイチュウ バイジョウ 中華お土産 中国酒 中国名物 2,000円
海之藍42° 480ml アルコール42度 箱付 中国酒 白酒 濃香型 正規品 4,800円
天之藍52° 500ml アルコール52度 箱付 中国酒 白酒 濃香型 正規品 9,000円
輸入酒を扱う通販サイトの比較は輸入酒が買えるネット通販10選をどうぞ。
まず1本試すなら
いきなり96度に手を出すより、56度の紅星二鍋頭から始めるのがおすすめです。値段が手頃で、ソーダで割れば普段の晩酌にも使えます。スピリタスは「飲む酒」ではなく、梅酒やレモンチェッロを仕込む道具として買うと失敗しません。



